エトナ山(エトナ火山)とは、自然遺産に登録されているイタリアの活火山のひとつである。
概要
イタリア南部のシチリア島にあるヨーロッパ最大の活火山。標高3326m(後述のように変動あり)。
50万年前から活動を続け、現在も噴火が絶えない活火山。その標高は大きな噴火を起こす度に変化している。ストロンボリ式の典型的な噴火をよく起こし、様々な教科書にも載ることが多い火山であるが、カルデラを形成するような巨大噴火も起こしたことがある。直近の大きな噴火は2018年12月で、シチリア島付近では一部空域が閉鎖された。
古代ギリシャの時代に四元素説を唱えたエンペドクレスが投身自殺をした山としても有名。
麓には火山灰に由来した肥沃な大地に葡萄畑が拡がっており、ヨーロッパで最も標高の高い葡萄畑とも言われている。葡萄畑で育った葡萄を使ったワイン『カルマロッサ・エトナDOC』は数世紀前からの伝統を引き継いできた希少な果樹であり、収穫年から20年前後の熟成を経て販売される為、今現在収穫生産しているものは全てシリアルナンバーをつけて管理されている。
神話のエトナ山
神話の時代より噴火しているといわれるエトナ山はギリシャ神話やローマ神話などでも名前が登場する。
ギリシャ神話では、魔神テュポンがゼウスによって封印された場所であり、テュポンがもがく度に噴火が起こると伝えられている。鍛冶の神ヘファイストスの鍛冶場の1つであった話や、山に住む巨人キュクロプスがオデュッセウスに一泡吹かされた話なども存在している。
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関連項目
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