『魔法少女おりこ☆マギカ』とは、カオス童話的東方同人誌でおなじみのムラ黒江による、『魔法少女まどか☆マギカ』の外伝となる漫画作品である。
「まんがタイムきららフォワード」で連載中の『魔法少女かずみ☆マギカ』と違い、『魔法少女まどか☆マギカ』と同じく描き下ろし単行本のみでの発売となる。
全2巻。
概要
『魔法少女まどか☆マギカ』の登場人物を、アニメとは別の視点から描いた作品となっており、新キャラクター3人を加えたオリジナルストーリーとなっている。
第1巻は本来のアニメ放送終了後となる2011年4月12日に発売予定だったが、発売日が延期されることが発表され[1]、ちょうど1ヶ月後の同年5月12日に発売された。
第2巻は更にその1ヶ月後、同年6月13日に発売された。
また、翌年の2012年「まんがタイムきららマギカ」のVol.2~3において、呉キリカを主人公とした短編『魔法少女おりこ☆マギカ~noisey citrine~』前後編が掲載され、2013年発売の「まんがタイムきららマギカ」のVol.5~7において、まどかの事を織莉子が予知していなかった?時間軸での織莉子の物語である『魔法少女おりこ☆マギカ~symmetry diamond~』が連載されている。
ストーリー
本編
孤高の戦いにあけくれる佐倉杏子、正義を胸に見滝原市を守る巴マミ、静かに鹿目まどかに寄り添う暁美ほむら。交わることのないはずのそれぞれの魔法少女としての戦いが、『魔法少女狩り』という事件を中心に一本の物語を紡ぎ出す。
それは、彼女たちの運命を変えてしまうような事件――。それは、新たなる魔法少女物語の始まり――。
『魔法少女おりこ☆マギカ~noisey citrine~』
運命の出会いをした彼女に声を掛ける勇気をもらうために「内向的な自分を変えたい」と魔法少女の契約を交わした呉キリカであったが、社交的にはなれたものの未だ声を掛けることが出来ずに居た。
そんなとき、見滝原にキリカが人間不信になる切っ掛けとなった幼なじみが帰ってくる。
『魔法少女おりこ☆マギカ~symmetry diamond~』
魔法少女となり、呉キリカとも知り合うことで充実した日々を生きる美国織莉子であったが、未だに「予知魔法」の制御が出来ず、常時発動状態で魔力のダダ漏れ状態に困り果てていた。
とある夜に公園でであった少女「千歳ゆま」の死のヴィジョンを見てしまい織莉子は予知達成の防止を試みる。
そんなとき縄張りの奪取をめざし見滝原を訪れた優木紗々の罠に捕らわれ、織莉子とキリカはピンチに陥る。
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以降の項目は、原作のネタバレ成分を若干含んでいます。
続きを読みたい方はスクロールをしてください。 |
キャラクター
魔法少女
- 美国織莉子 (みくに おりこ)
- 詳しくは → 美国織莉子にて
主人公。白い魔法少女。
- 呉キリカ (くれ - )
- 詳しくは → 呉キリカにて
織莉子の親友で黒い魔法少女、ヤンデレ。
- 千歳ゆま (ちとせ - )
- 詳しくは → 千歳ゆまにて
第1巻表紙の緑髪の少女。
- 佐倉杏子 (さくら きょうこ)
- → 原作での人物像は本人項で
万引きや不法侵入で生計を立て、ホテルを転々とし暮らしている不良少女。
一人ぼっちになってしまったゆまの面倒を見ることになり、彼女と共に生活を始める。
ドライな性格ながらも面倒見の良さは健在で、ゆまには亡くした妹の姿を重ね、打ち解けている。
魔法少女の仕事について誇りを持っておらず、ゆまには「魔法少女になるな」と再三警告していたが、その事が却ってゆまのトラウマを刺激し、契約に導いてしまう。
ゆまを唆した織莉子に復讐を誓い、「オトシマエ」をつけさせるべく彼女を探している。
マミとは以前から面識があったようであり、情報交換をする程度には悪くない関係の模様。
おりこ☆マギカ1巻は彼女の話が大半を占めていたため、「あんこ☆マギカ」と呼ばれていることも。
- 巴マミ (ともえ - )
- → 原作での人物像は本人項で
見滝原を守る魔法少女。この時間軸ではまどか達との繋がりは薄い模様。
キュゥべえから「魔法少女狩り」の噂を聞き、魔法少女狩りに関しての情報収集をしている。
その途中で出会った少女・呉キリカから、探し物を見つけた事で「恩人」と呼ばれクレープを奢ってもらうなどしたが、
直後に魔法少女狩りの犯人である彼女に襲いかかられ、彼女と戦闘になる。
ゆまにスカートを捲られマジ泣きしてしまうという一面も。
マスケット銃や拘束魔法はある程度隙がないと発射出来ないようで、キリカのような高速近接型とは非常に相性が悪いようだ。
ちなみに、今回で油断さえしていなければCharlotteを単独で撃破できることが判明。もう何も恐くない。
- 暁美ほむら (あけみ - )
- → 原作での人物像は本人項で
眼鏡なし、ロングヘアーの4周目以降のスタイルで登場。
- 他の原作キャラは平行世界の存在であるが、彼女だけは原作と同一人物である。
どうもまどかとの平穏を重視しているようで、今回の事件は静観しており、関わらないと決めている。
魔法少女狩りについて警告するマミに対して、「私達に接触し(さわら)ないで」と脅迫じみた反応を示している。
まどかを魔法少女やキュゥべえと関わらせない為の反応であろうが、
もしかすると3周目に殺されかけたことを根に持っていたのかもしれない。
- 優木沙々
- きららマギカVol.5~7で連載した外伝第二弾『魔法少女おりこ☆マギカ〜symmetry diamond〜』の第一話ラストから登場。コミックスの「魔法少女おりこ☆マギカ」本編には登場しない。
- 名前はゆうき ささだと思われるが、現時点では正式な読みは不明。サーカスの道化の様な衣装をまとう。
他の街から見滝原にやってきた魔法少女で、巴マミや他の魔法少女よりも強いことを示し縄張りを奪おうと活動を始め、キリカを襲撃する一方で、学校で孤立している美国織莉子に魔法をつかって接近し油断を誘った。
契約の内容は「自分よりもすくれた物を自分に従わせたい」であり、これにより魔女であろうが魔法少女であろうが操ることが出来るという強力な固有魔法を使えるが、人間を操る場合には記憶の書き換えを使うのだが、それなりの切っ掛けがあれば、植え付けた偽の記憶は暴かれて効果を失う。
固有武器は、ロッドの先端から出る光の鞭。
その他
- 鹿目まどか (かなめ - )
- → 原作での人物像は本人項で
キュゥべえと契約をしておらず、ほむらやさやか・仁美との平穏を満喫中。何故かにぱー☆と言っていた。
第2巻では、顔面からズッコケたり、あまつさえあげな事に・・・・
- 美樹さやか (みき - )
- → 原作での人物像は本人項で
第2巻からの登場。まどかやほむら仁美とは友人関係にあり、学校が魔女結界に飲まれた際には、ステッキらしきモノを手に使い魔相手に奮闘。魔女と戦うほむらの救援に向かうという、義侠心にあふれる一面を見せるのだが・・・
- キュゥべえ
- → 原作での人物像は本人項で
織莉子に協力しているようであり、ゆまと契約を果たす。
ムラ黒江氏により、異様に気持ち悪い容姿になっている、加えて空も飛んでいる。
杏子に何度も追い返されており、本編以上に空気を読んでない困った営業マンである。
また、今回で杏子からは以前から胡散臭く思われていたことが判明した。
- 早乙女和子(さおとめ かずこ)
- 原作にも登場する、見滝原中学校の英語教師でまどかやさやかの担任。
織莉子とキリカの起こした事件に巻き込まれ、衝撃的な結末を迎える。^
- 千歳真子(ちとせ まこ)
- 千歳ゆまの母親。夫の浮気が原因か、八つ当たりとばかりにまだ幼い娘であるゆまに虐待の限りを尽くしていたが、魔女に襲われ命を落とす。
番外編の一つで別の時間軸を描いた『魔法少女おりこ☆マギカ~symmetry diamond~』では、度々民政委員の家庭訪問を児童虐待の疑いから受けていたことや、「ついにゆまを殺害してしまい逮捕されてTVで報道される」という未来予知のヴィジョンを織莉子が見るなどと言った姿が描かれた。
- シズル
- 趣の魔女。2話で杏子と対決した魔女、非常に強力な魔女であり、全マギカ作品の魔女の中でも上位に位置すると思われる。
見た目はクリーチャーそのものだが、やられても偽のグリーフシード(ハズレ)を出して油断させたり、攻撃にフェイントをかけたり、飛び出す血が呪縛となって相手の身体を切断するなど、知性も高く恐ろしい奇術的な戦法を使う。
杏子を四肢切断するほど追いつめ、彼女に死を覚悟させたが、ゆまの願いによって回復した杏子に粉砕される。
魔法少女姿は、大きなリボンをした可愛らしい女の子である。
「シズル」という名称と攻撃方法から、元ネタはリュウゼツラン科の植物であると思われる。
おりこ☆マギカの世界について
『魔法少女まどか☆マギカ』のどの周回の話かについてかの確証はない。
ただし、以下の様子からある程度推測されている。
- ほむらがアニメ10話での4周目以降の容姿になっている
- まどかが契約しておらず、ほむらと行動を共にしている
- さやかも魔法少女になっていない
- 織莉子が未来予知の能力でKriemhild Gretchenらしき光景を見ている
- 2巻の裏表紙に、「それは、過ぎ去ったひとつの時間軸――」とある。
- 2巻の帯に、「ほむらが繰り返した、とあるひとつの時間軸。」とある。
- ほむらが過去の周回の出来事として、アニメ10話での3周目でのOktavia戦後の仲間割れを回想している
- まどかが契約前に死亡。この時点ではマミ&杏子は生存しており、アニメ10話のどの周回とも異なる←2巻ネタバレ
以上のことから、おりこ☆マギカの世界は4周目以降、アニメ第1話以前のどこかの周回であるという考察が多い。
各話リスト
| 話数 |
サブタイトル |
| 第1話 |
魔法少女になろうなんて考えるな |
| 第2話 |
泣いてなんかないよ |
| 第3話 |
愛は無限に有限なんだ |
| 第4話 |
絶対に許さない |
| 第5話 |
そのために私はここにいる |
| 第6話 |
いつかはいまじゃないよ |
| 最終話 |
私の世界を守るため |
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関連項目
- 魔法少女まどか☆マギカ
- 漫画作品一覧
- 魔法少女まどか☆マギカの関連項目一覧
関連リンク
| 魔法少女まどか☆マギカ |
| アニメ |
テレビアニメ | 劇場版 |
| メディアミックス |
魔法少女おりこ☆マギカ | 魔法少女かずみ☆マギカ | The different story
ポータブル | オンライン |
| 登場人物 |
メインキャラクター |
鹿目まどか - 暁美ほむら - 巴マミ
美樹さやか - 佐倉杏子 - キュゥべえ |
| サブキャラクター |
志筑仁美 - 上条恭介 - 早乙女和子
鹿目詢子 - 鹿目知久 - 鹿目タツヤ
中沢 - ショウさん - エイミー |
| おりこ☆マギカ |
美国織莉子 - 呉キリカ - 千歳ゆま |
| かずみ☆マギカ |
かずみ - 浅海サキ - 若葉みらい - 神那ニコ
ユウリ様 - 飛鳥ユウリ - 双樹あやせ - ジュゥべえ |
| その他 |
魔女 - 使い魔 - 魔獣 |
| 楽曲 |
TV版 |
コネクト | Magia
また あした | and I'm home | (サウンドトラック) |
| 劇場版 |
ルミナス | ひかりふる | 未来 |
| 関連人物 |
スタッフ |
新房昭之 | 虚淵玄 | 蒼樹うめ
宮本幸裕 | 岩上敦宏 | 岸田隆宏 | 劇団イヌカレー | 鶴岡陽太 |
| アーティスト |
梶浦由記 | ClariS | Kalafina | 貝田由里子 |
| 関連団体 |
シャフト | ニトロプラス | アニプレックス | MBS |
| 一覧 |
関連項目一覧 | 関連商品一覧 |
脚注
- *「魔法少女まどか☆マギカ第3巻及び魔法少女おりこ☆マギカ第1巻発売延期のお知らせ」 まんがタイムきららフォワード編集部、2011年3月18日。