SCP-963 単語


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フシノクビカザリ

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SCP-963とは、シェアード・ワールドSCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。

名は『Immortality (不死の首飾り)』。

概要

SCP-963-1は、円周およそ15センチほどの、白色金で作られた首飾り。カットされたルビーの周囲に、ダイアモンドブリリアントカットで13個に飾り付けられたかなりなものである。この首飾りは超自然現象について記述された多数の本に囲まれつつ自殺した人の所持品から回収された。エージェントはこの首飾りに傷をつけられず、不審に思い回収した。

この首飾りの研究に割り当てられたのは当時新進気鋭の研究員だったジャック・ブライト博士ブライト博士SCiPとして財団に収容されて以降ここで働いていたが、ある年の終わりに、SCP-076-2が収容違反を起こし、たまたまこの首飾りを持って移動していたブライト博士SCP-076の収容房の近くを通っていたため、SCP-076-2の最初の犠牲者になった。

数日後、瓦礫の掃除を行っていたDクラスがこの首飾りを拾い上げると、そのDクラス明らかにおかしい言動を行った。名前を尋ねられたそのDクラスは、「ジャック・ブライトあんたもよく知ってるだろ?」と発言したのである。首飾りを奪い取ると脳死状態に陥り、戻されると再びブライト博士の意識に戻った。

どうやら、この首飾りは、持ったまま死んだ人の意識を保持し、そして新たな所有者にその意識を上書きしてしまうというものだったようだ。最初の所有者ではなく、ブライト博士であるのは、最初の所有者が自殺であり、ブライト博士事故死であるからだろうと財団は推測している。そして、30日これを持ち続けるとその人は意識的には全に独立した『ブライト博士』になってしまう。かといって途中で取り上げても、もうその人は元に戻らないので、持たせてしまった場合は全にブライト博士にしてしまうより他ない。とはいえ、ブライト博士は財団に忠を誓う優秀な研究者であるため、当代のDクラスが死んだら新しいDクラスを割り当てるという形でブライト博士を維持している。ブライト博士は時々、自身の複製を作ったりもするようだ。

なおブライト博士は後年アベルを恨んだりはしていないどころか、マルバツゲームアベルを困らせたりとむしろ弄んでいる。有能とはいえ、ブライト博士は割と問題児の部類。しかし、数々の奇行は死にたくても死ねない自らを憂いてヤケになっている、と推測されている模様。SCP-978 (欲望カメラ)でも、彼の願望は墓に『ジャック・ブライト、漸く憩う』という碑文が記されたものだった。

後にO5-9はSCP-963-2を作成させ、意識を移した模様。こちらは簡素な金属製の財団ロゴマークを模したペンダントとなっている。

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