この巨大生物が上陸することはありませんので、どうかご安心ください
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え? 蒲田に?
概要
蒲田のあいつとは、2016年公開の映画『シン・ゴジラ』に登場するあいつである。
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この項目は、下記に本作のネタバレを含んでいます。
未鑑賞の方はご注意ください。(要スクロール) |
東京湾にて突如として発生した水蒸気爆発。当初は海底火山の噴火か熱水の噴出であろうと推測されていたが、その正体が巨大な生物であることが判明。規格外の体格と、周囲の海水を水蒸気にせしめる温度、すなわち摂氏100℃の高温に耐えうるなど、既存のいかなる生物とも分類しかねる生態から、巨大不明生物としか呼称のしようのないその怪物は、湾内から呑川へ侵入、船舶や橋梁を破壊しながら遡上を続ける。
目下、政府の懸念は、これほどの巨大な生物が上陸するか否かであった。使えない御用学者に見切りをつけた大河内総理(大杉漣)は、レベルを問わずこの巨大不明生物になにか見解を出せる人物を至急探させる。
呼集された尾頭ヒロミ環境省自然環境局野生生物課長補佐(市川実日子)は、巨大不明生物の映像を検証し、蛇行を基本としながらも浅瀬を後ろ足で歩行していること、未発達ながらも肺魚のような前肢が認められること、なにより、すでに自重を支えていると見られることから、上陸の可能性を示唆。
しかし、結局は閣内からの、これほどの巨体が陸上で自重を支えられるはずがない(実際、たとえば地球上で最大の甲殻類であるタカアシガニは陸に上げると立つことすらできない)という希望的観測に近い憶測が採用されてしまう。大河内総理は赤坂総理大臣補佐官(竹野内豊)の「不確かな情報は流さず、確実な情報のみを国民に伝えてください」という忠告を無視し、記者会見で、
「この生物が上陸することはありませんので、どうかご安心ください」
と断言。その直後、記者会見の途中にもかかわらず側近に耳打ちされた大河内総理は、思わず反駁する。
「え? 蒲田に?」
巨大不明生物は尾頭ヒロミの見解どおり、川から陸に上がり、その巨体で蒲田に壊滅的な被害をもたらしはじめたのだ。
深海魚のような真円の目はまばたきもせず、明確な意思を感じられない。口腔は開きっぱなしで、首元のエラらしき器官からは血のような大量の体液を排出する。オタマジャクシからカエルに変態する中途の状態のように、後ろ足は発達しているが前足はひどく矮小であり、地上では這うように移動する。
シン・ゴジラにおけるゴジラ第二形態で、第一形態が海中から淡水の河川への進出、さらに上陸を実現するために進化した姿。
背びれはかろうじてゴジラを彷彿とさせるが、その巨大な目とビラビラのエラなど、見るもおぞましい造形はとてもゴジラとは思えず、混乱した観客も多いようだ。外見の不気味さのみならず、避難しおくれた一家をマンションごと倒壊させ踏み潰すという悪行もあいまって、はやくもみんなのトラウマメーカーと化している。
街中で突如として倒れ伏したかと思うと、1954年公開の『ゴジラ』(いわゆる初代ゴジラ)の「ゴジラ上陸」(作曲:伊福部昭)のテーマとともに第三形態へと進化を始める。
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関連項目
- シン・ゴジラ
- ゴジラ/ゴジラシリーズ
- ゴジラ(1954)
- 東宝/映画
- ラブカ
- Persecution of the masses
- こっちくんな