secret base ~君がくれたもの~とは、ZONEの楽曲である。
2001年8月8日にソニー・ミュージックレコーズよりシングルが発売。
ZONEの3枚目のシングルで、彼女達にとって最大のヒット曲。
CBC製作・TBS系列のドラマ30『キッズ・ウォー3 〜ざけんなよ〜』の主題歌に使われた。
恋愛の曲という見方も出来るが、実際には友達同士の友情、そして別れを歌った歌。(歌詞を読めばわかるほか、当時製作されたPVでは少年二人を描くものとなっている)
思わず子供の頃を思い返してしまうような切ない歌詞とメロディーは、未だに多くの人の心を掴んでおり、特に発売時に小中学生だった世代(2014年度の20代)には非常に人気の高い楽曲である。
しかしながら、ZONEは活動中にも再結成後にもこの曲を超えることができず、アルバム『Z』以降の活動に少なからぬ影響を与えている。(報道によっては、この曲のみの一発屋の印象も拭えなかったという厳しい意見もある)
後にこの曲のアンサーソングとして「夢ノカケラ・・・」、曲(の歌詞)の後日談というテーマで、「H・A・N・A・B・I~キミがいた夏~」という曲が発売された。(但し、売上評価共に芳しくなかった)
なお作中で歌われている、再会を願った「10年後の8月」は、発売年から数えると2011年の8月である。
2011年にZONEが6年ぶりに復活し、8月の1ヶ月間限定で新曲を発表したり、ライブを行ったり活動する予定だったが2011年12月に今後も活動することを発表したものの、メンバーの西村朝香(Key)が中途脱退してからは二人組となり、さらに片割れの長瀬実夕(Gt)が素行不良を要因に事務所を解雇されてからは活動が完全に迷走停滞し、最後のメンバーであった栄舞子(Vo,Ba)も2014年のZONE FINAL EVENTをひっそりと行って以後、Jack & Queenとして活動したものの早期解散となり、芸能界を引退。
これによって、ZONEメンバーは完全に空中分解して2016年現在再結成は著しく困難と見られている。
なお10年以上経った現在でも様々なアーティストによってカバーされたり、主題歌・ED曲などとして採用されている。以下はその代表的なもの。
ZONE同様のガールズバンドで、2010年に配信限定曲、及びアルバム収録曲としてカバーしている。編曲:宮永治郎。
歌い手は出演声優で構成されたFriends(小林ゆう、下田麻美、MAKO、明坂聡美、本多陽子、阿澄佳奈)。
2008年11月5日にキングレコードより発売されたシングル『ニセモノ』に収録。
「10 years after Ver.」(編曲:とく)が、エンディング曲として使われている。
2011年4月27日にアニプレックスよりシングルが発売された。「10 years after Ver.」の他に「Memento mori Ver.」(編曲:古川本舗)が収録されている。
2013年8月28日にアニプレックスよりシングル「12 years after special package」が発売された。これには前述の二曲に加え、BD/DVD特典だった「Summernoise Ver.」(編曲:wowaka)と「those dizzy days Ver.」(編曲:ハチ/ wowaka/とく/fullkawahonpo )が収録されている。
この曲が発売された2001年・夏の甲子園の優勝校である日大三高(西東京)が、数えて10年後の8月、2011年の夏大会で再び優勝を果たした事が大きな話題となった。
しかも大会の参加校のうち、16校は同じ顔ぶれであり、その内2校は2001年以来10年ぶりの出場のであることからなお驚きである。
最初に気付いた人は見事である。
先述の通り、2011年に再結成したZONE自身によって歌われた、曲中の10年後の8月を書いた歌。
歌詞から察するに、「10年後の8月、また出会えるの信じて」という願いは、未だ果たされていないようである。
しかし、それでもなお約束は色褪せないという歌詞を、自らも10年の月日が経ったZONEのメンバー自身が歌い上げていたのは、後のバンドの運命を知っていると、とてもとても切ない印象を受ける。
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最終更新:2024/04/20(土) 06:00
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