テラノイドとは、人の手で製造し、超兵器として人工的に造り出した人造ウルトラマンの事である。
身長55メートル。体重4万3千トン。
概要
地球平和連合(TPC)のゴンドウ・キハチ参謀は怪獣や宇宙人の前に為すすべもなく撃墜される脆弱な戦力に憂慮していた。AIを搭載した電脳巨艦『プロメテウス』を製造運用するも それらは全て地球侵略を目論む宇宙植物獣人モネラ星人の策略でしかなかった。この事件以降、ますます力に固執したゴンドウ参謀はある強硬手段に打って出た。
それは8年前、古代遺跡ルルイエに封印された闇の巨人達を目覚めさせた為にかつてのガタノゾーア戦を連想させる闇との戦いを引き起こした為に永久凍結された人造ウルトラマン製造計画、『F計画』を直属の部隊である警務局特殊部隊『ブラックバスター隊(この時の隊長が8年前のルルイエ調査隊のリーダーにしてF計画の実行者の妹)』を使って、情報リークさせた。ダイナに似た石像(製造にはティガの第1話でゴルザやメルバに破壊された巨人像やF計画の青写真を作ったマサキ・ケイゴが変身したイーヴィルティガの残骸が使われたという設定)を作り、最後の仕上げとばかりにウルトラマンダイナに変身する人物を探させた。 ちょうど超合成獣ネオダランビアⅡを撃破した後で変身解除したアスカ・シンを見つけ出し巧みな罠で拉致し、光エネルギー照射装置で無理矢理生体エネルギーを抜き取って石像に照射した。すると石像は光り輝きウルトラマンの姿を露わにした。カラータイマーや両眼が光った事でテラノイド(劇中では人類最強の防衛兵器、ウルトラマンと呼んでいた)が誕生した。
テラノイドが起動したタイミングに宇宙球体スフィアの集団(ハッキング能力を鑑みれば正にウルトラマンの力を手に入れられる出来レース)が襲撃、この機会とばかりにテラノイドを出撃させた。 フラッシュサイクラーやソルジェント光線で瞬く間にスフィアを撃破する姿にゴンドウ参謀も 『見てみろ!圧倒的だぞっ!!』と狂喜した。だが、ここでゴンドウ参謀の不測の事態が起きる。 大量にエネルギーを使うソルジェント光線(よく見ると光線の色が紫から青になり、貫通出来ない程に出力が落ちてる)の連射でカラータイマーが鳴り、スフィアの光弾をまともに受けて倒れて機能停止に陥ってしまう。そして、隙を突かれる形でスフィアに取り付かれ、ゼルガノイドへと変貌してしまう。
超合成獣人 ゼルガノイド
機能停止したテラノイドにスフィアの集団が取り付いて、スフィア合成獣と化した姿。 テラノイド時の金色のプロテクターや赤いラインが多少残っているが、スフィアの特徴である網目状の皮膚と開閉する口を持つという不気味な姿をしている。スフィアがエネルギー源となっている為、多少のダメージやソルジェント光線による大量消費もすぐに再生、チャージするという正にウルトラマンで無ければ勝てない化物になってしまった。その圧倒的な力でTPCの火星基地やブラックバスター隊が乗るガッツシャドー部隊を壊滅させた。テラノイドの乗っ取りに失意したゴンドウ参謀であったが、エネルギーを奪われても気合でダイナに変身したアスカとウルトラマンになれなくても地球を守りたいという意思は同じというリョウの強い決意で、光は力じゃなくて思いの強さだという事を悟った。
自らの過ちを清算する為にゴンドウ参謀は自分から照射装置の中に入り、装置が爆発する程までに出力を最大限にして、エネルギー不足の為にゼルガノイドに苦戦するダイナのカラータイマーに向けて光を照射した。エネルギーが回復したダイナは猛反撃のストロングタイプでの一撃を加えた後で止めのソルジェント光線を発射した。しかし、ゼルガノイドの再生能力で一度は防がれるも2度目のソルジェント光線で弱点のカラータイマーを至近距離から撃ち抜かれて爆発した。
このように最終3部作での1話限りの登場だが、ウルトラマンを兵器として利用するという危うさとデザインの良さから多くの視聴者からコアな人気を集め、限定ながらもウルトラヒーローEXシリーズとして登場したり、アニメ『SSSS.GRIDMAN』におもちゃ屋の展示人形としてたびたび再登場させた。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- ウルトラマンティガ
- ウルトラマンダイナ
- イーヴィルティガ(巨人像のレプリカの大量生産を目論むも自身の暴走で失敗)
- ダークザギ(元は異星人がウルトラマンノアを模した人造ウルトラマンだが、自己進化プログラムで暴走)
- ウルトロイドゼロ(ウルトラマンの力を欲した開発経緯と敵に乗っ取られる末路と共通)
- 3
- 0pt