ギラ・ドーガ (GEARA DOGA) とは、アニメ「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」に登場するモビルスーツ (MS) である。(型式番号:AMS-119)
概要
シャア・アズナブルを総帥とするネオ・ジオン軍の主力量産機で、いわゆるこの時代のザクⅡ的機体。
元になった機体はハマーン・カーンが率いていたネオ・ジオン(アクシズ)が開発中であった新型MSの試作機。アナハイムとの繋がりからRMS-108 マラサイの発展機とも、汎用性を重視した路線からAMX-011 ザクⅢの改良型とも言われるが、詳細は不明である。
グレミー・トトの内乱に乗じて、ネオ・ジオンのダイクン派(シャアに心酔する層)によって秘密裏に持ち出され、再設計された後アナハイム・エレクトロニクスのグラナダ工廠で建造された。100機が生産され、そのうち82機が実戦に投入されたとされ、シャアによる「地球寒冷化作戦」(第二次ネオ・ジオン戦争)終了後も再結成されたネオ・ジオン組織「袖付き」でひき続き運用された。
その後一部の機体は連邦軍に接収されアグレッサー機として運用されたり、一部のネオジオン兵士の生き残り(もしくはその縁者)が細々と使用してUC0120年代まで確認されている。
機体性能
UC0090年前後、地球圏では紛争と呼べるレベルの戦闘も少なくなり、地球連邦軍では高いコストが掛かるMSは敬遠される傾向が強くなった。そのため以前は盛んに開発されていた可変モビルスーツ (TMS) やニュータイプ専用機といった高性能だが高価格でもあるMSは順次退役・解体・封印の憂き目に逢い、次世代のMSには長いスパンでのコストパフォーマンスを重視する動きが加速していた。
そういった時勢下の中で、かつての第一次ネオ・ジオン抗争期と比較して遥かに低い戦力と物資しか持たず、当時のような少数精鋭主義すら保つことの出来なかった新生ネオ・ジオンの主力機としてギラ・ドーガに求められたのが「人間の機能を拡大する機動歩兵」というかつてのMS-06ザクⅡ同様の汎用性と宇宙での機動性を重視した装備であった。
そのため機体本体には武装はなく、状況に応じて、主装備であるビーム・マシンガン、シールド搭載型のグレネードランチャー、ビームソード・アックスを中心にシュツルムファウストやチャフグレネード、長砲身ビーム砲「ランゲ・ブルーノ」などを選択して用いていた。拡張性が高く、後継機のギラ・ズールもこの機体をベースに開発されている。奇しくも当時の連邦軍の主力機RGM-89ジェガンと似たような傾向になっている。
見た目もザクを意識したスパイクの付いたアーマーや指揮官用のアンテナなどが取り付けられているが、そこまでしておいて"ザク"の名を継承しなかったのは、新生ネオ・ジオンによるかつてのジオンを否定する意思の表れの一環と見ることも出来る。
関連動画
関連商品
関連静画
関連項目
- 機動戦士ガンダム逆襲のシャア
- 機動戦士ガンダムUC
- 機動戦士ガンダムF90
- 機動戦士ガンダムシルエットフォーミュラ91
- ガンダムシリーズのMS・MAの一覧
- ヤクト・ドーガ
- ギラ・ズール
- ニコニコ・ドーガ
- ジェガン
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