シャチ(鯱)とは、クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科シャチ属に属する哺乳類。体長約7mのハクジラの一種。
学名オルキヌス・オルカ(意味:冥界からの魔物)。そこからオルカとも呼ばれる。その他さかまた(逆叉)という呼び名もある。
曖昧さ回避
- 鯱 - 日本の空想上の生き物。「鯱鉾(シャチホコ)」の記事を参照のこと。
- スィアチ - 北欧神話の巨人。別名がシャチ。
- シャチー - インド神話の女神。
- シャチ(北斗の拳) - 漫画・アニメ「北斗の拳」の登場人物。
概要
体長はおよそ8~9メートル程度。体重は4~8tほどである。
体色は主に黒と白の2色で構成されており、背中側は黒色、腹部側と目の上の部分にあるアイパッチという部分は白色である。大きな背びれを持っているのが特徴。
まるで恐竜のような骨格、圧倒される巨体、卓越した筋肉、優れた知能、高度なコミュニケーション能力、愛らしい見た目などから人間も魅了している模様。
生態
英名である「キラー・ホエール」や、「海のギャング」という異名からもイメージできるように、その性格は獰猛。魚類のサメとは異なり、哺乳類の頭脳があり、その哺乳類の中でも知能が非常に高く、イルカのようにショーをするシャチもいる。人間を襲った例も無くは無いが、捕食対象として襲っているとは考えられていない。
人間からはシンプルで美しい白と黒のツートンカラーや洗練された造形など見た目にも定評がある。
海の生態系の頂点に立っており、捕食対象は魚や鳥類などの小型動物から、アザラシやイルカなど多岐にわたっている。さらには群れでクジラやサメなどの大型動物まで襲う事もあり、その際には高度な狩りの技術を披露している。
生息場所は冷水域を好むが、そういった場所に収まらずに世界中に広く分布している。日本でも北海道や和歌山県沖などで姿を目にすることができる。母親を中心とした家族で群れを形成し、群れごとの独自の方言を用いてコミュニケーションを図っている。
このようにシャチは地球の7割をしめる海において世界中に分布し、更には食物連鎖の頂点に君臨するので「海の王者」と名高い。
現状シャチは1種のみとされているが、その生態や捕食対象などからレジデント(定住型)、トランジエント(移動型)、オフショア(沖合型)という3タイプに分けることが出来ると考えられている。
関連動画
関連商品
関連項目
- 5
- 0pt