LADSPA 単語

ラドスパ

1.5千文字の記事

LADSPAとは、Linux Audio Developer's Simple Plugin APIの略であり、オープンソースオーディオプラグインのデファクト標準規格である。

概要

LADSPAは、デジタル信号の生成および加工(エフェクト)を行うプラグインのアーキテクチャを定める規格である。

Linuxの名が冠されていることから伺えるとおり、当規格はLinuxにおけるオーディオユーザーコミュニティー発祥の規格であるものの、その名に反して規格自体のOSへの依存性は事実上ない。このため、プラグインソースコードさえ入手可なら、較的容易に他OS移植することができる。

極端な事例では、Audacityの配布サイトWindows向けに移植・コンパイルされたLADSPAプラグインの詰め合わせが入手可能exitになっており、少なからぬAudacityユーザーが半ば意識にその恩恵に預かっている可性がある。

VSTとの比較

LADSPAは、その提供する機の類似性から、よく“Linux上でのVST”にたとえられる。ただし、いくつかの相違点が存在する。

VSTiに相当する機能はない

LADSPAの組みだけではVSTインストゥルメント(音)に相当するプラグインを実現できない。

そのようなプラグインは、並立する規格であるDSSIか、当規格の後継であるLV2のアーキテクチャ実装することとなる。

連続的に値を変化させる類のオートメーションには不向き

プラグインに与えるパラメータ(ゲイン、レゾナンスなど)を変化させられる粒度についての規定が厳密には存在しないため、そのような使い方をすると、プラグインの作りによっては動作不良を起こしたり、処理単位界で不整合が発生したりしうる。

なお、処理対の信号入力のほかに制御用の信号入力(サイドチェーン)を設けることで、この制限を回避したプラグインも存在する。

ユーザインタフェースはホストが提供

ユーザインタフェースは、ホスト(LADSPAプラグインを実行する側のソフト)が必要に応じて提供する。このため、GUIを持たないソフトでもLADSPAホストになれる。

また一方で、デジタル信号処理のノウハウさえあればGUIの知識がなくてもプラグイン開発ができ、GUIを持つホスト上で実行すれば勝手にGUIも付く。

反面、視覚的なフィードバックに乏しく、パラメトリックコライザーやコンプレッサーのような特性曲線を眺めながらパラメータを調整することが望まれるエフェクトにとっては足かせとなっている。

開発キットはLGPL

開発キット(SDK)がLGPL開されている。

本質的にはヘッダファイル1つだけの極めてシンプルな構成であり、LADSPAプラグイン移植性の高さに貢献している。

関連動画

LADSPAに関するニコニコ動画動画紹介してください。

関連商品

LADSPAに関するニコニコ市場の商品を紹介してください。

関連コミュニティ

LADSPAに関するニコニコミュニティ紹介してください。

関連項目

類似技術

有名なLADSPAホスト

  • Ardour
  • Audacity
  • (他に有力なLADSPAホストをご存知の方は紹介してください。)

外部リンク

総本山

有名なLADSPAプラグイン

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/10(水) 12:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/10(水) 12:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP