ひまわりっ健一レジェンドとは (ヒマワリッケンイチレジェンドとは) [単語記事]

ニコニコ大百科の仕様の都合上、記事名は「ひまわりっ健一レジェンド」とするが正式名称は「ひまわりっ～健一レジェンド～」である。
「ひまわりっ〜健一レジェンド〜」とは、東村アキコによる漫画作品である。週刊モーニングに2006年～2010年掲載。既刊13巻。完結。同名のアニメ作品「ひまわりっ！」とは関係ない。東村アキコの「きせかえユカちゃん」に後書きマンガとして掲載された父親の逸話「健一レジェンド」が晴れて一つの作品となった。健一にまつわるエピソードはほぼ実話。

2020年 5月にはテレビ宮崎開局50周年記念ドラマとして同作を原作とした「ひまわりっ～宮崎レジェンド～」が放送。各話15分で全10話。また2022年春に続編を「ひまわりっ～宮崎レジェンド2～」として放送。前期と同様に各話15分全10話構成。

ストーリー

美大を卒業したものの教員採用試験にも落ち、就職先がなかった林アキコは父親のコネで実家のある宮崎の「南九州テレフォン」に就職することとなった。父親、健一の想定外の行動に振り回されつつも、絵の道捨てがたく、「フルーツこうもり」で少女マンガ雑誌の新人賞を取ったアキコはOLと漫画家の二足のわらじを履くこととなるが、やがて選択の時を迫られる。健一 2号とは両思いだったが漫画家への道を貫くためすれ違うことになる。

登場人物

林家

アキコ…モデルは東村アキコ本人。「南九州テレフォン」のオペレーターを務める。中学時代、徳永英明の大ファンだったので「フルーツこうもり」を投稿した時のペンネームも徳永アキコ。
タクマ…モデルは東村アキコの弟。工学部の大学生で、探検部に所属していたが、漫画家を目指すようになる。
健一…南九州テレフォンお客様サービス課の課長。全てが想定外の父親。「開運！なんでも鑑定団」と甘いものをこよなく愛する。メロンパンにはブルーベリージャムを乗せ、コーヒーには砂糖を大量に入れる。当初はフェイジョア(トロピカルフルーツ)を栽培していたが健一 2号(後述)からドラゴンフルーツを教えてもらってからはドラゴンフルーツが好物となる。戦後の貧しい時代の生まれで甘いものが食べられなかったので今取り戻そうとしている。カラオケではHOUND DOGの「ff」(フォルティシモ)を入れる。趣味はパチンコ。子供の時ウサギを飼っていたが肉屋に500円で売るためだった。
お母さん…数少ない常識人。

南九州テレフォン関係者

押川主任…テレアポ課の主任。お局様と呼ばれるが、いつもニコニコしている。アキコが健一に「マニキュアが派手」と叱られた時も派手なネイルをしていた。
副主任…本名は猿渡。秘書課の蛯原と仲がよく、よくショートコントを始める。昔THE ALFEEのファンで「アル中」だった。(アルフィー中毒)南九州テレフォン一の変人。西岸良平の大ファン。
蛯原…秘書課所属。副主任曰く「妖怪コンセント探し」。巻き髪用のヘアアイロンを常に持ち歩いていて電源が必要なため。元ヤン。副主任とコンビを組んでショートコントを始めるが、別のマンガになったりする。西岸良平の「鎌倉ものがたり」を読んで鎌倉に移住するなどと発言した。
黒木…南九州テレフォンお客様サービス課所属。J-POPを愛し、特にビーイング系を好む。後に蛯原と副主任のコンビ「信頼関係」に入って三人グループとなる。
日高なのは…南九州テレフォンの新人。携帯電話販売担当。裏表のある性格。健一 2号に目をつける。本人曰く「知り合った男性は全て自分のことが好きにならないと気が済まない(一定レベル以上の男は特に)」「男ゲットするならMAX 骨折まで大丈夫」あだ名は髪型が「火垂るの墓」の節子に似ているので節子。営業成績が異常によく、エルメスの新作トート(約10万)を買っていたりするが、黒木が自分の地味な同級生をあっせんして何台も携帯を売り、黒木に中間マージンを渡していたりするのでアキコはこれを「アリとアブラムシの関係」と呼んだ。

南国グリーンサービス関係者

蟹江先輩…南国グリーンサービスの社員。植木担当。蛯原の高校の時の憧れの相手。現在は既婚で子供が五人いる。南国グリーンサービスの山田隆夫と呼ばれる。夜中ラーメンが食べたくなったら車で140km/h出して宮崎から博多まで三時間。シンナーのやりすぎで前歯がない。
興梠健一…健一 2号。南国グリーンサービスのバイト。南九州テレフォンの観葉植物担当。字画が悪いのか性格は植物以外には天然。アキコと付き合ってると思い込んでいた。元高校球児。トンビにパンを持って行かせるという遊びを開発した。アキコの応募作「フルーツこうもり」のヒントは健一 2号から。興梠という苗字は宮崎と鹿児島に多いらしい。

漫研関係者

部長…オタク。お金持ちのお嬢様。健一 2号の妹が通う高校の漫研の部長。眼鏡を取ると美少女。眼鏡があっても美少女。男性が苦手で、コミュニケーションが取れると妖精認定される。妖精認定されたのは黒木と健一 2号。大学に入学してからはアニ漫研に入り、当初先輩に怯えていたが、先輩のシャア・アズナブルのコスプレによって解決された。
副部長…オタク。口癖は「～ナリ」いつも歯ブラシをくわえている。アキコの漫画のアシスタントとして活躍する。部長が大学のアニ漫研の先輩と仲良くなってからは仲違いしていたが色々あって解決した。節子に「オタク、キモッ」と言われてから敵視している。

その他

宮本…転勤族の小学校時代のアキコにできた最初の友達。健一とも仲がいい。当時(今も)ビックリマンに夢中で最初の一声は「始祖ジュラ持ってる？」だった。
ウイング関先生…アキコが上京してから登場。カリスマ的人気を誇る同人作家。ジャンルは三国志。まんだらけでサイン会を開くほど。脳内は三国志のことでいっぱいで関羽がお気に入り。ペンネームも関羽(羽＝ウイング)から。よくテンパり、「キョエエエエエ」などと奇声を発する。象の形をしたポーチをボディーガードとして持ち歩いていて、名前はガネーシャ。元ヤンの蛯原とは相容れなかったが、同い年(35歳)とわかってからは(蛯原が一方的に)打ち解ける。元ヤンはタメ年とわかると親しみを抱くらしい。後に副部長と組んで「古川うなぎ」名義(副主任命名)で「週刊少年マガジン」に持込をする。