スラストSSC(ThrustSSC)とは、イギリスのSSCプログラムが開発した地上速度記録用ジェットカーである。
概要
スラストSSC ThrustSSC |
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分類 | ジェットカー |
製造者 | SSCプログラム |
開発監督 | リチャード・ノーブル |
仕様 | |
乗員 | 1名 |
全長 | 16,459 mm (54 ft) |
全幅 | 3,658 mm (12 ft) |
車体重量 | 1,0668 kg (10.5 U.K.ton) |
最高速度 | Mach 1.016 (1,227.986km/h) |
エンジン製造者 | ロールス・ロイス |
メインエンジン | ロールス・ロイスRB.168 Mk 205 スペイ 低バイパスターボファンエンジン × 2基 |
最大総推力 | 22.24 kN (22,679.6 kgf、50,000 lbf) |
最大総出力 | 109,964 bHP (111,489 ps、82 MW) |
燃料容量 | 1,125 ℓ |
最高速度1,018km/hの世界記録を保持していたスラスト2の後継機として、リチャード・ノーブル率いるSSCプログラム(SSC Programme Ltd)が開発・製造した双発式ジェットカー。SSCは超音速車(SuperSonic Car)を意味する。
1997年10月15日、アメリカ合衆国ネバダ州のブラックロック砂漠(ブラックロックデザート)にて最高速度1,227.986km/h(763.035mph)の国際自動車連盟(FIA)公認自動車地上速度記録を樹立した。又、世界で初めて音速を突破した自動車、世界最速の自動車としてギネス世界記録(ギネス・ワールド・レコーズ)にも認定されている。
現在、ノーブルはブラッドハウンド・プログラム(Bloodhound Programme Ltd)を設立し、スラストSSCの後継機として新たな超音速車ブラッドハウンドSSC(Bloodhound SSC)を開発中である。これはジェットエンジンとロケットエンジンを1基ずつ搭載したもので、最高速度1,600km/h以上を目標としている。
構造
ストリームライナー等の地上速度記録機(Land speed record vehicle)の中でもその形状は特異であり、地上を走る姿はまさしく翼無し双発式ジェット戦闘機である。
胴体前部左右に2基のロールス・ロイス・スペイ 低バイパスターボファンエンジンを搭載。ロールス・ロイス・スペイはイギリス海軍戦闘機であるファントムFG.1(社内呼称:マクドネルF-4K)及びファントムFGR.2(マクドネルF-4M)にも搭載されている。
タイヤは鉄輪式、前輪は左右のエンジンユニット前部に1つずつ、後輪は胴体後部に縦に2つ並んでいる。
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関連項目
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