Roland(ローランド)とは、日本の電子楽器メーカーである。電子ピアノや楽器関連機器を製造。
特にシンセサイザー、電子ピアノ、電子ドラムといった電子楽器で圧倒的な技術力とブランド力を持つので知られる。日本の電子楽器メーカーとしてはYAMAHA、KORGと並ぶ『御三家』の一角を占める。
1980年代前半に発表されたTB-303、TR-606、TR-808、TR-909といったシンセサイザー・リズムマシンは、発売当初ローランド側が想定していなかった使用方法でテクノミュージックのクリエイター達により楽器としての魅力が『再発見』されたことによりアシッドハウスという新しいジャンルまで成立するなど多大な影響を与えた。
メインブランドである「Roland」の他、エフェクターやギターアンプのブランドとして「BOSS」も展開している。
創業者である梯郁太郎は、元々自らが創業したエース電子工業(1960年創業)という企業で電子オルガン、リズムマシン、ギターアンプ、エフェクター等の電子楽器を製造していた。自社ブランドである「ACE TONE」の他、ハモンドオルガンを製造していたハモンドインターナショナルと提携しハモンドの日本総代理店として販売を行うなど、その技術力にはすでに定評があった。
しかし、このエース電子工業の出資元で大株主であった阪田商会(現:サカタインクス)が経営悪化により住友グループの傘下に入り、意思決定を巡って梯側と住友側に亀裂が生じるようになる。そのため、梯は自ら興したエース電子を去り、同社の製品ノウハウや海外取引先を持ち去った上で改めて創業したのが現在のローランドである。(この事件の影響でエース電子は大打撃を受け、ローランドに取って代わられる形で急速に市場から姿を消す事となった。)
「Roland」という社名は中世ヨーロッパの叙事詩である「ローランの歌」の主人公・ローランから取られており、海外展開した際にどの国の言葉で発音してもよく聞こえる単語ということで採用された。
1970年代後半以降はダンスミュージック、テクノミュージックの隆盛とともに数多くの名機を発表。その名声を確固たるものとしていく。
1983年に制定した電子楽器のデータ転送に関する統一規格であるMIDIの制定ではローランドが旗振り役として重要な役割を果たした。
2005年に本社を静岡県浜松市に移転。同業他社のヤマハと同じ街に本社を構えている。
2014年上場廃止を目的としたMBOを実施。10月27日限りで上場廃止となった。[1]
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最終更新:2024/12/23(月) 01:00
最終更新:2024/12/23(月) 00:00
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