概要
列車名の如く夜行列車として運行されていた。東海道区間でも運行されていたが、最も有名なのは581系の最初の運行である山陽夜行特急であろう。新幹線接続列車として新大阪~博多間を世界初の電車寝台列車の581系が使われ、この事から581系とその改良型583系は「月光形列車」と呼ばれる事となった。ちなみにその間合いとして運行された昼行特急は新大阪~大分間のみどり。
その後は山陽新幹線岡山開業に伴い関西~九州間の夜行特急の名称は明星に譲り月光は新幹線連絡列車として岡山~九州間を運行する事となった。しかし新幹線接続夜行特急という使命故に山陽新幹線博多開業で廃止されてしまった。
余談だが門司港駅近くにある九州鉄道博物館には581系の先頭車が静態保存されているが、そのHMには「月光」と書かれている。
運行開始時のダイヤ
博多駅 | 大分駅 | 列車名 | 方向 | 新大阪駅 | 東海道新幹線 | 東京駅 |
---|---|---|---|---|---|---|
1945 | 上り月光 | → | 545/600 | ひかり2号 | 910 | |
1935 | 下りみどり | ← | 930/910 | ひかり1号 | 600 | |
930 | 上りみどり | → | 1947/2000 | ひかり48号 | 2310 | |
920 | 下り月光 | ← | 2330/2310 | ひかり47号 | 2000 |
このダイヤを組む事により車両は夜行月光2本・昼行みどり2本必要だったのが昼夜で利用可能な581系合計3本で済んでいる事がわかる。
列車名の由来
当時の夜行列車は夜に関係のある単語から選ばれていたので月の光の月光から。
変遷
東海道急行月光
1953年11月 東京~大阪間の夜行急行として設定される。同区間を走る夜行急行には銀河・明星・彗星とあったのでそれに続く形となった。
1965年10月 東海道新幹線スピードアップのダイヤ改正により廃止。
山陽特急月光
1967年10月 新大阪~博多間を運行していた寝台急行海星を電車寝台特急に格上げして月光1往復が設定される。
停車駅は新大阪 - 大阪 - 三ノ宮 - 姫路 - 岡山 - 広島 - 岩国 - 徳山 - 小郡 - 宇部 - 下関 - 小倉 - 博多
1972年3月 山陽新幹線岡山開業のダイヤ改正で岡山~博多・西鹿児島間に運行区間変更。
1975年3月 山陽新幹線博多開業のダイヤ改正で2往復共廃止。
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関連項目
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