『ゼルダの伝説 夢をみる島』(英:The Legend of Zelda: Link's Awakening)とは、任天堂から発売されたゲームボーイ用コンピュータゲームソフトである。略称は「夢をみる島」「夢島」(ゆめしま)など。
ちなみに、「夢を見る島」とタイトルを間違われやすいが、正式名称は「夢をみる島」である。検索などの際は注意されたし。
日本国内未発売のゲーム&ウォッチ版を除けば、携帯ゲーム機では初の「ゼルダの伝説シリーズ」である。日本では1993年6月6日に初代ゲームボーイ(白黒)用ソフトとして発売された。
さらに1998年12月12日に、ゲームボーイカラー対応の『ゼルダの伝説 夢をみる島DX』が発売。ゲーム内容は同じだが、追加ダンジョンや写真屋さんなど、カラーならではの要素が追加された。
そして2011年6月8日から、3DSのバーチャルコンソールで『ゼルダの伝説 夢をみる島DX』がダウンロード配信されている。価格は600ニンテンドーポイント(600円相当)。
物語の位置としては「神々のトライフォース」の直接の続編に当たり、シナリオは「神々~」の後日譚に当たる外伝的ストーリーとなっている。
ちなみにCMは、主人公(リンク)らゲームキャラクターの人形がゲーム内容を表す歌に合わせて踊る人形劇風のもの。
主人公(リンク)は異国へ武者修業に出た帰りの船旅の途中、突然の嵐に巻き込まれ船が難破。やがて船は雷に打たれ、波に飲まれた主人公は気を失ってしまう。
深い闇の中、ふと懐かしい声に導かれて目を覚ませば、そこは見知らぬ家の中。目の前には主人公の無事を喜ぶ"ゼルダ姫にとてもよく似た少女"、マリンの姿があった。どうやら海岸で倒れていた主人公を彼女が見つけ、父親であるタリンと一緒に介抱してくれたらしい。
マリンの話によると、流れ着いたこの島の名は「コホリント」。島の中央にある山の頂には巨大な卵があり、その中には『風のさかな』という存在が眠っているという。
何はともあれ島を出る方法を探そうと、まずは無くした剣を探しに海岸まで向かう主人公。
するとそこに不思議なフクロウが現れ、謎めいた言葉を残して去っていく。
「全ては『風のさかな』の目覚めが答えてくれる」
どうやら風のさかなを目覚めさせなければ、島からは出られないらしい。
主人公はフクロウの言葉を信じ、島の各所のダンジョンにあるという「セイレーンの楽器」を目指して冒険を開始するのであった。
この冒険が、後に重大な決断を迫られることになるとも知らずに…。
その他、さまざまなゲームからゲストキャラクターが参戦している。
ゲームとしての評価は概ね高めで、「名作」「心に残った」という声も多い。
ネタバレ防止のため詳しい内容は伏せるが、特にクリアした、終盤まで進んだプレイヤーからは「他の作品とは決定的に違う」と高評価されることが多く、「実によくゼルダしてる」とも評されている。
外伝作品だけに主要キャラは出てこない(ゼルダの伝説なのにゼルダ姫が出ない。そのため、名前の小技もあって主人公を「ゼルダ」と思った人もけっこういたとか)が、その代わりキャラクターやシステム面に他作品のパロディがふんだんに散りばめられており、ゲーム中にはたくさんの小技やサブイベント、ギャグ要素などが盛り込まれている。
そして作中では楽器や歌がキーワードとなるなど、音楽がストーリーに深く関わってくるのも特徴の1つ。
ちなみに「神々のトライフォース」の続編なだけに、システムは前作の各所が強化されており、前作を遊んだプレイヤーはより遊びやすいシステムとなっている。
ストーリーやそれ以外の場所もよく作り込まれており、外伝でありながら前作を正当に進化させた作品と言える。
しかしゲームとしての難易度は少々高め。
死んで覚えるゲームのような面もあり、遊びやすいという人もいれば、アクションや謎解きが苦手な人からは難しくてクリアできず、挫折してしまったという声もよく聞かれる。
フクロウなどからヒントやアドバイスはもらえるが、それを活かして答えや攻略法を導き出せるかどうかも結局はプレイヤー次第なので、思いつけずに諦めてしまった人も多いと思われる。
だが未だに「またやりたい」という声が多いのも事実であり、変わらずプレイヤーから根強い人気を得ている作品なのは確かだろう。
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最終更新:2025/12/08(月) 23:00
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