陸戦型ゲルググ(MS-14G ゲルググG型)とは、『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』『機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles』に登場するモビルスーツである。
本記事では『MSV-R』のMS-14GD「ゲルググG」も解説する。
概要
0079年10月。ゲルググの有用性を確信したジオンは第一次生産が始まった後に陸戦用プランを検討。キャリフォルニアベースにMS-14の基本パーツを移送し、陸戦型ゲルググの開発が取り組まれた。
重力下用に調整されたゲルググが完成したのはその一カ月後である。ジオン地上部隊の劣勢・主戦場が宇宙に上がった事もあり、ロールアウトした時期には殆どの機体が活躍の場を失っていた。
確認された2機の共通点・ゲーム内の記述から防塵処理を施し、陸戦パックに換装した物がG型と思われる。
ヴィッシュ・ドナヒュー機
『コロ落ち』に登場するG型。ヴィッシュ・ドナヒューの最期の乗機としてホワイト・ディンゴと激戦を繰り広げた。
基本形状は先行量産型ゲルググと同じだが、腕の予備ジェネレータを廃しガトリングとグレネードを内蔵している。陸戦用の高機動パックは採用していない。初期製造機である可能性も指摘されている。
1年戦争が終結した直後の宇宙世紀0080年1月1日、終戦を知らないジオン・オーストラリア方面軍はヒューエンデン基地で激しい抵抗を行っていた。当基地の防衛戦力にヴィッシュのゲルググも投入され、急造兵器ライノサラスとともに突入してきたホワイト・ディンゴ隊と交戦。正確な一射でジム・スナイパーの左腕を吹き飛ばしている。
小説版では原作同様ヒューエンデン防衛に投入されているが、連邦軍の航空基地を急襲して無力化する活躍が追加されている。また司令部施設に立てこもったマッチモニードにフルパワーのビームライフルを撃ちこみ、全滅させた。
ケン・ビーダーシュタット機
『Lost War Chronicles』に登場する外人部隊のG型。
ガトー機と同様の大型試作ビームライフル、陸戦用パック、専用シールドを装備している。因みにメイ・カーウィンの好意からケンに手配された機体であり、Gジェネ魂ではケンの専用機として扱われた。
オデッサで機体を受領したケンは、ゲルググを使いこなしてアジア方面に向かう。行き先はバイコヌール宇宙基地で、彼らは宇宙への帰還を目指していた。途中、連邦軍部隊が何度も迎撃してきたがその全てを壊滅させている。
マット・ヒーリィの陸戦型ガンダムと激戦を繰り広げるも途中で終戦を迎え、決着はつかなかった。
MS-14GD ゲルググG
『MSV-R』に登場。G型を砂漠戦仕様に変更したマイナーチェンジ機。名称が紛らわしい。
ジオン地上軍の劣勢に伴う生産性の低下・供給ラインの悪化が原因で設計を変更しており、脚部スラスターをオミットして脚部アウトラインを縮小化、更にMS-06D ザク・デザートタイプと同型のバックパックを装備し、ホバーを捨て歩行性能を向上させた。軽量化に伴う小型シールドや冷却効率が向上した専用ビームライフルも用意されている。
キャリフォルニアベースの奪還により生産を打ち切られたため8機しか存在しない。内1機はMS-06JK ザク・ハーフキャノンとの混成部隊が運用していたようだ。
余談
『コロ落ち』発売当時、陸戦型ゲルググの設定は存在しておらず通常のゲルググ扱いだった(盾も同様)。後年の作品やゲームでは陸戦型と改められている。
PS2専用ソフト「ガンダム戦記」に登場した際はジオン側最強のモビルスーツだった。一方、連邦軍にはゼフィランサスがいた。
関連動画
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関連項目
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