リンクとは、任天堂が開発・発売するゲーム『ゼルダの伝説』シリーズの主人公およびデフォルトネームである。
海外版は「Link」(英語で「連結、つながり」、ドイツ語で「左」を意味する)。
『スマブラ』シリーズでは、異なる姿のリンクがいる場合「こどもリンク」、「トゥーンリンク」という専用名で識別される。
概要
シリーズの主人公(名前は変更可能)。ハイラルの地に「勇者」として度々登場する者の名である。
ゲームの題名が『ゼルダの伝説』のため彼の名を「ゼルダ」と間違える人もいるが、ゼルダは同シリーズに登場する女性キャラクターの名前である。ほとんどの作品ではゼルダ姫と呼ばれる。
シリーズで一貫してリンクという名前とおおよそ共通の特徴を持つが、同一人物とは限らない。『時のオカリナ』を例にすると、『ムジュラの仮面』は『時オカ』リンクのその後を描いた作品のため同一人物だが、『風のタクト』は遥か昔の伝説に「時の勇者」(恐らく『時オカ』リンク)が存在した世界であり、リンクと言う名前のある若者(『風タク』のリンク)がその伝説にあやかった風習で時の勇者そっくりな姿に着替える所からスタートする。
3D作品のリンクは「あるところにいたリンクと言う男が旅立ち勇者となっていた」という話が多いためキャラの生い立ちが細かく設定されているが、2D作品のリンクは大半が他の任天堂キャラのように「たまたま通りかかった若者」程度の設定が多い。ただしどちらも裏話程度の設定なので、気にせずともゲームプレイに支障はない。
名前の由来は「2つの世界を繋ぐ」だとか「プレイヤーとリンクを繋ぐ」だとか言われていたが、ゼルダシリーズのプロデューサーとして知られる青沼英二が『ゼルダ』の生みの親である宮本茂に聞いたらしい話によると、実際は「トライフォースの3つの力を繋いで正常な世界を作る」といった意味とのこと。
特徴
緑のとんがり帽子とチュニック(ワンピース状の一見スカートに見える服装)姿で、金髪(茶髪)とハイリア人特有の長い耳(エルフ耳)を持つ。顔つきや体格、服装、生い立ちや性格は作品によって異なる。右イラストは通称「ネコ目リンク」こと『風タク』版リンク。
『ブレス オブ ザ ワイルド』のメインビジュアルでは、ゼルダのアタリマエを見直す一環として、青い服を身に纏っている。
顔
どのシリーズでもかなり眉毛が太い。
2D時代(『時オカ』以前)は団子っ鼻に長いもみあげという、いかにも昔の任天堂らしい顔デザインだったが、「社長が訊く」によると『時オカ』開発時にキャラクターデザイン担当の小泉歓晃が妻から「(任天堂キャラには)男前のキャラはいないの?」と言われてしまい、奥さん好みのイケメンに変更したのだという。
ただ、イケメン系リンクも表情を大きく変化させていいよう、わざと少しイケメンから外した顔立ちにしている。
ネコ目リンクはデフォルメが効いているため表情が解りやすく、様々なシーンでかなり大きくコミカルに変化する。特にその大きな目は、落ちてる物や仕掛けへリンクが視線を送ることで謎に気づきやすい利点がある。
利き腕
『トワプリ(Wii版・WiiUの辛口モード)』と『スカイウォードソード』、『ブレス オブ ザ ワイルド』以外は左利きである。これは1作目の開発スタッフのミスによるもので、宮本茂と一緒なのは単なる偶然。
右利きである2作品はWiiリモコンで剣を操作するため、右利きが多いユーザーに合わせている。『トワプリ』のWii版とGC版、『トワプリHD』の通常モードと辛口モードは、お互い左右反転したミラーモードになっている。
特技・道具
得意な剣技は周囲全方位を攻撃する回転斬り。発動には溜めが必要だが、3D作品からはスティック、リモコン、タッチパネルでクイック発動させることもできる。また、多くの作品では体力が満タンであるとき剣からビームを撃つことができる(マスターソード側の固有能力ということが多い)。
一部作品では、これ以外の剣技(奥義)を覚えられるものもある。
また、あらゆる道具を使いこなすことができる任天堂キャラ随一の器用さを誇る。
乗馬や弓の腕前に優れ、魔法やマジックアイテムもある程度使用でき、さらにブーメランやパチンコなどの遊具、ハンマーのような鈍器、バクダンやフックショットなどの暗器も自在に使いこなす。
作品によっては笛、オカリナ、タクト、ハープ、ベルといった各種楽器も扱え、謎解きに用いる。
また、その場で拾った武器や道具を利用するという戦法も良く見られる。
初代『スマブラ』では正統派の「二枚目」剣士と紹介されているが、その『スマブラ』や他社作品とのコラボなどでは、剣を基本としつつ数多の武器・道具を使用するキャラという個性が付けられる傾向にある。
本篇では謎解きや魔物との戦いがメインなのであまり気にならないが、「伝説の聖剣を携えた正統派の勇者なのに、戦法的に言えば敵の弱点を突いていくことを基本とし使えるものは何でも使う」というある種独特なキャラクターである。
作品解説
シリーズ作品
- ゼルダの伝説(初代)、(ゼルダの伝説1)
- ハイラル地方を旅していたリンクは魔物に襲われていたゼルダ姫の乳母インパを助ける。インパの話によると魔王ガノンが王国を侵略し、力のトライフォースを奪ったという。ゼルダは、ガノンに捕まる直前に知恵のトライフォースを8つの地方に隠した。リンクは8つのトライフォースの探索とガノンの打倒を目指すことになる。
ハードによりタイトルや仕様が微妙に異なるが、ゲーム内容自体は同じ。
- リンクの冒険
- 前作でガノンを見事倒したリンクだったが、ガノンの負の影響でハイラルは荒れる一方だった。
16歳になったリンクの左手に突如「勇気のトライフォース」の紋章が現れた。それを見たインパがリンクをゼルダ姫の元に連れて行き、ある王家の悲劇を話し出す。
「勇気のトライフォース」があればゼルダ姫の目を覚ますことが出来ると聞いたリンクは、魔物たちがガノンを復活させる儀式に必要な「リンクの血」を手に入れようとする中「勇気のトライフォース」を探す旅に出る。
派生作『リンクのボウガントレーニング』を除くと題名にリンクの名が使われた唯一の作品。正当な続編ながら横スクロールアクションに変更されたが、結局三作目以降は元のシステムや題名に戻されてしまった。
- 神々のトライフォース
- おじさんと2人で暮らしていたリンクはある嵐の夜、夢の中で助けを求める声を聞き目を覚ます。声に導かれるようにハイラル城に行くとそこには捕らえられたゼルダがいた。ゼルダを助け教会に逃げ込むと、ゼルダからアグニムによりハイラルが危機に瀕していることを聞く。リンクはアグニムを倒すため立ち上がる。
マスターソードが初登場。本作以降ラスボス撃破に必要な退魔の剣として、たびたびリンクが手にする。
- 夢をみる島(夢をみる島DX)
- 『神トラ』の後日談で同一人物。異国での武者修行帰りに船でハイラルを目指していたリンク。ところが船は大嵐で遭難し沈没してしまう。見知らぬ家で目覚めたリンクは自分を介抱してくれた少女マリンから、「コホリント」と呼ばれる島に漂着した事を知る。無くしてしまった剣を探しに海岸へ向かうとそこに不思議なフクロウが。「全ては『風のさかな』が答えてくれる」島を出るためには『かぜのさかな』の目覚めが必要らしい。フクロウの言葉を信じたリンクはコホリント島の探索を始める。
名前にカタカナが使えないため、正確なゲーム内表記は「りんく」である。盗みを働くと「どろぼー」に強制改名。
- BSゼルダの伝説、BSゼルダの伝説 古代の石版
- 2作品ともサテラビュー配信専用だったため知名度が致命的に低い。配信終了した今となってはプレイも不可能であり情報に乏しいが、ゼルダシリーズで唯一リンクが主人公ではなかったらしい。
- 時のオカリナ(時のオカリナGC、時のオカリナ3D)
- コキリ族で唯一妖精を持っていなかった少年リンクの元にある日、デクの樹の命令を受けた妖精ナビィがやって来た。デクの樹の中に寄生する怪物ゴーマを倒したリンクは、デクの樹からハイラルに起こっている危機を聞きハイラルを救う旅に出る。少年時代と青年時代の7年を行き来する壮大なストーリー。
シリーズ初の3D作品。ポリゴン表現による複雑化問題を解決するため、本作以降、時々ナビィのような相棒がつく作品が出てくる。広大なフィールドを移動する乗り物として馬のエポナが初登場したほか、敵役として後の作品のリンクも対峙するガノンドロフという名の男も登場。
- ムジュラの仮面(ムジュラの仮面3D)
- 前作『時オカ』で魔王ガノンドロフを倒し元の時代へ戻ったリンクは、旅の終わりに別れた“友”を探す旅に出かけた。旅の途中、突如現れたスタルキッドに愛馬エポナを奪われたリンクは、スタルキッドを追いかけていくうちに不思議な世界へと迷い込む。迷い込んだ異世界「タルミナ」は3日後に滅びる世界だった…
リンクは仮面の変身能力でダンジョンを攻略したり、お面でサブストーリーを解決していく。
ナビ役の相棒が妖精チャットに変わる。ナビィほど頻繁におせっかいしてこないが、代わりに態度がでかい。またリンクに似た色の格好をしたおっさんのチンクルを生み出した作品でもある。
- ふしぎの木の実
- 大地の章
- ホロドラム地方を訪れたリンクは、大地の巫女である踊り子のディンと出会う。
ディンに引っ張られるように踊りに参加し楽しいひと時を過ごしていた所に、闇の将軍ゴルゴンが現れディンを連れ去り、その力を封じて四季と大地の恵みを奪ってしまった。ゴルゴンの目的は荒れ果てた大地から「滅びの力」を集め、闇の世界を作ることであるという。ディン救出のため、ホロドラムの四季を取り戻すためリンクの冒険が始まる。
- 時空の章
- ラブレンヌ地方を訪れたリンクは、ゼルダの乳母であるインパに出会う。
インパに頼まれるがまま、時空の巫女ネールに会うために聖域への道を塞ぐ結界の岩をどけてしまう。
その時、インパに憑りついていた闇の魔道士べランが現れ、今度はネールに憑りついてどこかへ消え、ネールの力を悪用して過去とそしてそれに連なる現在を改変し始めた。べランの目的は時を渡りながら人々の「嘆きの力」を集め、闇の世界を作ることであるという。ネール救出のため、過去を取り戻すためリンクの冒険が始まる。
- なお本作(大地・時空)のリンクは『神トラ』、『夢をみる島』と同一人物である。
- 風のタクト(風のタクトHD)
- 古の伝説によれば、ある王国に魔王が現れた時、どこからか勇者が現れ世界を救った。
その勇者の物語が伝説になったころ、再び魔王が復活したが、今度は勇者が現れる事はなかった…
窮地に立たされた人々は王国の運命を神に委ねることにしたが、その王国がどうなったかは誰も知らない…
プロロ島でおばあちゃんと妹アリルと共に暮らす少年リンクは、伝説の勇者と同じ年になったお祝いに、村の風習に従って勇者とそっくりの服をもらう。妹から借りた望遠鏡で空を見ると、大きな鳥と海賊船が戦っている!リンクは、その鳥から島の森に下に落ちた海賊のテトラを助けた。ところが、今度は妹が鳥にさらわれてしまう。
かくして、リンクはテトラの海賊船に乗り込み、妹の救出に向かう事を決意する。
妹をさらった黒幕に迫るうちに、かつての伝説の真実が判明していくことに…
相棒はしゃべる船・赤獅子の王。今回はマップの大半が海のため、彼に乗らないとフィールド移動できない。
リンクの実の家族が登場するのは、シリーズでも珍しいポイントだろう。
- 神々のトライフォース&4つの剣
- 『神トラ』側の物語に変更はない。『4つの剣』では風の魔神グフーにさらわれたゼルダ姫を助けるため、触れると体が最大4つに分身する剣「フォーソード」を手に大妖精(とルピー)を探す冒険に出る。
- 4つの剣+
- ハイラルアドベンチャー
- 『4つの剣』からはるか後の時代、再び復活した魔神グフーからゼルダ姫を助けるため、フォーソードを手に冒険に出る。今回もやはり剣の力で最大4体の色違いリンクに分身する。
- ナビトラッカーズ
- 『風タク』の後日談。リンクは一人前の海賊を目指し、テトラの試験を受ける。操作の関係上サポートキャラがフルボイスでナビするというシリーズでも異例の仕様だが、さすがにリンクは例外。
- ふしぎのぼうし
- ハイラルで刀鍛冶のスミスおじさんの家に住んでいる。年に一度のピッコル祭りの日、武術大会の景品の剣を幼馴染のゼルダ姫と共に城に届けに行くが、優勝者グフーによりゼルダ姫が石にされてしまう。呪いを解くため、リンクは子供にしか見えない妖精ピッコル族が持つという聖剣を探す旅に出る。
タイトルの通り、今回の相棒はしゃべるぼうしエゼロ。
- トワイライトプリンセス(トワイライトプリンセスHD)
- トアル村で愛馬エポナ(名前は変更可能)を駆る羊飼いとして働いており、ハイラル城に貢ぎ物を届けるため初めて村を出ようとした日にトワイライトを巡る争いに巻き込まれる。ハイラル城でミドナとゼルダ姫に出会い、ミドナに使われる形で旅に出ることになる。人間と狼の姿を切り替えて攻略する作品。
おそらくゼルダ史上(というか任天堂ゲーム史上?)初めてであろう、上半身裸のサービスシーンがあったりする。相棒は黄昏の姫(トワイライトプリンセス)ことミドナで、序盤からエンディングまで終始連れ添う。
- 夢幻の砂時計
- 『風タク』の後日談にあたる。テトラや海賊達と共に航海を続けるリンクは幽霊船に遭遇。テトラを石にされてしまい、自らも仲間とはぐれ、とある島に流れ着く。リンクはテトラを助けるため、記憶喪失の妖精シエラ、船乗りラインバックと共に航海に出かける。
- 大地の汽笛
- 『夢幻の砂時計』から100年後の世界が舞台。見習い機関士の少年だが、ひょんなことからゼルダ姫とともにハイラル王国を救う旅に出かける。初めて最初から最後までパートナーとしてゼルダと共に冒険するリンクであり、やたら暴走する相方にやや押され気味。
- スカイウォードソード
- 現時点でゼルダ史最古のリンク。天空に浮かぶ島スカイロフトで騎士学校に通うリンクは、敵の策謀により大地へとさらわれた幼馴染みのゼルダを救うために冒険の旅に出かけ、その中で勇者の使命に目覚めていく。
今作は大空をロフトバードという巨大な鳥に乗って移動する世界で、リンクの鳥は他と違って赤い。今回のリンクは選択肢次第で珍しく「僕」という一人称を使って返答することがある。
相棒は女神の剣に宿る精霊ファイで、リンクをマスターと呼ぶ。性格は機械的だがナビゲーターとしては非常に有能で、攻略に使える情報から無駄知識まで、従来作のナビ役たちをはるかにしのぐ情報量を誇る。
- 神々のトライフォース2
- ハイラルの鍛冶屋見習いの少年で、寝坊癖がある。親方の手伝いでハイラル城の兵士長に忘れ物の剣を届けに行くが、道中で謎の男ユガの陰謀に巻き込まれ、ゼルダ姫を救うためハイラルともう一つの世界ロウラルを巡る冒険に出ることに。題名通り『神トラ』の後世が舞台の続編だが、前作のリンクとの関係は不明。
- トライフォース3銃士
- 『神トラ2』の数年後の世界が舞台。「耳がとんがり、モミアゲが太く、九一分け」な勇者候補の「あなた」がフリル姫のために魔境へ向かう。一応『神トラ2』の「リンク」と同一人物であると示唆されてはいるが、本作はマルチプレイという性質上デフォルトネーム(リンク)が設定されておらず、つけた名前もいつでも改名可能。また、過去作の4人のリンクからCVが流用されており、他のプレイヤーとかぶらないよう4種類の声からランダムで選ばれる。
- ブレス オブ ザ ワイルド
- これまでのリンクと異なり緑の勇者服ではなく、英傑の為に用意された青い布地を服に仕立てて身に纏っている。今作での勇者服は、幾多の勇者の試練を乗り越えた象徴として手に入る。
ゼルダ姫を護る為に選ばれた英傑の1人。復活が予言されていた厄災ガノンに立ち向かったが、想定外の展開からゼルダ姫を護る過程で致命傷を負ってしまい、回復の為に回生の祠で100年間眠らされていた。ただそれが原因で時を経て目覚めた際、記憶喪失となっている。公式からのアナウンスがないため、詳しい時系列は不明。
騎士家系の出身で若くして近衛騎士に選ばれた経歴を持ち、既にマスターソードを手にし、ゲーム中での強敵含めた集団を剣のみで屠っているなど、シリーズの中で最もエリートの出自・実力を持っている。しかし、これが原因でゼルダが才能コンプレックスを感じていたり、周囲の規範となるべく感情をださない無口の青年になっていた。100年後はプレイヤーにより、あらゆる性格を解放する。
- ティアーズ オブ ザ キングダム
- 『ブレス オブ ザ ワイルド』での厄災ガノン討伐から数年後が舞台となる本作では、ゼルダ姫お付きの護衛騎士としてハイラル城地下を探索するところから物語が始まる。
- マスターソードを手にしており、ハート・がんばりゲージ共にフルパワー状態だったが、直後に魔王ガノン復活の瘴気に侵されたため、マスターソードは朽ち、リンク自身もハート3がんばりゲージ1周分のブレワイ初期と同じ状態まで戻されてしまう。その際、右手も瘴気により切断せざるを得ない状態になっており、次に目を覚ました時には地上から遥か高くに離れた始まりの空島で、ハイラルの初代国王ラウルに治療を受けており超絶チートアイテム義手に置き換わっていた。
- 服装は前作よりも更に多く用意された装備により変更が可能。また、前作同様に青を基調とした新たな英傑の服が仕立てられており、ミニチャレンジを達成することで入手可能となっている。
- 今作は回想などのムービーでリンクが出てくることがないため、リンク自身の掘り下げなどは行われないが、前作から引き続き登場しているキャラとの交流が多く、仲間からはよく慕われていることが窺える。ここ最近はプレイヤーにより、様々な兵器や変なものを作ったり、いきなり地面から生えてきたりしているという噂が絶えない。
- 知恵のかりもの
- メインシリーズでは初めて主人公=プレイアブルキャラクターの座をゼルダ姫に譲ったが、重要キャラクターとして登場。
- ミナミノ村に住む少年で、幼いころにとある事件によって声を失っている(このため、主人公ではないものの引き続き明確なセリフは存在しない)。心優しく勇敢な性格で、草刈りから魔物退治まであらゆる人助けをこなしており、ミナミノ村の人々から強く慕われているほか、ハイラル各地でも彼に助けられた人々からの噂話が多数聞ける。ハイラルに出現した謎の裂け目から現れる魔物の正体を追う中で、魔物のボスにさらわれたゼルダを救出するも逆に囚われ行方不明になってしまう。リンクの捜索がゼルダの旅の目的の一つとなる。
- ストーリーの要所要所で描かれる戦闘能力が凄まじく、「プレイヤーの分身ではなくなった分、むしろ第三者視点で勇者の力のえげつなさが改めてわかる」「歴代でも最強のリンクではないか」という反応が多数。
派生作品
- リンクのボウガントレーニング
- ハイラル各地を回ってボウガンによる魔物退治に挑む。ゲーム全般に『トワプリ』のグラフィックが流用されているため、明言されているわけではないが『トワプリ』のリンクと同一人物と思われる。
- ゼルダ無双(ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ)
- ハイラル親衛隊の見習い兵士。ハイラル城への敵襲に対し、ゼルダ姫を護るため立ち向かったことで伝説の勇者として見いだされ、黒の魔女軍団との戦いに臨んでいく。
- いつもの緑服に「青いマフラー」という、過去作に類を見ない衣装が特徴的。外伝作品ではあるが、史上初となる「軍属」のリンクで、ゼルダと上司部下の関係にあるのも初めてである。
3DS版またはWiiUのDLCでは『風タク』リンクや『ムジュラ』リンクも参戦する。表記は3人とも「リンク」。
相棒は妖精プロクシィ(ムジュラリンクの妖精も同様)。妖精型のナビゲーターは『砂時計』以来久々。
- チンクルシリーズ
- チンクル主役のスピンオフシリーズ『もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド』、『チンクルのバルーンファイトDS』、『できすぎチンクルパック』、『いろづきチンクルの恋のバルーントリップ』には登場しない。
シリーズ以外の出演作品
- スーパーマリオRPG
- チョイ役で登場。ユミンパを倒した後ローズタウンの宿屋へ行くと、2階の部屋でリンクが寝ている。話しかけると返事では無く「仕掛けが解けたときのあの音楽」が鳴る。
- ゲームが進行すると旅へ出発したのかいなくなってしまう期間限定キャラ。
- スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー
- DKコインの収集率を示す人気ランキングがあり、第3位(GBA版は第2位)に名前だけ登場。
- 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
- 全てのシリーズに出演。
『初代』『DX』では「リンク」として時オカの青年時代に近い姿で、『X』『3DS』『WiiU』ではトワプリに近い姿で、『SP』ではブレワイに近い姿で参戦。また、『DX』『SP』では時オカの少年が「こどもリンク」、『X』『3DS』『WiiU』『SP』では風タクリンクが「トゥーンリンク」という名でそれぞれ隠しキャラとして参戦(このように呼ぶのは上記の「リンク」と区別するためと考えられる)。開発者によると、トゥーンリンクのトゥーンはトゥーンレンダリングではなくカートゥーンを意味する。
- 「こども」や「トゥーン」と対比・分類して語るとき、「リンク」を大人リンクと呼ぶことが多い。
- マリオカート8
- 追加DLCを購入すると操作キャラとして使用できるようになる。姿は『スカウォ』に近い。
ジャンプアクションをする度にカメラ目線になり、マスターソードを振り回す。危ない。
- とびだせどうぶつの森 amiibo+
- ウルフリンクのamiiboを使用すると住民として登場する。姿は『トワイライトプリンセス』のオオカミの姿。種族はそのまんまオオカミで性格はキザ系。プロフィールを見る限りどうやらそっくりさん等ではなく本人の様子。
他社作品
- ソウルキャリバーII
- GC(任天堂) / PS2(ソニー) / Xbox(マイクロソフト) 向けにマルチ展開された作品で、各々のハードメーカーに縁のあるキャラクターがハード別にゲスト出場する。GC版にはリンク(『時オカ』の青年姿)が出演した。当時3機種で世界普及率が最下位だったGC版が最も売れていて、北米でのリンク人気がうかがい知れる。
ここでも剣技だけでなく、バクダンや弓矢なども使用するキャラクターになっている。
- モンスターハンターシリーズ(MH4、MH4G、MHX)
- リンク本人は登場しないが、『スカウォ』のリンクの装備が登場。
片手剣としてマスターソード(+ハイリアの盾)、弓として勇者の弓が使用できる。防具は男女共に用意されているため、女性ハンターでも防具は使用可能。
なお、モンスターハンターシリーズの片手剣は右手に盾、左手に剣を持つというスタイルのため、偶然ながらリンクの左利き設定まで再現されることになった。
- CD-i専用ソフト(3作品)
- ナニソレ。海外企業「フィリップス」が任天堂の許可を得て作った超問題作で全て日本未発売。任天堂は開発に関与しておらず、海外でも酷評・ネタ扱い。詳しくは「糞々のトライフォース」で各自調べてほしい。
ゼルダ大全にも記載されない正真正銘非公式ゼルダ(少なくとも日本では)。
映像作品(?)
- ニャニャニャ!ネコマリオタイム
- 時々一部のコーナーなどで『ゼルダの伝説シリーズ』を解説していく。一人称は僕。
解説役として登場するため結構喋るが、何故か語尾が「デヤァ」であるため、ウザかわいい道に足を突っ込んでしまっている。
- 海外版テレビアニメ
- 日本未放送&未発売の北米アニメ。完成度はCD-i作品の出来からお察しください。アメリカンジョーク自体は寒いがゲームを知ってるとツッコミどころが多く、英語がわからなくても悪い意味で笑える…かもしれない。
-
声の担当
リンクはプレイヤーの分身で、返答以外は基本的に台詞自体ないが、『時オカ』以降は(容量が非常に厳しいGBの『ふしぎの木の実』を除き)全作品で掛け声や笑い声などのショートボイスが入るようになった。ただし「全てのリンクは基本的に別人」のため、役者も作品ごとにバラバラである。一応少年リンクを女性、成長したリンクを男性が演じる傾向がある。
海外版もおそらく同じ音声。世界販売を想定してか、役者が全て日本人なのに具体的な日本語が挿入されることはない。ナビィなど他キャラが話す具体的な単語も全て英単語である事も多い(Hello! Hey! Listen! Watch out!)。
スマブラシリーズはすべて原作音声の流用で、派生作品も基本的には同じ。ここでは移植、リメイク、リマスタータイトル(~GC、3D、HDなど)の記載は省略するが、すべて元作品の声と同じ。
- 緑川光
- 『神トラ』のドラマCD担当。あまり知られていないが、ゲームを除くと初のリンク声優は緑川なのである。余談だが緑川は1996年のファイアーエムブレムOVAでマルスを演じたことでスマブラのマルス役に抜擢されたが、神トラCDは1994年であり、実はリンクのほうを先に演じていた。緑川リンクは緑川マルス以上に熱い性格。
- 瀧本富士子
- 『時オカ』の少年時代でゲームのリンクとして初めて声を発した人。『ムジュラ』、『神々のトライフォース&4つの剣』、『ふしぎのぼうし』『トライフォース3銃士(ランダムに選択される声の一つ)』にも使われていて、『神トラ』のリンクは都合1キャラに対し2人の声優がいることになる。『スマブラ(DX、SPECIAL)』の「こどもリンク」も彼女の声。
『ゼルダ無双』のムジュラ版リンクは派生作としては珍しく新録。勇ましい少年声だった原作に比べると、こちらは少々幼くかわいらしい声に変わっている。
- 檜山修之
- 『時オカ』の青年リンクとして瀧本同様ゲームの初代声優を務めた。『ムジュラ』と『ゼルダ無双』の鬼神リンク、『スマブラ(初代~DXまで)』の「リンク」や『ソウルキャリバーII(GC版)』のリンクにも使われている。
- 松本さち
- 『風タク』、『4つの剣+』、『夢幻の砂時計』を担当。いわゆるネコ目リンク、トゥーンリンクと言えばほぼこの人で、『スマブラ(X、3DS、WiiU、SPECIAL)』の「トゥーンリンク」、『ゼルダ無双』の風タク版リンクも彼女の声。『トライフォース3銃士』ではランダムに選択される声の一つ。
ちなみにリンク以外では風タクリンクの妹アリルを、リンクをやる前は『ムジュラ』のスタルキッド、ボンバーズ、海賊などの声をそれぞれ演じていた。
- 笹沼晃(現:笹沼尭羅)
- 『トワプリ』や『リンクのボウガントレーニング』を担当。トワプリ準拠デザインの『スマブラ(X、3DS/WiiU)』の「リンク」も兼ねる。
- 小平有希
- 『大地の汽笛』を担当。『風タク』リンクの子孫であり、松本以外でネコ目リンクを演じた唯一の人。『トライフォース3銃士』ではランダムに選択される声のうちの一つ。
- 大原崇
- 『スカウォ』を担当。このリンクの姿でゲスト出演した『マリカー8』も同様。
- 斎賀みつき
- 『神トラ2』『夢をみる島(リメイク版)』、『知恵のかりもの』を担当しており、トゥーン系ではない2D作品のリンク役として定着している。『トライフォース3銃士』ではランダムに選択される声のうちの一つ。
- 梶裕貴
- 『ゼルダ無双』でメインのリンクを担当。他社発売のゼルダ作品では初のリンク役。
- 高梨謙吾
- 『ブレスオブザワイルド』『ティアーズオブザキングダム』を担当。デザインがBotW仕様になった『スマブラSPECIAL』のリンクも同様。
- ???
- 『ネコマリオタイム』では珍しく普通に?しゃべるが、担当名は公開されていない。
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