パラドックス 単語

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パラドックス

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パラドックス(paradox)とは、ギリシャ語で「矛盾」「逆説」「ジレンマ」を意味する言葉。数学哲学の分野では「一見間違っていそうだが正しい説」もしくは「一見正しく見えるが正しいと認められない説」等をして用いられる。

曖昧さ回避
  1. スウェーデンPCゲームメーカーパラドックスインタラクティブ』。
  2. PIERROTやw-indsの楽曲のタイトル
  3. 相川七瀬アルバムタイトル
  4. 日本作家東野圭吾の作品『パラドックス13』。
  5. 劇場版アニメ超融合!時空を越えた絆」の登場人物。CV田村淳。 参照→「パラドックス(遊戯王)
  6. 水樹奈々シングル純潔パラドックス」。

概要

矛盾と同義の言葉で用いられる言葉である。「パラドクス」と表記される事もある。

パラドックスについて言葉で説明しようとすると大半の方にとっては頭の痛い文章が並ぶ事になると思われる為、ここでは著名なものからネット上に散らばるものまで、パラドックスと呼ばれる論理エピソード等を幾つか紹介させて頂く。

パラドックスの一例

ゼノンのパラドックスアキレスと亀
パラドックスの世界でおそらく最も有名な話の1つ。俊足に定評のある英雄アキレスと競争をする事になった。アキレスハンディキャップを与え、アキレスの前から出発する。さて、アキレスに追いつくためにはまずアキレスの出発点まで到達しなければならないのだが、アキレスの出発点に着いた時にははもっと先の地点にいる。そしてアキレス現在のいる地点に到達した頃には、はまた先に進んでいる。(以下、無限ループ
したがってアキレスはどれだけ速く走ってもには永久に追いつけないし、はどれだけ遅くても休まずに進み続ける事で永久に追いつかれない…というパラドックスである。現実にあるわけがないと解っていても、それを言葉で明できないという方も少なくないだろう。
一応、こちらのパラドックスの解消法について一例を下記に記しておくので納得できない人は反転して頂きたい。
アキレスよりも速い速度で走っているのは明であるため、砕いて要約するなら、アキレスにいつまで経っても追いつけないように見えるが、これは追いつく少し前 →ほんの少しだけ前 →ごくごくわずか前…(以下、無限ループ)に追いつけないという話を示しているに過ぎない。時間で現すなら、に追いつく1前 →0.1前 →0.01前 →0.0001前…を繰り返していけば、追いつくまでの時間差が0に到達しない以上アキレスに追いつけない。ように見える。
なお、同じくゼノンが唱えたパラドックスには似たようなものに「飛ぶ矢は止まっている」というのも。
者のパラドックス(全の逆説)
者は何者にも持ち上げられない石を作る事ができるか?そして、全者はその石を持ち上げる事ができるか?
ちょっと捻ったパターンとしては、「全者は自分が飛び越えられない壁を作り上げた時、その壁を飛び越える事ができるか?」「全知全が存在する事を明できるか?」というのも。
抜き打ちテストのパラドックス
「ある決められた期間内に抜き打ちテストを行うことはできない。」
仮に、舞台高校の授業中とする。教師月曜日に「今週中に抜き打ちテストを行う」と言うと、生徒木曜までにテストが行われない場合、金曜日テストが行われることがわかってしまう。従って、金曜日にはテストはできない(抜き打ちでなくなってしまう)。金曜日テストができないので、水曜日までにテストが行われない場合、生徒木曜日テストが行われることがわかってしまう。従って、木曜日にもテストはできない。以下同様に考えていくと、月曜日にもテストはできないことになってしまう。
が、できないはずのテストは、教師の都合でいつでも可であるし、生徒にはそれを予測できない。
解消法:
例1:『抜き打ちテスト』の定義を『ある時点まで』出題タイミングが予測できないテストとすると、木曜日の時点まで出題タイミングを予測出来なかったのは確かなのだから、金曜日テストを行なってもなんの問題もない。例2:『抜き打ちテスト』の定義を、『テスト直前まで』出題タイミングが予測できないテスト、とする。この場合このパラドックスの論理に問題はないが、現実問題として『テスト自体の実行』のほうが、『抜き打ちというレギレーションの順守』よりも優先されるため、木曜日までにテストができなかった場合、教師金曜日テストを強行せざるを得なくなる。よって現実では『金曜日テストを行えない』という言説は意味をなくし、よってこのパラドックス自体が破綻する。この解釈においては、このパラドックスは理論的には正しいが、混沌とした社会はもっと曖昧で応用の効くルールで動いている(大人ウソをつく)、ということになる。
自己言及のパラドックス
詳細は同記事を参照。
山のパラドックス(ソリテス・パラドックス)
山から粒を数粒だけ取り除いてもそれは山であるが、同じ動作を何度も繰り返した結果、最終的に一粒だけ残った粒を先程と同様に「山」とは呼べるのか?
ハゲのパラドックス」「長身のパラドックス」等のバリエーションもある。
誕生日のパラドックス
詳細は同記事を参照。
シュレーディンガーの猫
詳細は同記事を参照。
殺しのパラドックス
SF作品等で登場する題材の1つにして、タイムパラドックスの一種。子供が自分が生まれるより以前の過去世界へ赴き、自分を産む前の若い頃の母親を殺する。すると、自分を産んだ人間は現代に存在しなくなってしまうため、子供自身も一緒に消滅してしまう。しかし、これによって子供未来から母親を殺しにやってくる事ができなくなり、母親はやっぱり生きていて、子供はちゃんと産まれ、子供母親を殺しに来れて・・・という無限ループ
「生まれて間もない頃の自分自身を殺すると?」というバリエーションも存在する。

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