サンブル・エ・ミューズ連隊行進曲とは、19世紀に作曲されたフランスの行進曲である。
「サンブル・エ・ムーズ連隊行進曲」「フランス分列行進曲」などと呼称されることもある。また、この曲を基にした童謡「誰かが口笛ふいた」についても、この記事で説明する。
概要
元々はフランスの農民が勇猛果敢に戦うポール・サゼーノの詞に、フランスの作曲家であるジャン・ロベール・プランケットが作曲した楽曲。これをフランス第18歩兵連隊軍楽隊隊長のジョセフ・フワンソワ・ラウスキが行進曲にアレンジしたものが一般に知られている。曲の大部分はプランケットが作曲したものだが、中間部分はラウスキが新たに挿入したオリジナルのメロディとなっている。この行進曲形式では歌詞の無い伴奏のみの形式で演奏されるケースが多い。
なお、題名になっている「サンブル」「ミューズ」とはそれぞれフランスやベルギーを流れる川の名前である。アメリカでは、譜面が初めて出版された際に「フランス分列行進曲」の名前が付けられてこの題名が定着した。
誰かが口笛ふいた
日本では、詩人・作詞家の阪田寛夫が歌詞を付けた「誰かが口笛ふいた」が、みんなのうたで放送されたことがきっかけで一般にも知られるようになり、現在でも小学校などで歌われている。しかし、この曲が元々フランスの行進曲であることを知る人は少なく、オリジナル曲を聴いて初めて同じ曲ということを知った人が大半だと思われる。
ちなみに、阪田寛夫はリパブリック讃歌を日本の子供向けにアレンジした「ともだち讃歌」の日本語訳詞も手掛けている。
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関連項目
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