Happy Birthday to You 単語

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ハッピーバースデートゥユー

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Happy Birthday to You』(ハッピーバースデー・トゥ・ユー)とは、誕生日を祝う楽曲である。

概要

おそらく、「世界で最も有名な楽曲」の一つ。かの誕生日を祝うときの定番の曲として、今日もどこかで歌われているはずだ。

元々はアメリカ合衆国制作された楽曲であるようだが、歌詞メロディもごくシンプルでありながらに残るものであり、日本など英語圏以外のも含めて世界中に広まった。英語歌詞のままで歌われることが多いもあれば、自国語翻訳した歌詞で歌われることが多いもあるらしい。日本では英語歌詞のままで歌われることが多いのではないかと思われる。

メロディの方の作者は、アメリカ合衆国音楽家ミルレッド・J・ヒルであると思われる。ちなみに、このミルレッド・J・ヒル作曲した時点では誕生日と関係がない別の歌詞の歌であったようで、要するに『Happy Birthday to You』は一種の「替え歌」であることになる。元になった歌の作詞者はミルレッド・J・ヒルであるパティ・S・ヒルらしいのだが、『Happy Birthday to You』の替え歌の方の詞を著した人物についてははっきりわかっていない。このあたりについては「作者」の節で詳しく後述する。

歌詞

広く歌われているバージョン英語歌詞は以下の通り。「○○」には誕生日を祝う対の人の名前を入れる。丸括弧内は和訳。

Happy birthday to you (お誕生日おめでとう

Happy birthday to you (お誕生日おめでとう

Happy birthday, dear ○○ (お誕生日おめでとう○○

Happy birthday to you (お誕生日おめでとう

日本では、この英語歌詞をそのままカタカナ発音化した以下の歌詞で歌われることが多いかと思われる。

ハッピバースデートゥーユー

ハッピバースデートゥーユー

ハッピバースデーディア○○

ハッピバースデートゥーユー

作者

作曲者

19世紀末に出版された、幼稚園で使用するための楽曲を集めた書籍『SONG STORIES For the Kindergarten.』に、ほぼ同じメロディの楽曲『GOOD - MORNING TO ALL.』が掲載されている。これより遡る例は発見されていないそうで、どうやらこれがメロディの初出であるようだ。

この書籍の序文の日付は「June, 1893.」、すなわち1893年6月付とある。表には「Copyright, 1896, by Clayton F. Summy.」(版権、1896年、Clayton F. Summy社)とある。どちらにせよ、19世紀末に出版されたことは間違いないと思われる。

そして表には「Music Conposed and Arranged by Mildred J. Hill.」(音楽ミルレッド・J・ヒルによる作曲/編曲)、「Words Written and Adapted by Patty S. Hill.」(歌詞パティ・S・ヒルによる執筆/編集)とある。ミルレッド・J・ヒル音楽家であり、そのパティ・S・ヒル幼稚園先生であったとのこと。

この『GOOD - MORNING TO ALL.』の歌詞は以下のようなものであり、「幼稚園で、あいさつのために歌われる」楽曲であったと推測される。

Good - morning to you, (おはようございます

Good - morning to you, (おはようございます

Good - morning dear children, (おはようございます愛し子供たち)

Good - morning to all. (みなさんおはようございます

この『GOOD - MORNING TO ALL.』の歌詞が変更されて現在の『Happy Birthday to You』になったらしい。

作詞者

ただし、「いつ頃にが『Happy Birthday to You』の方の歌詞作詞したのか」については不明瞭である。

1911年付のコピーライト表記がある書籍『The Elementary Worker and his Work』内に、『Happy Birthday to You』の歌詞全文が「Sung to the same tune as the "Good Morning."」(「『Good Morning』と同じ曲で歌われる」)との注釈付きで載っており、「この1911年時点までに作詞されていたこと」はおそらく疑いがない。

それよりははっきりしないが、「1901年には既に『Happy Birthday to You』の歌詞作詞されていた」ことを疑わせる傍となる資料が2つ存在する。

まず1つめとして、「Edith Goodyear Alger」という人物による1901年の書籍『A primer of work and play』に『Roy’s Birthday』と題されたが載っており、『Happy Birthday to You』の歌詞全文を含んでいる。ただし、このページにおいて「歌である」といった明言はされていない。

だが別のページに『A GOOD-MORNING SONG.』として前述の『GOOD - MORNING TO ALL.』と同じ歌詞が掲載されている上に、その前ページにて「「Good-morning」の曲や、誕生日の曲を歌う」ことに関する記述まである。

2つは同じく1901年に『Inland Educator and Indiana School Journal』という雑誌に掲載されたという記事で、こちらには「the children sing ‘Happy birthday to you.’」(「子供たちは『Happy Birthday to You』を歌う」)という文章が掲載されているそうだ。

だが上記のいずれの資料にも「作詞者であるのか」の記載はない。「童謡替え歌」の歌詞であるからして、名の子供たちの間で自然発生的に考え出されたということも大いにあり得る話であり、その場合は突き止めるのは困難だろう。

著作権

その後、Summy社(上記の『SONG STORIES For the Kindergarten.』を出版したClayton F. Summy社か?)は、1935年にこの楽曲の著作権を登録した。この権利は買収などにより他の企業に引き継がれ、1988年からはWarner/Chappell Music社が権利を持つことになった。

アメリカ著作権有効期間は「発行後95年」(1977年以前の作品の場合)と長いため、『Happy Birthday to You』は「メチャメチャ有名だが、うっかり商業作品で使用すると著作使用料を支払わなければならない楽曲」という扱いであった時期も長かった。Warner/Chappell Music2008年時点で、この楽曲により年間200万ドル著作権料を得ていたという。

だが、2013年アメリカで「この曲の著作権、もう切れてるんじゃね?」という疑問を呈する訴訟が開始された。そして結局Warner/Chappell Music社はこの訴訟において同社が著作権を有することを立できなかった。どうも、1935年にSummy社が登録した著作権は「Preston Ware Orem」という人物による「ピアノ編曲版」の権利のみであったらしい。そして最終的に2016年には、アメリカ合衆国においてはこの楽曲はパブリックドメイン、つまり著作権が切れており自由に使用できるものであるとみなされた。

日本法律でもこの楽曲のメロディ英語歌詞著作権は既に切れており、自由に用いることができる。

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