「戦え」と、ガンダムが言っている
シュウジ・イトウとは、アニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の登場人物。
同作の主要人物である。
CV:土屋神葉
| ※曖昧さ回避※ 『機動武闘伝Gガンダム』のシュウジは「東方不敗」を、 同じく『Gガン』のキョウジは「キョウジ・カッシュ」を参照 |
正体不明の少年パイロット。各地のスペース・コロニーを愛機の「赤いガンダム」で渡り歩き、コロニーの外壁にグラフィティを書きつけ、警察に手配されている。また、ある目的のために金を必要としており、違法賭け闘技・クランバトルに参戦している。
細身の青年で、ダボついた半そでシャツとカーゴパンツを着用している。青髪と、ハイライトのない赤い眼が特徴で、初対面のマチュがドキドキするぐらいには美形。
人の匂いを嗅ぐ癖があり、匂いによって何かを判断している節がある。
物語開始時点ではサイド6・イズマ・コロニーに滞在(潜伏)中。地元の軍警察軍警察からは「マルモ」と呼称されているが、これは現実の警察業界用語の「マル追」や「マル暴」などの「マル○」から取られていると思われる。モはモビルスーツ。、次いでジオン軍と騒動を起こした後、マチュ(アマテ・ユズリハ)と出会い、彼女に誘われる形でクラン・ポメラニアンズの助っ人になる。
クランバトル初参戦時の登録名は「AAA」だったが、後に自身の近況をネタにしたらしい「HARAHERIMUSHI(ハラヘリムシ)」に改めて(改めさせられて?)いる。
……君も向こう側、見えた?
一言で言えば「謎の電波系」。ロボットものや能力者バトルもので出てくるミステリアス美少女キャラ、もっと言えばファム・ファタール的なポジション。
終始漂わせる現生に執着していないような雰囲気や、初対面の人間の匂いを嗅ぐという奇行を除けば、言葉数は多くないものの人畜無害。戦場で恐怖するマチュや、悩んでいるニャアンをフォローする親切さも持ち合わせている。何よりルックスが端正なこともあり、思春期の女の子にとっては憧れの対象になるのも無理はない存在である。仕事相手として出会ったニャアンは同じ根無し草としてシンパシーを感じたのか、マチュと一緒になってつるむうちに、いつの間にか彼のことを「シュウちゃん」と呼んで親しくしていた。
また、ニュータイプ能力にも覚醒しており、強い共鳴力を持つ。彼が描くグラフィティは、ガンダムに搭乗した際に見える「キラキラ」の心象光景(彼は「向こう側」と称する)である。GQuuuuuuXに搭乗してシュウジとニュータイプ共鳴(&実際の本人に一目ぼれ)したマチュは、それ以降、その共鳴体験=シュウジを追い求めるようになり、人生が変わってしまった。
しかし、そうした他人への人当たりの良さとは裏腹に、自分のことは何も語らず、行動原理がよくわからない。自分が何かをするときにはほぼ必ず「○○とガンダムが言っている」と話し、「ガンダムの意志を代弁する操り人形」にも見えてしまうほど。ただ、一応彼自身の意志は存在している様子。
また、マチュとニャアンにむける優しさは純粋な親切心からくるものであり、恋愛感情は持っていない。最優先するのは自分(とガンダム)である。
──僕の願いはひとつだけ
それ以外は何もいらないんだ
パイロットとしては作中最強クラスの実力を持つ。軍警察のザクでは相手にならず、ジオン軍ニュータイプのエグザベ・オリベ駆るGQuuuuuuXにも(あちらの不調があったとはいえ)終始優勢で、元連邦軍のスーパーユニカム「MAMAMAJO」とも互角に渡り合う。
シュウジ自身はクランバトルを楽しんでいるような素振りも見せるが、あくまでも金を稼ぐ手段であり、戦闘自体が好きなわけではない。第三者を巻き込むのも避けており、コロニー内では発砲を控え、吹き飛んだシールドに潰されかけたマチュとニャアンを助ける行動をとっている。ただし、自身とMAVが生き残るためには手段は厭わず、本気でこちらを殺しにかかってくる敵に対しては、一切の手加減はしない。
……なんたって、あの「赤い彗星」とも知り合いみたいだし
だって、あの赤いガンダムって譲ってもらったんじゃないの?
盗んだのかも
いいねそれ! だったらもっとすごいよ!
何故、シュウジが赤いガンダムを所有しているのかは全くの謎。そもそも先行上映『-Beginning-』や本編第2話で示されている通り、赤いガンダムはジオン独立戦争の末期に唐突に消滅している。本編で赤いガンダムが保有する武装は、まぎれもなく消滅した時点で所持していた物であり、これをそのまま解釈するなら「ある日突然シュウジの前に赤いガンダムが現れ、乗っていたシャア・アズナブルと何らかのやり取りを経た後に手に入れた」ということになるが……。
平時は、イズマのジャンクヤード陰に建設され、10年以上前に放棄されたエアロックに愛機を隠している。エアロック内はグラフィティを塗り広げており、中々神秘的な光景が広がっている。
シュウジの目的は「ガンダムと地球へ行く(降りる)」こと。そのために、赤いガンダムを積み込めるスペースグライダーを買うのが当座の目的である。地球行きシャトル便の切符が1000ハイトで買える世界で15万ハイトもの大金を必要としており、にもかかわらず大量のスプレー缶を買い込んでいるため、いつも金欠でお腹を空かせている。マチュと知り合ってからは見かねた彼女から食料の差し入れを受けており、少しだけ栄養事情は改善した模様。
では、何故ガンダムは地球へ行きたいのか。その点についてはシュウジは多くを語らず、これまた謎である。「ガンダムは「薔薇」を探している」らしいが……。
シュウジのそばにいる自立四足歩行型ロボット。元々は子供向けのおもちゃだが、シュウジの改造によりカメラやプリンタを付けられている。自我はあるようだがハロのようにしゃべることはできない。
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「ここから先は話を最後まで観てからの方がいい」 と、ガンダムが言っている。 |
シュウジの隠れ家がバレた!明日には軍警に伝わっちゃう!
その前になんとかスペースグライダー手に入れて、シュウジを逃がしたいんだ!
シュウちゃん、今日はバトルが終わっても、私から離れないで
マチュとニャアンと出会って、およそ1か月。自分を巡って(厳密に言うと違うけど)2人がぎくしゃくしていることも、赤いガンダムの隠れ家がバレたことも、2人が自分を逃がそうとしていることも知らないシュウジは、状況に絶望して泣きながら縋りついてくるニャアンにも大した反応を見せない。その時発生したプチ・ゼクノヴァに導かれるように、シュウジは赤いガンダムごと消滅する。
向こう側が、見える……!
そこから長らくシュウジの出番は無くなる。この間ニャアンはGFreDのパイロットになり、シュウジとの再会を求めてキラキラを起こそうとする一方、独房にぶち込まれていたマチュは、謎のメッセージに導かれて降り立った地球で「シャロンの薔薇」を発見する。だが、その中にいたのは「向こう側」から来たニュータイプの少女であり、シュウジではなかった。
さらに数か月が経過し、キシリア・ザビは「薔薇」を利用した大量破壊兵器「イオマグヌッソ」を起動させる。「薔薇」を巡ってキシリアとニャアン、シャリア・ブルとマチュ、そして5年間潜伏していたシャア・アズナブルが睨み合う中、マチュの前にシュウジの精神体が現れた。
──彼の正体は、「薔薇の少女」が生み出した世界を終わらせるためにやってきた、向こう側の少年──
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最終更新:2025/12/12(金) 19:00
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