PIXIESとは、1985年にアメリカで結成されたオルタナティヴ・ロックバンドである。
メンバー
- ブラック・フランシス(現フランク・ブラック) Black Francis(Vocal/Guitar)
- キム・ディール Kim Deal(Bass)
- ジョーイ・サンティアゴ Joey Santiago(Guitar)
- デイヴィッド・ラヴァリング David Lovering(Drum)
概要
ブラック・フランシスがバンド結成の為に同級生のジョーイ・サンディアゴをバンドに誘い、その後地元の新聞に出したメンバー募集の広告を見たキム・ディールと、キムの夫の友人であるデイヴィッド・ラヴァリングが加入し、結成された。因みに募集要項には「ハスカー・ドゥ(荒々しさとポップさを兼ね備えたパンクバンド)とピーター・ポール&マリー(穏やかなフォークグループ)が好きなメンバー求む」と書かれていた。
ブラック・フランシス作詞による捻くれていて狂気に満ちた歌詞と、轟音混じりのポップな曲、そしてAメロやBメロは静かだがサビの部分が絶叫ボーカル&サウンドの「ラウド・クワイエット・ラウド」というスタイルで後の多くのミュージシャンに衝撃を与えた。
87年にミニアルバム『Come on Pilglim』発表し、89年にはプロデューサーにスティーヴ・アルビニを迎えた1stフルアルバム『Surfer Rosa』を発表。『Surfer Rosa』に収録されている「Where is my mind?」という曲は、後に映画「ファイトクラブ」のEDで使用されている。
その後も『Doolittle』、『Bossanova』、『Trompe le Monde(世界を騙せ)』といった名盤をリリースするも、93年にバンド内の不和が原因で解散してしまう。
解散後、ブラック・フランシスはソロ活動、キム・ディールはピクシーズ解散前に実の姉と結成したバンド「ブリーダーズ」が好調でそのまま活動をシフトする。
ジョーイ、デイヴィッドは共にサポートミュージシャンとして色々なアーティストのレコーディングなどで活動していく。
解散の原因として言われているのは、キム曰くBossanovaのリリース頃からバンドがブラック・フランシスのワンマンバンドと化してきた事が挙げられていて、Trompe le Mondeのリリース後、突然メンバーに相談無しで解散宣言をしたという経緯からもその一端が見える。
2004年に再結成を果たし、2010年にはサマーソニックにも参加。
2013年にキムは活動再開したブリーダーズに専念する為、友好的に脱退。
その後ザ・マフスのキム・シャタックが加入するも数ヶ月で解雇させられる。
(キムはクビになった原因を「ライブ中に興奮して客席にダイブしたらメンバーに白い目で見られて、マネージャーに「そういうバンドじゃないから」って注意されたのが原因かも」と語っている。ただ「クビにされた事は別に恨んでないし、メンバーも皆いい人たちだった」と言っているので遺恨は無いらしい)
キムの後任は、A Perfect Circleや、スマッシング・パンプキンズのビリーが一時期結成していたバンドZwanで活動していたパズ・レンチャンティンが加入。スラリと伸びた綺麗な脚の女性である。
2014年には久々のニューアルバム「Indie Cindy」をリリースし、これもまた好意的な反応をされた。
多くのミュージシャンに影響を与えており、特に彼らを崇拝していたニルヴァーナのカート・コバーンはバンドの大ヒット曲『スメルズ・ライク・ティーン・スピリット』はピクシーズの曲をコピーしていたら出来た、と語る。
日本では元ナンバーガール現ZAZEN BOYSの向井秀徳が彼らをリスペクトしており「将来フランク・ブラックのようにハゲてデブになりたい」とまで言う程である。向井はナンバーガール時代にピクシーズの「Wave of mutilation」をカバーしたり、自身の好きなピクシーズとハスカー・ドゥのバンド名を引用した『PIXIE DU』という曲まで作っていたりする。
銀杏BOYZの峯田和伸も高校生の時に、フランク・ブラックのインタビュー記事を読んで感動し号泣したと、本人と対談した際に明かしている。
また、ピクシーズ再結成後初のリハーサルから再結成ライブツアーまでの映像を収録したドキュメントDVD『ピクシーズ/ラウド・クァイエット・ラウド』では、解散後の確執がまだ残っている状態の微妙な空気や、薬物中毒に苦しむデイヴィットの苦悩、フランクの裸、キムとフランクの微妙な距離感、ファンとの交流、各メンバーの心情の吐露等が見られる貴重な映像が収録されており、ファン必見の作品である。
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関連項目
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