カバー曲とは、過去に他のアーティストが発表した曲を演奏・歌唱して発表した楽曲のこと。「カヴァー曲」とも言う。
ある楽曲について、一番初めに発表されたものを「オリジナル曲」「原曲」と呼ぶのに対し、それ以降に他者がその曲を発表した場合に「カバー曲」と呼ぶ。
オケは原曲のまま発表される事もあれば、アレンジを施してリズムやサウンドが大きく異なっている場合もある。また、タイトルや歌詞に変更がなされる場合もある。
これに派生して、他アーティストに提供した楽曲を作詞作曲した本人が歌唱して発表することを「セルフカバー」と言う。また、作詞作曲に携わっていなくとも、過去に歌唱した歌を、その本人が後年に歌唱して発表することも「セルフカバー」と言う。
海外の作家による楽曲を日本語に訳したり、全く異なる新たな日本語詞をつけるなどして発表したものを「洋楽カバー」と称したりする。特に1950年代後半から60年代中期にかけてアメリカやヨーロッパのヒットポップスに漣健児などが日本語の訳詞をつけて発表した作品を「訳詞ポップス」と総称している。
欧米においては、ヒットしなかった楽曲をA&Rが後年別のアーティストに歌わせる、という形でのカバーは以前から少なくない。また、1950年代以降においてはヒット曲を別ジャンルのサウンドスタイルに仕立てて発表され、再びヒット曲となる場合も多い。特にディスコ/ダンスミュージック分野においてはその時期ごとの音楽トレンドにあわせたアレンジがなされることで再びプレイされている。
ライブやコンサートで、既存の楽曲を別の人間が歌唱することをカバーと言う(カバーするとも言う)。特に、持ち歌の無い地下アイドルがライブをする場合は、既存曲を借りるしかない。また、ライブでカバーを披露するアーティストも少なくない。楽曲はカバーされた時点でカバー曲となるが、この場合は単純にカバーしただけである。
カバー曲とは、CDや配信サイトで販売される形(無料配信でも可)、つまり音源となって初めてカバー曲として認識されることとなる。これが説明できる範囲での違いである。
ニコニコ動画においては一般に販売されているカバー曲のほか、カラオケを使用しての「歌ってみた」動画や、アマチュアによる「演奏してみた」動画などもある意味「カバー曲」と言えるだろう。
しかし、ニコ動独自の動きとしては、VOCALOIDやUTAUを用いたカバー曲や、逆にVOCALOIDやUTAUで作成したオリジナル曲を人間の歌い手がカバーした曲などが多く投稿されていることが挙げられる。VOCALOID・UTAU関連のカバーにはそれに応じたタグが用いられている。
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最終更新:2024/05/02(木) 02:00
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