Windows ムービー メーカー (Windows Movie Maker) とは、Microsoftが開発した動画編集ソフトウェアである。
Windows Me、XP、Vistaに標準添付されているものと、Windows Essentialsに付属しているものの2種類が存在し、名称が同一であるが別のソフトウェアである。
Windows標準添付版
概要
Windows Me、Windows XP、Windows Vistaに標準添付されているバージョン。
Windows Meで初めて搭載されたが、当初は機能が乏しく単に取り込んだ映像をトリミングする程度しかできなかった。Windows XP付属のものも当初は同様であったが、その後リリースされたVer. 2.0以降では、様々な特殊効果や切り替え効果、時間軸方向に調整可能なテロップの付加など、比較的簡単な動画であれば、それなりの編集が可能になった。動画をストーリーボード形式・タイムライン形式のどちらでも編集出来るため、初心者にも扱いやすい。
しかし、操作性や動画に対しての詳細な設定は限定されているため、高度な映像の制作や編集には適さない。また、頻繁に強制終了やフリーズが発生するため、長時間の動画製作には向かない。
インストール可能な最新バージョンは、Meが1.0.1377、XPが2.5、Vistaが2.6(Home PremiumとUltimateは6.0)である。なお、Ver. 2.6はWindows 7でも動作可能な場合があるが、保証対象外である。
特徴
対応形式
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取り込みでサポートされる形式
- ビデオ ファイル : .asf /.av /.wmv
- ムービー ファイル : MPEG1 /.mpeg /.mpg /.m1v /.mp2
- オーディオ ファイル : .wav /.snd /.au /.aif /.aifc /.aiff /.mp3
- Windows Media ファイル : .asf/.wm /.wma /.wmv
- 静止画像 : .bmp /.jpg /.jpeg /.jpe /.jfif /.gif
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レンダリング(書き出し)でサポートされる形式
※動画の品質設定が詳細に行えるため、ローカルコンピュータ内での鑑賞であれば高画質に、電子メールやインターネット上での公開であれば低画質に指定するなど、目的に応じた選択ができる。DV接続にも対応し、IEEE 1394経由で接続したビデオカメラから映像を取り込むことも可能。
主な機能
教訓
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こまめに保存
- フリーズ対策
Windows Essentials版
概要
Windows Essentialsに付属しているバージョン。Windows Vista以降に対応している。
Windows Vista以前に標準添付されていたものとは全く別のソフトウェアであり、互換性はない。UIも全く異なり、リボンインターフェイスが採用されている。
Ver.は2009、2011、2012がある。Ver. 2011までは「Windows Live ムービーメーカー」という名称であったが、2012より現在の名称に変更された。
編集形式はストーリーボード形式のみとなり、タイムライン形式は廃止。機能も削減され、簡素化されている。一方、安定性は大幅に向上し、フリーズ・強制終了といった不具合はほとんどなくなった。
2017年1月にサポートが終了し、同時に提供終了となった。このため、現在マイクロソフト製の動画編集ソフトウェアがない状態となっている。
高画質でニコニコにアップロードするには?
レンダリングの際に高画質で保存し、ニコエンコやAviutlなどでH.264 AVC形式に変換するのが一般的である。
関連動画
関連商品
関連項目
外部リンク
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