ダイナマリサ3Dとは (ダイナマリサスリーディーとは) [単語記事]

ダイナマリサ3Dとは、同人サークル黄昏フロンティアから発売された3D TPSである。

2011年 5月1日、COMIC1☆5にて頒布された。

概要

いつもの如く（ただし若干ルパン風に）大図書館に忍び込んだ魔理沙。
しかし、パチュリーの繰り出す謎の軍勢（本人曰く『パチュリー軍団』）の圧倒的な火力の前に敗北し、逃げ帰らざるを得なくされてしまう。

リベンジを誓った魔理沙は、バズーカやライフルなど、様々な武器を用意し、単純な妖精共を抱え込んで、再び大図書館へと突入して行く。

簡単に言っちゃえば、東方版『地球防衛軍』である。

紅魔館を舞台に、プレイヤーの分身である魔理沙(=陸戦兵)を駆り、多種多様な武器を使って、パチュリーの繰り出す軍勢を倒して行く。

作品全体が地球防衛軍のパロディあるいはオマージュであり、ゲームデザインからBGMから敵から公式サイトから、何から何まで地球防衛軍リスペクトである。

また、赤と青の映像をずらして表示する3D 立体視を実装しており、昔懐かしい赤青メガネをかけてプレイすることで、3D 映像を味わえる。
ちなみに偏光方式の3D ディスプレイ（筆者はLG電子のD2770P-PNで確認）でもこのゲームを3Dで味わえることはあまり知られていない。

スペック目安

要求スペックは、黄昏フロンティア作品史上最高を誇る。あんまり貧相なPCではプレイできない。
また、“愛ある処理オチ”も原典からそっくり継承している。

OS	WindowsXP･VISTA・7
CPU	intel Core2Duo2.4G Hｚ以上、またはそれ相当のもの
メインメモリ	2GB以上
インストール容量	約400MB
グラフィック	解像度 1280×720が表示できる環境
ビデオカード	DirectX9.0c、シェーダー2.0に対応したVR AM512MB以上のもの ※統合チップは動作保証対象外
ゲームパッド	アナログ2軸推奨

キャラクター

メイン

霧雨魔理沙
言わずと知れた泥棒魔法使い。上述の通り、図書館へ忍び込んだ際に痛い目に遭った。
パチュリーへのリベンジ心を剥き出しにし、グレネード・バズーカ・ライフルなど、若干物騒な感じの魔法武器を用意して再び図書館を襲撃する。
紅魔館で働く妖精メイドたちを、その単純さにつけこんで自分の味方にしている。
今作では何故か飛ばない。というより、その挙動は最早どう見ても陸戦兵。作中ではスパーク1と呼ばれる。
また、『兵器には兵器で立ち向かうのがマナー』なので、マスパを封印している。
パチュリー
謎のフォーリナー『パチュリー軍団』を率いて、魔理沙を迎え撃つ。
作中では1度ならず2度までも彼女を退けるなど、稀に見る善戦を繰り広げる。
が、どうも軍団は必ずしも彼女の命令に従っている様子ではなく……？
立ち画が若干マチョリーになった節がある。
十六夜咲夜
メイド。パチュリー軍団によってあんまり散らかってしまった館に、若干立腹の様子。
軍団を掃除するために活動しており、成り行き上、魔理沙の支援をしてくれる。
また、今作で館が異様に巨大化しているのは、どうも彼女の仕業のようだ。
レミリア・スカーレット
紅魔館の主。
「館に起こった不始末を片付けるのは主の仕事」として、ある場面で魔理沙を支援する。
妖精メイド
紅魔館の従者たち。酒と食糧で魔理沙に寝返る。
戦場では魔理沙の友軍として支援をする。口調は「～であります」。
その他に緑の髪でヘッドマウントディスプレイを付けて魔理沙に指示を送る妖精メイド(本家地球防衛軍で言う本部司令官)、水色の髪で戦況を報告する妖精メイド(地球防衛軍で言うオペレーター)などもいる。
「PDF！PDF！」

敵キャラ

いずれも正式名称は不明だが、地球防衛軍の敵キャラにそれぞれ対応している。
また、このほかにも敵キャラはいる。

虫型ロボット（蜘蛛=凶虫バゥ、蟻=巨大甲殻虫）
ピンク色の、とぼけた顔をした虫型ロボット。
全体的なフォルムは蜘蛛のそれだが、脚が6本である上、ジャンプをせずに高速で歩き回り、ショットガンのような攻撃（=蟻酸）を仕掛けてくるなど、性質的には蟻である。
殆どのステージに渡って大量に出現する。
赤虫型ロボット（赤蟻）
虫型ロボットの強化版。もちろん、赤蟻に相当する。
妖精メイド（羽蟻）
妙に大きな妖精。というより、館と一緒に巨大化した妖精メイド。
見た目こそファンシーだが、空中での挙動といい攻撃といい、まんま羽蟻である。
もちろん数が多いくせに攻撃が当たらず、プレイヤーをイラつかせる。
UFO
原典におけるファイター。特に何の変哲も無くUFOである。
大型 UFO（キャリアー）
複数登場する。原典と同じく、下部のハッチから虫ロボットを投下してくる。
弱点は、同じくそのハッチである。
パチュリーはこれに乗って魔理沙を迎え撃つ。
宇宙戦車（歩行戦車）
食堂などで魔理沙に襲い掛かる、4足歩行の巨大歩行戦車。
ディロイ・ダロガのような敵。火力が高く、脅威である。
が、その顔つきはやはりどこか気が抜けている。
巨人（ヘクトル）
右手にドリル、左手にマジックアーム、肩にレーザー砲を装備した巨大2速歩行ロボット。
高速で走り回り、レーザー砲を撒き散らし、たまにドリルで直接攻撃を仕掛けてくるなど、『3』に登場したヘクトルのような敵である。
最終決戦（？）でパチュリーはこれに乗り込んで魔理沙と戦うが……？
巨人強化版
両手がガトリング砲になり、火力がアップした巨人。
宇宙図書館スターパチュリー（マザーシップ）
マザーシップ型巨大戦艦。ジェノサイド砲らしきものをはじめとして圧倒的な火力を持つ。
どこら辺が図書館なのかはわからない。
そもそもは館の地下に埋まっていたものであり、パチュリーによれば『外の世界の高エネルギー体』である。そもそも、どうもパチュリー軍団自体がこの恩恵を受けたもので、彼女自身の手で作りあげたものではないようだ。
中盤、パチュリーの指示なしに館に現れ……？