最初の勢いは良いことである。
概要
1125年に中国で編纂された禅宗の仏教書『碧巌録』に、9世紀に活躍したとされる睦州和尚に関する次のようなエピソードが収録されている。
睦州がある僧に「どこから来たのじゃ」と尋ねた。 僧は即座に「喝!」と返してきた。 睦州は言う。「わしのような老僧ともあろうものが、お主に一喝されてしもうたわい」 すると僧はまたもや「喝!」と叫ぶではないか。 睦州は考えた。「ふむ、頭角が見えてきたわい。(竜に)似てるっちゃ似てる。じゃが本当は違うのだろう。おそらく頭は竜でも尻尾は蛇といったところじゃな」 そして言う。「三、四回と喝した後はどうするつもりなんじゃ?」 僧は返す言葉がなかった。 |
||
これだけでは睦州が「竜頭蛇尾」を初めて使った人物なのかどうかは分からない。少し前の1004年に編纂された禅僧たちの伝記集『景徳伝灯録』にも「竜頭蛇尾」という言葉が何度か出てくるので、禅宗界隈では「すごそうに見えて簡単に論破されてしまう見かけ倒しなヤツ」という意味合いでよく使われていたのかもしれない。
現代では「見かけ倒し」というよりも「最初は勢いが良いのに、終わりはショボくなってしまう」という意味で使うのが普通だ。
類似表現に「頭でっかち尻つぼみ」、対義語として「徹頭徹尾」「首尾一貫」そして別の意味での対義語として「始めは処女の如く後は脱兎の如し」が挙げられる。[1]
英語ではアンチクライマックス(anticlimax)という表現がある。
竜頭蛇尾の実例はいっぱいあるけど、下手に挙げると色々と怒られそうだから嫌だなあ。
あと何か言うことあったっけ?まあいいや。
関連動画
関連商品
えー面倒臭いなあ。検索すれば?
→ http://ichiba.nicovideo.jp/search?ic=az&q=竜頭蛇尾
関連コミュニティ
関連項目
脚注
- *ついでなのでここで「竜頭蛇尾」に関する項目をいくつか挙げておこう。まずカテゴリーとして「四字熟語」「故事成語」。似た感じの言葉として「出落ち」「最初からクライマックス」「予想の斜め下」「一発屋」、逆のニュアンスの言葉として「大器晩成」「最後まで見るべき」、似てるように見えて全然違う言葉として「鶏口牛後」。竜や蛇が登場する故事成語として「登竜門」「蛇足」。
- 5
- 0pt