かくとうタイプ 単語


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カクトウタイプ

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概要

かくとうタイプとは、ゲーム「ポケットモンスター」シリーズに登場するポケモンのタイプの一つである。他のタイプについては、ポケモンのタイプ一覧を参照のこと。


 ひとも ポケモンも 
  たたかい きたえれば どこまでも つよくなる!
  おれは そんな きたえ ぬかれた
 
 かくとうポケモンたちと ともに いきてきた!

かくとう どうじょう!


  • 鍛え上げられた肉体を持つ(はずの)かくとうタイプ。歪みねぇタイプである。
  • 人間に近い二足歩行型のポケモンがほとんどであり、男性のイメージが強いせいか、同じポケモンでもオスの存在比率の方が高い場合が多い。中にはオスしか存在しない種もいる。
  • 第五世代までの全ての世代で、このタイプに精通したジムリーダーや四天王が登場している。そして彼らは何故かかくとうポケモン達と共に自身の身体を鍛えている。
  • ポケモンカードでは「闘タイプ」として登場。ゲーム版におけるかくとうタイプの他、いわタイプ、じめんタイプが属する。
  • かくとうタイプを含むポケモンは全39種で、最終進化系で数えると24種。かくとうタイプのみのポケモンは19種である。第五世代では過去最高の14種ものポケモンが加わった。

エキスパートトレーナー

シバ シジマ トウキ スモモ レンブ
シバ シジマ トウキ スモモ レンブ

タイプ相性




攻撃側のタイプ











































かくとう











かくとう/ほのお






かくとう/みず





かくとう/くさ





かくとう/どく







かくとう/エスパー












かくとう/むし








かくとう/いわ




かくとう/あく







×


かくとう/はがね

×



































攻撃側のタイプ

※ 防御側のタイプ名をクリックすることで、そのタイプの組み合わせを持つポケモンの一覧へ飛ぶことができます。
  • …ダメージ×4(こうかは ばつぐんだ!)
  • …ダメージ×2(こうかは ばつぐんだ!)
  • 空欄…ダメージ×1
  • …ダメージ×1/2(こうかは いまひとつの ようだ)
  • …ダメージ×1/4(こうかは いまひとつの ようだ)
  • ×…ダメージ×0(こうかが ない みたいだ……)
  • かつては他のタイプとの複合型はほとんど存在しなかったが、シリーズごとに複合型のバリエーションが増えていっている。
  • 初代においては、当時最強とされていたエスパータイプに苛められる可愛そうな立場にあった(それでもケンタロスに対抗できるという事で少しは使われていたが……)。第2世代以降は、天敵エスパータイプが使い難くなり、あく・はがねタイプという相性の良いタイプが追加されたことで、相対的に強くなり、以降も強力な技の追加などにより世代が進むごとに強化されていっている。
  • エスパー技、ひこう技はサブウェポンとして使われる事は少ないため、使ってくる相手が読み易く、弱点は突かれにくい方。守りに関しては悪くはないと言えるが、偏りがちな種族値により、耐久型が力を奮うことは少なめ。
  • 他のタイプと複合する場合、2つのタイプがお互い弱点も耐性も打ち消しあわず、弱点も多いが耐性も多いとなる事が多い。逆に、「悪、エスパー、(虫)」というイッシュリーグ式四角関係のどれかと複合すると、いずれかの弱点が相殺か重複し、弱点少なめになるか4倍弱点だが広攻撃範囲かになる。




防御側のタイプ

































かくとう技







×
  • …ダメージ×2(こうかは ばつぐんだ!)
  • 空欄…ダメージ×1
  • …ダメージ×1/2(こうかは いまひとつの ようだ)
  • ×…ダメージ×0(こうかが ない みたいだ……)
  • 殴る・蹴るといった直接攻撃による物理技が多い。
  • 全体的に威力が高いがその分デメリットもあるという、ハイリスク&ハイリターン系の技が多い。
  • ダメージを軽減するタイプが多いが、第2世代以降あくタイプとはがねタイプが追加されたことで、優に5つものタイプの弱点を突くことができるようになった。中でもノーマルタイプの弱点を突くことができる唯一のタイプである点が優秀。
  • わざマシンに指定されているものが少なかったが、「ばかぢから」「けたぐり」などの優秀なかくとうタイプの教え技が追加され、サブウェポンとしての地位を上げてきている。
  • 苦手なひこうタイプやむしタイプを撃ち落とせるいわタイプの技との組み合わせが強力。また、ほのおのパンチ、かみなりパンチ、れいとうパンチの三種の属性パンチと組み合わせた時の相性も良好であり、かくとうポケモンがサブウェポンに困る事は少ない。逆にじめん技とは弱点を突ける範囲が被りがちであり、同時に覚えさせる事は少ない。
  • 世代ごとにメインで使われる技の入れ替わりが激しい。諸行無常である。
  • 技のぶつり、とくしゅがタイプごとに設定されていた第3世代までは、全ての攻撃技がぶつり技扱いだった。

主な技

インファイト / ぶつり技 威力120 命中100 PP5~8
攻撃が命中した時、使ったポケモンのぼうぎょととくぼうがそれぞれ1段階ずつ下がってしまう。

 威力・命中共に高く、いま現在における事実上のかくとうタイプ最強技となっている。ぼうぎょととくぼうが下がるデメリットがあるが、かくとうポケモンの多くは元々耐久の低い早期決着型であり、きあいのタスキなどで補えば良い。そのためデメリット以上に優秀な威力が評価され、メインウェポンとして採用されることが多い。

 ちなみに英語版での名称は Close Combat なんだか格闘技というよりミリタリーな感じに……

ばかぢから / ぶつり技 威力120 命中100 PP5~8
攻撃が命中した時、使ったポケモンのこうげきとぼうぎょがそれぞれ1段階ずつ下がってしまう。

 威力・命中共に高い、かくとうタイプの大技。ただしインファイトと違いこうげきが下がってしまうため、連発には向いていない(ただし二発目でもかわらわり以上の威力はある)。プラチナ以降はおしえ技となっており、また、その曖昧模糊な技名のおかげで、四足歩行のポケモンや、手がカマやハサミになってるポケモンでも習得可能な貴重なかくとう技となっている。こだわり系アイテムと併せて撃ち逃げしたり、ハピナスや相性の悪いポケモンに対してピンポイントで撃てたりと汎用性が高い。

きあいパンチ / ぶつり技 威力150 命中100 PP20~32
必ず後攻になり、そのターン攻撃技でダメージを受けていると、この技は失敗してしまう。

 とてつもない威力とやっかいなデメリットを抱えた技。威力・命中・PP、どれを取っても高く、数字の上ではかくとうタイプで最強といえ、また、わざマシンに指定されており、覚えられるポケモンも多い。
 しかし、後攻になる上に攻撃技を受けていない状態でなければ成功しないというデメリットを抱えておりとても扱い辛い。言ってしまえば、もし相手が4つの技全てを攻撃技で固めたフルアタ型であれば、それだけでこの技はかすりもしなくなるわけで、この技を普通の攻撃技としてぶっぱするのはあまりに無謀。
 みがわりを盾にしたり、キノコのほうしやアンコールと併せて技を封じてから撃ったり、もしくは相手の交代際や回復技を使用した隙を狙ってぶちかましたりする、コンボ、駆け引き用の技と考えた方が良いだろう。かくとうポケモン以外であってもダメージを避ける手段さえあれば、採用される価値は十分にある。

 第3世代においては、ハピナス対策として、この技で思いっきりぶん殴ってくるフーディンやゲンガーがそれなりにいた。

マッハパンチ / ぶつり技 威力40 命中100 PP30~48
すばやさに関係なく先制攻撃。
お互い先制技を使った場合は現時点でのすばやさが高い方が先制する。

 記念すべき初のノーマルタイプ以外の先制技。第2、第3世代ではあまり注目されていなかったが、「きあいのタスキ」が登場した第4世代以降は、他の先制技と同じくタスキでHPがわずかに残ったポケモンを潰せる点などが評価され、使用頻度が高まった。元々あまり威力に期待するような技ではないが、マニューラなどが相手なら充分大ダメージを狙えるため馬鹿にしたものでもない。とくせい「テクニシャン」のカポエラーに覚えさせるのも有効。

 レディアンやブーバーンあたりでも覚えられ、汎用性が高そうに思えるが、実はタマゴグループ「ひとがた」に入るかくとうタイプで、この技を覚えるポケモンはバルキー系以外に存在せず、多くははがねタイプの「バレットパンチ」の方を覚えたりする。ちなみにバレットパンチは威力こそタイプ一致マッハパンチに劣るもののゴーストにも通用するのが長所。

けたぐり / ぶつり技 威力20~120 命中100 PP20~32
受けた相手の重さによって威力が変わる。
(第2世代まで)
威力50 命中90 PP20~32 攻撃が命中したとき、3割の確率で相手をひるませる。

受けた相手の重さ 威力
~10.0Kg 20
10.1Kg~25.0Kg 40
25.1Kg~50.0Kg 60
50.1Kg~100.0Kg 80
100.1Kg~200.0Kg 100
200.1Kg~ 120

 威力が相手の重さに左右される一風変わった技。メジャーないわタイプ、こおりタイプ、はがねタイプには重いポケモンが多く、大ダメージが望める。カビゴンに対しても刺さり、メタグロスに対しては、効果抜群ではないにしてもデメリット無し等倍威力120の攻撃ができ、強力。
 かつては覚えるポケモンがほとんどおらず、どちらかというと地味な存在であったが、HGSSでおしえ技となってからは、多くのポケモンが覚えるようになり、バンギラスなどユキノオーなど体重の重いかくとう弱点持ちは油断ができなくなってきている。

アームハンマー / ぶつり技 威力100 命中90 PP10~16
攻撃が命中した時、使ったポケモンのすばやさが1段階下がってしまう。

 かくとうタイプの技でありながら、第5世代のローブシン登場までタイプ一致で覚えるかくとうポケモンがいなかったという変り種の技。威力、命中、PPのいずれもが安定して高く、サブウェポンとしては優秀な性能。使用した後にステータスが下がる技の中ではデメリットも軽い方なので、連発も可能。なお、クリアボディ持ちがこの技を使っても、普通にすばやさは下がってしまうので注意。敵にステータスを下げられないだけであって、下がらないではないのである。

 ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊/闇の探検隊/空の探検隊では、リングマがこの技で猛威を振るう。というのもポケダンにおいては鈍足がステータス異常扱いなため、この技の追加効果によってとくせいのこんじょうとはやあしが同時発動。初回は鈍足効果がはやあしの効果によって相殺され、二回目以降はこんじょうで威力2倍な上に使えば使うほど逆にどんどん素早くなっていくというわけの分からない現象を引き起こす。

きあいだま / とくしゅ技 威力120 命中70 PP5~8
攻撃が命中した時、1割の確率で相手のとくぼうを1段階下げる。

 貴重なかくとうタイプのとくしゅ技。わざマシンにも指定されており汎用性がある。大半のかくとうタイプは物理技のほうが得意なため、どちらかというとエスパー、ゴーストタイプのサブウェポンとして使用されることが多い。
 ストーンエッジやアイアンテールをも下回る命中の低さはネックなものの、ノーマル、はがね、あくタイプのポケモンはいずれもエスパー、ゴーストタイプにとって苦手な相手であるため、それらの弱点を突くことが出来るこの技の存在は貴重であり、この技に賭ける価値は十分にあると思われる。

はどうだん / とくしゅ技 威力90 命中--- PP20~32
使ったポケモンの命中率、相手の回避率に影響されず、絶対に命中する。

 波動拳。威力、命中、PP全てが高水準の強力な特殊技。ルカリオを象徴する技であり、「とくこうが高いかくとうタイプ」というルカリオの特徴に上手くマッチしている。……技の威力自体は平均程度なので、インファイトでガスガス殴った方が結局大きなダメージが出たりするのだが。

 使い手は、禁止伝説級を除くと、ルカリオとトゲキッス、ライコウ(’10年配布版)のみ。ルカリオはもちろん、トゲキッス、ライコウでも、厄介なかくとう弱点のポケモン、特に能力の高いバンギラスや、でんきタイプの天敵ユキノオー辺りに大ダメージが狙えるようになるので、持っていると心強い。

 なお、ミュウツー、ミュウ、ディアルガ、パルキア、ギラティナと、禁止伝説級には覚えるポケモンがやたらと多い。これらが使用する場合は、だいちのちからやほのおタイプの特殊技と立場を競合することになるか。

しんくうは / とくしゅ技 威力40 命中100 PP30~48
すばやさに関係なく先制攻撃。
お互い先制技を使った場合は現時点でのすばやさが高い方が先制する。

 真空波動拳。第4世代で登場した、初にして唯一のとくしゅに分類される先制技にして、珍しい非接触技の先制技。プラチナ以降は多くのかくとうポケモンが教え技によって習得可能になった。非接触技であるので、相手のせいでんきやほのおのからだ、さめはだ、ゆうばく等のとくせいを受けないのが強み。

 とは言え、とくしゅ技であるが故に、こうげきの方が高い多くのかくとうポケモンにとっては非常に物足りない威力となってしまう。先述の通りかくとうポケモンはサブウェポンが豊富であり、タスキ潰しの為だけにしか使えず、ゴーストの止めを刺せない技で範囲を狭めるのはあまり得策ではない。使うならバシャーモ、ドクロッグ等のとくこうに優れたポケモンか。

ちきゅうなげ / ぶつり技 威力--- 命中100 PP20~32
相手に、この技を使ったポケモンのLvと同値のダメージを与える。

 初代から登場する固定ダメージ技。相手をぶん投げる豪快な見た目に反して、自分の攻撃能力がまったく影響しない関係上、有効に使えるのはハピナス、ヨノワールなどの持久寄りのポケモンである。

 説明文からして重力を利用して相手を投げる、テクニカルな技であるようだが、相手を地球に見立てて投げる(初代)、地球型の玉を投げつける(金銀クリスタル)、まるで地球が投げられたかのように、相手の視界がひっくり返る(ポケスタ)、相手を、地球が丸く見えるほどの高空まで放り投げる(バトレボ)など、イメージの統一が全くと言っていいほどなされていない。

 アニメにおいてはサトシのリザードンの決め技として登場。リザードンが相手を掴み上げ、高空で連続宙返り(宙返りの際に描く弧が、横から見ると地球を描いているように見える)をし、急降下して相手を地面に叩きつけるという大技。カツラのブーバー戦で初登場して以降、ここぞという場面で使用されており、他のほのおタイプの技を押しのけてサトシのリザードンを象徴する技となっている。

きしかいせい / ぶつり技 威力20~200 命中100 PP15~24
使ったポケモンの残りHPが少ないほど威力が上がる。

使ったポケモンのHPの割合
(残りHP/最大HP)
威力
32/48以上 20
32/48未満~17/48 40
17/48未満~10/48 80
10/48未満~5/48 100
5/48未満~2/48 150
2/48未満
200

 一発逆転を狙える大技。とは言え、いつも都合良くHPが僅かに残ったりはしないので、何らかのわざとのコンボを狙う必要がある。
 その代表的なものが「こらえる」や「みがわり」を使ってあえて自身のHPを残り僅かにし、体力が減った時、自身のすばやさを上げる道具「カムラのみ」を発動させ、高いすばやさからの文字通りきしかいせいの一撃を狙う「こらカム」「みがカム」コンボであり、第3世代では猛威を振るった。
 しかしきあいのタスキやこだわりスカーフの存在により先制技の需要が高まった第4世代以降は、そのとばっちりを受けて先制技一発であっさり退場してしまうこのコンボの使用率はめっきり下がってしまい、それに伴いこの技を見かける機会も少なくなってしまった。
 第5世代では、1/2で特性「がんじょう」を持つ上にきしかいせい&先制技防止のファストガードも覚えるという、どうぞきしかいせいを活用してくださいと言わんばかりのポケモン「ダゲキ」が追加されたのでまだ見る機会はあるかも。

※ 参考動画 ・ きしかいせいが史上最も輝いた瞬間

とびひざげり / ぶつり技 威力130(第3世代までは85、第4世代は100) 命中90 PP20~32

とびげり / ぶつり技 威力100(第3世代までは70、第4世代は85) 命中95 PP25~40

攻撃が外れた場合、この技を使ったポケモンの方がダメージを受けてしまう。
(受けるダメージは相手に与えるはずだったダメージ量の1/2(第2世代までは1/8))

 高威力の技だが命中率が100ではなく、外れると自分がダメージを受けてしまう。元はサワムラー専用技。第3世代では、元々大して使われてなかったのに自爆ダメージが4倍になる謎の弱体化を受けたが、第4世代で威力が各々15ずつ、第5世代では15と30ずつ強化された。これにより、現在はとびげりがかつてのとびひざげりを凌駕するor同等の威力となり、とびひざげりは威力だけならインファイトを上回ることに。また、命中さえすればデメリットが無いもののこれも反動技の一つと数えられており、とくせい 「すてみ」の恩恵で更に威力を底上げしてきあいパンチをも超えることが出来る。一方、反動ダメージ量やミス条件も技威力に比例して世代を重ねるごとに厳しくなっており、まさに前述の「ハイリスクハイリターン」が多いかくとうタイプ技の特徴を地で行く歴史を歩んでいると言える。
 数値は中々なものの、一割の確率で自分のみに致命的ダメージ、また、「まもる」を使われただけで自分が追い込まれてしまうので、(特にダブルでは)こういったデメリットから避けられる事が多く、インファイトが使えるのであればそちらの方が採用される事の方が多い。
 (第3世代まで)なお、勘違いされ易いが、ゴーストタイプに撃っても自爆ダメージは受けない。効果の無い相手に対しては、命中判定自体が行われないので、みやぶるでもしてなければどうあってもゴーストタイプ相手に自滅することは無い。
 (第4世代以降)ゴーストタイプへの交代や「まもる」でスカされても自爆ダメージを受けてしまうようになった。一応「相手最大HPの1/2を超えない」という上限は付いているものの、相手がハピナスのような高HP耐久型であった場合は、満タンからの即死も視野に入る。

 下位版のとびげりは実質ミミロップ御用達の技となっていたが、第5世代では野生のシキジカが乱発してくるのが象徴的な技となった。いずれにせよかくとうタイプ持ちが一致で使うことはまず無く、ノーマルタイプ持ちの岩鋼対策サブ技という位置である。

じごくぐるま / ぶつり技 威力80 命中80 PP25~40
この技を命中させたポケモンは、その際相手に与えたダメージの1/4のダメージを自分も受ける。

 威力、命中共に物足りないが、これでも初代における最強クラスのかくとう技。というか当時まともな威力のかくとう技はこれしかなく(急所技のからてチョップは当時ノーマルタイプ)、とびひざげり出来るサワムラーを除いて、いい男ボクサー豚猿オタマジャクシもみんな相手を掴んでぐるぐる回っていた。
 第2世代まではわざマシンで覚えられる、まともな威力、命中のかくとうタイプの攻撃技はこれだけであったため、バンギラス対策としてぐるぐる回るミュウツーの姿もたまに見られた。
 今となっては、使われるのはせいぜい、とくせい「ノーガード」のカイリキーをシナリオで連れて行く時ぐらいである。

クロスチョップ / ぶつり技 威力100 命中80 PP5~8 急所に当たりやすい。

 第2世代で追加されたまともな攻撃技。数値上の性能は現在多用されているストーンエッジとほぼ同じであり、第2世代から第3世代にかけてカイリキー、オコリザルのメインウェポンとして活躍。数多のカビゴン・ハピナスを震え上がらせた。
 現在はストーンエッジと同様、命中率の差という宿命で外れるたび「ワロスチョップ」と呼ばれてしまったり、命中100で基本威力も上なインファイトに食われがちだが、ドクロッグ、エレキブル、ブーバーン等、まだまだ現役の使い手は多い。

 ちなみにプロレス技の「クロスチョップ」は、本来両手を体の前で十字に組み、そのまま相手に体当たりをかます技であるが、ポケモンにおいては、代々両手で同時にチョップを行い、チョップの軌道が十字を描く。というような技になっている。

かわらわり / ぶつり技 威力75 命中100 PP15~24
攻撃が命中した時、相手の場の「リフレクター」「ひかりのかべ」を破壊する。

 第3世代で追加された、デメリットもなく、命中も高く、わざマシンで多くのポケモンが習得可能な優等生。第2世代までのわざマシンで習得可能なかくとう技が、じごくぐるまやばくれつパンチだった事を考えると、とてつもない進歩であると言って良い。追加効果もなかなか優秀だが、それが目当てで使用される事は余り無い。

 第3世代ではクロスチョップやスカイアッパーを覚えないかくとうポケモンたちのメインウェポンとなっていたが、第4世代ではかくとうタイプであれば、もっと強力な技を他に覚える場合が多いので、あえて持久型をやりたいというのでなければ他の技が優先されることが多い。
 現在はもっぱらボーマンダ等のかくとうタイプ以外のポケモンのサブウェポンとして使われている。

 ルビー・サファイア・エメラルドでは、物語終盤、ルネシティの外れでカクレオンと共に修行していたからておうが、長年の修行の末に会得した技としてわざマシンを渡してくれる。彼曰く説明するのも恐ろしい技だというが、その割にFRLGのタマムシデパートでわざマシンが大安売りされてしまっているのは……

いわくだき / ぶつり技 威力40(第3世代までは20) 命中100 PP15~24
攻撃が命中した時、5割の確率で相手のぼうぎょを1段階下げる。
(フィールド) フィールド上にある、特定の岩を破壊できる。

 第2世代で登場したフィールドで役立つ技。第2世代ではストーリーを進めるのに必須ではなく、わざマシンで習得する技だった。第3世代以降は序盤から中盤にかけて手に入るひでん技の一つとなっている。シンオウ地方以外の地方ではいわくだきをするとポケモンが飛び出してくる事があり、中にはこの方法でしか入手できないポケモンもいる。また、岩を壊した跡の地面に、見えないアイテムが隠されている場合もある。
 対戦においては、威力の低さ故にあまり使われる事はないが、追加効果自体は悪くないため、とくせい「テクニシャン」のカポエラーや、とくせい「てんのめぐみ」持ちのポケモンが、相手を徐々に切り崩すために使われる事もある。

カウンター / ぶつり技 命中100 PP20~32
必ず後攻になり、そのターン最後に受けたぶつり技のダメージを、相手に倍返しする。
(第1世代ではノーマルタイプか、かくとうタイプを受けた時のみ倍返しする)

 強制的に後攻になり、直前に受けた物理技のダメージを、倍にして相手に与えるという珍しい技。
 相手が特殊技や補助技、交代をすると失敗に終わるので、使用するタイミングが重要となる。成功すれば相手にかなりの大ダメージを与えることができるものの、こちらも相手の物理技によりダメージを受けているので、相手の後続に倒されやすい。
 耐久が低い場合はタスキなどで補ってやると強力なダメージを与えられる(通称タスキカウンター)。また、ハピナスやミルタンクなど回復技を持ったポケモンと組み合わせると、何度も打ち続けることも可能。

 特殊な仕様な技であるため勘違いされ易いが、扱いはあくまでかくとうタイプの攻撃技であるため、ちょうはつを受けていても使用可能であり、また、ゴーストタイプのポケモンには無効化されてしまう。

みきり / へんか技 PP5~8 相手の攻撃を確実に回避する。連続で使用し続けると失敗しやすくなる。

 相手の攻撃を完全回避できる補助技。同じ効果を持つ「まもる」と比べるとPPが5ほど低く、覚えられるポケモンも少ない。しかしながら、覚えるポケモンが少ないという点が、逆にダブルバトルにおいて「ふういん」を受けにくいという利点として活きており、主にダブルバトルで使われている。

ビルドアップ / へんか技 PP20~32 自身のこうげきとぼうぎょをそれぞれ1段階ずつ上げる。

 攻めと守りを同時に強化できる優秀な補助技のひとつで、わざマシンにも指定されている。しかしかくとうタイプは速攻で勝負を決めるタイプが多く、また、かくとうタイプ以外にこの技を覚えられるポケモンは少なめなため、似た効果の「めいそう」や「のろい」と比べると見る機会は少ない。

最終進化系 種族値表

ポケモン  
H
P















 

エビワラー 50 105 79 35 110 76 455
エルレイド 68 125 65 65 115 80 518
オコリザル 65
105
60
60
70
95
455
カイリキー
90
130
80
65
85
55
505
カポエラー
50
95
95 35 110 70
455
キノガッサ 60 130 80
60 60
70
460
ゴウカザル 76
104 71 104
71
108
534
サワムラー
50
125 53
35
110
80
455
チャーレム
(ヨガパワー)
60
172~
140
75
60
75
80
522~
490
チャーレム
(ヨガパワー無効時)
60
60
75
60
75
80
410
ドクロッグ
83
106
65
86
65
85
490
ニョロボン
90
85
95
70
90
70
500
バシャーモ
80
120
70
110
70
80
530
ハリテヤマ 144
120
60
40
60 50
474
ヘラクロス 80
125
75
40
95
85
500
ルカリオ 70
110
70
115
70
90
525
平均
74
117
73
65
84
79
492
  • (平均値は小数点以下を四捨五入)
  • (とくせいによって常時ステータス補正の入るポケモンは、「努力値全振り時~努力値無振り時」で別途記載。
     平均値の計算の際、チャーレムのこうげきの種族値は、
     対戦での使用頻度の関係から、LV50・こうげき252振り時の「172」として計算。)
  • イメージ通りこうげきの高さは飛びぬけている。110もあれば優秀といわれる世界で、”平均”が117という数は驚異的である。
  • 実はとくぼうも高め。
    かつてとくこうととくぼうが分化される以前の初代では、「とくしゅ」が高ければ攻めにも守りにも強く、逆に「とくしゅ」が低いと、とくしゅ技に関しては攻めにも守りにも弱くなった。
    しかし第2世代になって「とくこう」と「とくぼう」を分化する際、それまで「とくしゅ」の高さで暴れまわっていたポケモンはとくしゅ技に関する攻撃力、耐久力のどちらかを引き下げられ、逆に「とくしゅ」の低さで割を食っていたポケモンらは、その能力を補填するように、とくぼうが(それまでとくしゅが低ければ低いほど)引き上げられた。
    かくとうタイプはいずれもとくしゅが低めであったため、その際極端なまでに引き上げられたとくぼうがそのままかくとうタイプの特徴となっている。
    ちなみに、とくこうは初代での「とくしゅ」の数値をそのまま引き継いでおり、カイリキーのとくこうが無駄にあるのは、初代でも特殊防御力がそこそこあった頃の名残である。
  • また一部を除いてフットワークが軽いのか、すばやさも高めであるが、実際に飛びぬけてすばやさの高いポケモンは少なく、多くが「そこそこ速い」程度。こだわりスカーフ向きか?
  • 耐久面に若干の不安があるため、早期決着型の戦闘スタイルを取ることが多い。また、きあいのタスキなどで補っておくのも良いだろう。

かくとうポケモン全表

図鑑別

カントー
056 マンキー
057 オコリザル
062 ニョロボン
066 ワンリキー
067 ゴーリキー
068 カイリキー
106 サワムラー
107 エビワラー
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ジョウト
214 ヘラクロス
236 バルキー
237 カポエラー
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ホウエン
256 ワカシャモ
257 バシャーモ
286 キノガッサ
296 マクノシタ
297 ハリテヤマ
307 アサナン
308 チャーレム
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シンオウ
391 モウカザル
392 ゴウカザル
447 リオル
448 ルカリオ
454 グレッグル
455 ドクロッグ
475 エルレイド
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イッシュ
499 チャオブー
500 エンブオー
532 ドッコラー
533 ドテッコツ
534 ローブシン
538 ナゲキ
539 ダゲキ
559 ズルッグ
560 ズルズキン
619 コジョフー
620 コジョンド
638 コバルオン
639 テラキオン
640 ビリジオン

タイプ別

かくとうタイプのみ

マンキー オコリザル ワンリキー ゴーリキー カイリキー
マンキー
オコリザル
ワンリキー
ゴーリキー
カイリキー

バルキー サワムラー
エビワラー
カポエラー
マクノシタ
ハリテヤマ
リオル
バルキー
サワムラー
エビワラー
カポエラー
マクノシタ
ハリテヤマ
リオル

ドッコラー ドテッコツ
ローブシン
ナゲキ
ダゲキ
コジョフー
コジョンド
ドッコラー
ドテッコツ
ローブシン
ナゲキ
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