アゴヒゲアザラシとは、鰭脚類(脚がヒレのようになっているネコ目)アザラシ科アゴヒゲアザラシ属に属するアザラシの仲間である。
概要
北極海に生息するアザラシの仲間では最大の種類で、体長は200~260cm、体重は200~360kgにもなる。体表の模様はなく、色は灰色に近い色合いをしている。寒いところに生息しているアザラシなので、日本に来ることはかなり稀である。あるとすれば、流氷に乗ってオホーツク海に幼少の個体が流れ着く程度である。
名前の通りヒゲが発達しているが、アゴから生えているのではなく、上唇付近から生えている。潜水に適応したアザラシで、水深200m付近まで潜ることがある。海底でエビやカニ、貝などの動物を食べる他、タラなどの海底を泳ぐ魚などを食べる。天敵はシャチやホッキョクグマなどである。体脂肪が多くアザラシ一匹で1万キロカロリーにもなることからホッキョクグマが生き延びるには必要な獲物である。産まれたときから体脂肪率が高いため、すぐに海に入ることができる
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関連項目
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