SCP-3049とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
項目名は『To Make an Apple Pie from Scratch (ゼロから作るアップルパイ)』。
標準的な大きさのガス動力型対流式オーブン。日本では珍しいが米国では当たり前に使われる作り付けオーブンというやつである。このオーブンなのだが、持ち主の孫にいたずらされたかなんだかで、つまみが下部にラベリングされた「アップルパイ」に合わせられた状態で動作させると異常性が活性化して開かなくなる。そしてその内部ではミニサイズの宇宙が誕生する。この新宇宙は高速で発展し、その宇宙の死までをオーブンの外側から見ることが出来る[1]。そしてこの一連の作動の後、どこからともなくアップルパイが出現する。
財団はオーブンの交換業者のフリをして持ち主のおばあちゃんから回収し、オーブンの実験をしたところ、恐ろしいことが判明する。上述の文章ではミニサイズの宇宙が誕生し滅亡するまでが観測できることと、そのあとのアップルパイの脈絡がないように見えるだろうが、実際のところはこうだ――ミニサイズの宇宙のなかで知的生命体が誕生し文明を築き、やがて宇宙に進出した後「現実改変特性を持つ自己複製ナノテクノロジー」を創造する。しかしそのナノテクノロジーはエコファジー(周辺の物質を消費すること)を起こし、宇宙はこのナノテクノロジーに全て吸収されて滅亡する。財団流に言うなら、『NK-クラス:"グレイ・グー"世界終焉シナリオ』からの『YK-クラス:エントロピー消失事象』のコンボである。そして滅びた宇宙はオーブンの熱でこんがりと焼き上げられ、ひとつのアップルパイと化すのである。つまり、「ゼロから作るアップルパイ」というのは、無から宇宙が生まれ、文明が生まれ、世界ひとつを焼いて出来たアップルパイなのである。
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最終更新:2025/12/14(日) 19:00
最終更新:2025/12/14(日) 18:00
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