もしかして:宮城県
仙台県とは、現在の宮城県にかつて存在した県である。
時は明治、江戸幕府に対する倒幕運動と、明治政府による天皇親政体制への転換により、社会はその様相を大きく変え、日本は近代国家として歩み始める。
その一連の改革は「明治維新」と呼ばれ、現在でも非常に稀にみる劇的な社会改革であったが、その中でも特に大きな変革として評されているのが「廃藩置県」である。
これにより、特定の領主がその領地を支配する土地支配のあり方が根本的に変革されることとなった。
「廃藩置県」に伴い、仙台藩が廃止され、「仙台県」(第一次)が設置される。
「第一次府県統合」により、角田県(現在の宮城県南部、福島県新地町)と登米県(現在の宮城県北東部)の一部を以て、「仙台県」(第二次)となる。
「宮城県」と改称する。これは、城下町が所在したのが宮城郡であったことに由来。
以上より、明治4年7月から翌年1月までのおよそ半年間、仙台県は存在したことになる。
仙台県は、現在の「宮城県」、あるいは「宮城県仙台市」を指して使われることがある。
おそらくは、「仙台」という名称が一人歩きした結果、本来の県名より有名になってしまったため、それを揶揄して使われているのであろう。
この傾向は、横浜県、金沢県、名古屋県、神戸県、博多県など、他の県名にも見られる。この内、金沢県、名古屋県、神戸県は仙台県同様、過去に存在した県である。ただし、神戸県は現在の三重県鈴鹿市に位置していた。
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最終更新:2025/12/13(土) 03:00
最終更新:2025/12/13(土) 02:00
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