あなたはまだ
月のこわさを知らない・・・
『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』 (英:The Legend of Zelda:Majora's Mask) とは、任天堂が開発・発売したゲームソフトである。ムジュラの仮面、あるいは単にムジュラと略されることも多い。
日本では、2000年4月27日にNINTENDO64で発売。メモリー拡張パック専用ソフトで、この周辺機器を使用しないと遊ぶことが出来ないため同梱版も一緒に発売されていた。
景品としてゲームキューブのゼルダコレクションに収録された他、2009年4月7日よりWiiのバーチャルコンソールでも配信されている(1200Wiiポイント)。
時系列的には時のオカリナの数ヵ月後であり、直接の続編となっている。
本作のキャッチフレーズ「滅びる運命にある世界」の通り、音楽・CMなどが独特の恐怖感を演出しており、ぜルダの伝説シリーズの中でも際立って異質な世界観となっている。
元々、「せっかく作った時のオカリナのシステムを使って、短期間で何か出来ないか」という話から時のオカリナをプレイした人たちをメインターゲットとして開発されたソフトで、システムほかあらゆるものを流用しつつ、それを逆手にとって時のオカリナの補完を行うという、ある種の「裏ゼルダ」とも言える作品である。
そのため、ダンジョンの数こそ4つと少ないものの一つ一つが非常に練りこまれており、その全てがダンジョン全体をダイナミックに動かす超巨大な仕掛けを有している。密度も高く、シリーズ最難との呼び声も高い。
ゲームとしては前作を知らなくても楽しめるが、知っていればニヤリとしてしまう演出、キャラクターも数多く存在する。
異常なキャラの濃さで、DSではソロデビューも果たしたチンクルはこの作品で初登場。
本作の舞台であるタルミナは、前作「時のオカリナ」の舞台であったハイラルのパラレルワールドとなっている。前作に登場したキャラクターと極めてそっくりな見た目の別名キャラクターが全体の半分以上存在するのだが(これについては、製作期間の都合も大きい)、異質な世界観と豊富すぎるサブイベントによって、全く違う印象を受けることになる。
また、ガノンドロフの侵略から世界を救うと言う大目的が優先だった時のオカリナに比べると、作品全体を通して登場人物たちの生き様に強く焦点を当てて深く掘り下げており、時のオカリナに対するキャラクター補完的な性質を帯びている
ゼルダの伝説の正式なタイトルだが、ゼルダ姫が出演するカットは序盤の回想たった一度で、時間にして一分前後。
前作から引き続き出演しているのは主人公のリンクと愛馬のエポナだけといっても差し支えない。
時のオカリナでゼルダ姫や賢者とともにガノンドロフを倒し、元の時代に戻ってから数ヶ月後。
冒険の終わりで別れたかけがえのない“友”を探す旅に出たリンクは、エポナと共にとある森へと来ていた。
清閑な森を彷徨っていたリンクだが、突然現れた2匹の妖精にエポナが驚かされ落馬、気絶してしまう。
目を覚ましたところ、奇妙な仮面をかぶったスタルキッドに「時のオカリナ」とエポナを奪われてしまった。
なんとかスタルキッドをみつけたリンクだったが、ムジュラの仮面の不思議な魔力によりデクナッツにされてしまう。
妖精姉弟の姉「チャット」と共にスタルキッドを追いかけたどり着いた先は、あと3日で月が落ち滅びる運命にあった。
本作には時間の経過が存在し、月が落ちるまでの3日間という『限られた時間』の中で冒険を進めることとなる。
3日の間に暮らしている人の反応や居場所、置かれている状況も変化し、時間の経過以外にもイベントの進行状況やリンクの状態などによってもセリフが逐一変化するなど、テキストは膨大に用意されている。
主人公のリンクは「時のオカリナ」の力を使えば何度でも「最初の朝」に戻ることができるため、月の落下を防ぐまで何度も3日間(現実とは異なるゲーム内の72時間)を繰り返すことになる。
最初の朝に戻るとセーブも同時に行われる(ただしエンディング時は例外的に自動セーブがあり、海外版やそれを基にしているゼルダコレクション版では特定の地点で中断セーブが可能)。
「最初の朝」にさかのぼる際、「ダンジョンボスの亡骸(クリア情報)」や「重要アイテム(マップやコンパス・武器やお面など)」「銀行に預けたルピー」は保存される。ただしダンジョンの仕掛けや入手したはぐれ妖精およびカギ類、消耗品や手持ちのルピーの数量、人々との会話などのサブイベントは最初の朝の状態に戻される。
そのため、たとえ3日間かけて誰かを幸せにしたとしても、最初の朝に戻ってしまえば「初対面」となる。
今回は倒れてもセーブ状態まで戻されないが、時を戻さずに3日間経過すれば月が落ちてゲームオーバーである。
サブイベントとは言うが、その数、ボリュームはサブと言うのもおこがましいほどの膨大なものである。
ボンバーズ(人助けをするチビっ子軍団)から貰える「団員手帳」が明確なコレクター要素になっており、ダンジョン攻略と並ぶ本作のメインファクターといっても差し支えない。
人助けを通じて住民たちの裏事情や様々な知ることができ、さまざまなキャラクターが深く掘り下げられている。
これらのサブイベントはクリアすることでゲームに便利な実用品が貰える場合もあるが、クリア記念品としてお面が貰えることも多い。一部イベントにはBAD ENDや二度目のクリアで会話が変化するものまで用意されている。
サブイベントそのものは『最初の日』に戻れば無かったことになってしまうが、体験したスケジュール情報は保存される。
全てのサブイベントが終わった時、その苦労は報われることになるだろう。
お面コンプリート時のエンディングは必見。
本作のタイトルにもなっている仮面、そしてお面が、物語進行に大きく関わっている。
さまざまな仮面、お面により姿、能力を変化させることができ、世界や人々の行動に大きく影響を与えることになる。
また、ボスを倒すと「○○の亡骸」と言うコレクトアイテムが手に入る、
コレクトアイテムなので被ることは出来ないが、無限に時が戻る世界においてそのダンジョンを攻略した証となり、
これを持ってダンジョンに入ると、入り口付近からワープしてすぐにボスと再戦できる。
また、これらの亡骸は最終局面においても活躍(?)することになる。
下記でその仮面、お面について解説する。
| 名前 | 説明 |
| デクナッツの仮面 |
物語の冒頭部でスタルキッドにかけられる、デクナッツの呪いを封じ込めた仮面。 自由に扱うことのできる3つの仮面の中で唯一、その元となった人物の背景が |
| ゴロンの仮面 |
ゴロン族の戦士、ダルマーニ3世の魂が宿る仮面。 |
| ゾーラの仮面 |
ゾーラ族のギタリスト、ミカウの魂が眠る仮面。 |
| 巨人の仮面 |
ごく限られた特定の場所だけで使うことのできる仮面。 |
| 鬼神の仮面 |
とある条件を満たすことによりある場所で入手できる仮面。 |
| 名前 | 説明 |
| 石コロのお面 |
自分の姿を周囲から目視できないようにするお面。 未来の世界のネコ型ロボットが似たような道具を持っていた気がしないでもない。 |
| ウサギずきん |
前作でも人気だったかわいいウサギのずきん。 後にスマブラでも登場したが、あっちは走力に加え跳躍力まで向上している。 |
| カーフェイのお面 |
カーフェイという人物の捜索のため手渡されるお面。 |
| カマロのお面 |
摩訶不思議な演舞を執り行う、面妖な意匠のお面。 とある操作をすることで、ただでさえ面妖な踊りが更に…? |
| ガロのお面 |
隠れ潜むモノを見つけだすことができるお面。覆面の代わりにもなる優れもの(?)。 |
| キータンのお面 |
とある人物が素顔を隠すために被っているお面。 |
| ギブドのお面 |
多くの人がトラウマと呼ぶ、かの有名なギブドさんの御顔を模した素敵アイテム。 |
| ゲーロのお面 |
カエルを呼び寄せられるお面。 余談だが、このお面を使うイベントはダンジョンの再攻略を伴うため、結構面倒臭い。 |
| 座長のお面 |
一部の人に絶大な効力があるお面。兄弟の涙には敵わない。 …よく見ると本当に涙が流れている。走ればよりメルヘンチックに見えるわけない。 |
| 隊長のボウシ |
ある王国の隊長の魂が宿るボウシ。スカルな部下たちを従えることができる。 |
| 大妖精のお面 |
多くの人がトラウマと呼ぶ、かの有名な大妖精さんの御顔を模した素敵アイテム。 人によってはそのケバいお顔をきれいと言ったり好みだという。 |
| バクレツのお面 |
いつでも爆発できる便利? なお面。Bで自分を中心に爆弾と同じ効果を発揮する。 |
| ブーさんのお面 |
実際、トリュフと呼ばれる高級キノコを探すとき、豚を利用すると言うお話があるが MOTHER2にも似たようなものがある。 |
| ブレー面 |
ブレーメンの音楽隊をモチーフにした洒落の効いたお面。 |
| ポストハット |
ポストマンがかぶっているのと同じ帽子。 |
| まことのお面 |
動物の心を読み取ったり、石碑に記されたメッセージを読み解くことができるお面。 |
| 夜更かしのお面 |
おめめパッチリ! 眠らなくなるお面。瞬きもできません。お値段たったの500ルピー! |
| ロマーニのお面 |
牛さんのかぶりもの。ミルクバーに出入りするための会員証でオトナと認められた証。 |
| めおとのお面 |
婚礼を見届けた証となる大切なお面。一部の人にこれをかぶって話しかけると 非常に入手難度が高い割に、このお面で得られる実利的な見返りはおまけ程度だが |
| 名前 | 説明 |
| オドルワの亡骸 ウッドフォールの神殿 |
密林仮面戦士オドルワについていた仮面。 |
| ゴートの亡骸 スノーヘッドの神殿 |
仮面機械獣ゴートについていたお面。 ボス戦時は円形の部屋を走り回るゴートをゴロン状態で追走するのが正攻法だが、 |
| グヨーグの亡骸 グレートベイの神殿 |
巨大仮面魚グヨーグについていたお面。 ボス自体も水中にいるため、強いというより倒しにくい。 |
| ツインモルドの亡骸 ロックビルの神殿 |
大型仮面虫ツインモルドについていたお面。 とある仮面の力を使って戦うことのできる唯一のボス。 |
| ムジュラの仮面 |
タイトルに記されていることからも分かる通り、 当然、ボスも非常に強力。今までの冒険の知恵と道具を駆使して倒そう。 |
2014年11月6日に配信されたNintendo Directの開始冒頭で、ムジュラを3DSでリメイクすることが発表された。2015年の春に発売予定。
https://miiverse.nintendo.net/posts/AYMHAAACAADMUKmIuDSagA
Miiverseでの青沼氏の投稿によると、開発は時のオカリナ3Dの開発が終わってからすぐに始まっていたそうだ。原作が持つ「怖さ」や「歯ごたえ」はそのままに、より遊びやすくかつ世界のすべてを余すところなく楽しめるようになっているとのこと。
時のオカリナ3Dが発売されてから、元々時のオカリナのデータを流用して作られたムジュラも同じようにリメイクされるのではないかと多くのファンが期待していた。しかしその手の話は任天堂からは一切出てこず、3DSでゼルダシリーズ完全新作の神々のトライフォース2が発売されるなどムジュラはもうリメイクされないのではと絶望視する人も多かった。
そんな状況だったためか今回の突然のリメイクは国内外を問わず非常に大きな反響を呼んだ。Twitterでは1日中トレンドに「ゼルダ」「ムジュラ」が乗り、公式Twitterの発表は16000人ものユーザーにリツイートされていた。
→「ムジュラの仮面」タグで動画を検索
→「ムジュラの仮面」タグの増減グラフを見る。
ソフト(左がメモリー拡張パック同梱・右がソフト単品)
オリジナルサウンドトラック・楽譜
攻略本・ガイドブック
コミックス
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時の歌 デクナッツ仕様 |
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ロックビル(表) |
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ロックビルの神殿 |
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ボス撃破 |
こんどのゼルダは
こわさがある。
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最終更新:2025/12/12(金) 02:00
最終更新:2025/12/12(金) 02:00
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