トヨタ・タウンエースとは、トヨタ自動車が1976年から生産・販売されているキャブオーバー、もしくはセミキャブオーバーのワンボックス商用車、ならびに派生車種の乗用車、およびトラックである。
概要
車名の由来は、英語で「町」や「都会」という意味のタウンと、英語で「第一人者」や「最も優れた」という意味のエースをもとに作った造語。カローラをベースにした1BOX型のパッケージングを起用をし、1970年に登場をしていたライトエースの上級版として登場をするが、1992年以後はシャーシを共有化をして姉妹車となる。2001年に乗用車版は、トヨタ・ノアとして独立をした車種となり、以後は商用車ブランド名となる。2008年に登場をした四代目モデルは、インドネシア製となる。
また、ダイハツ側には「デルタ」の名称で販売をされていたこともある。そのため開発や生産もダイハツが関わっている。四代目もインドネシアにある生産拠点で生産されている。
初代モデル(1976年~1982年)
1976年に登場。3代目カローラをベースにして、エンジンはカローラの1200㏄と1600㏄が用意され、商用仕様のバンと乗用仕様のワゴンが用意される。バンは1200㏄と1600㏄、ワゴンは1600㏄のみとなる。ミッションはコラム式の4速MTのみであった。
1978年にワゴン系を一部改良。エンジンを1800㏄にパワーアップをし、サンルーフが設定される。また足回りが見直されて乗り心地が向上される。バンの1200㏄が1300㏄にパワーアップ化がされる。
1980年にマイナーチェンジ。ワゴン仕様専用のフロントデザインの追加と、重体のコラム式4速MTの他にフロア式5速MTとフロア式の3速ATも追加される。クーラーからエアコンとなる。
二代目モデル(1982年~1996年)トラックのみ(1986年~1999年)
1982年に初のモデルチェンジ。ボディサイズを大型化をし、高級感を追及をしたデザインとなった。また、トラックのみライトエースとの姉妹車となる。姉妹車にはダイハツ向けのデルタ、販売店違いの高級版マスターエースサーフも設定された。エンジンもガソリンの1600㏄と1800㏄が新設計に刷新をされ、初の1800㏄のディーゼル車もバン仕様に設定された。ワゴン仕様には4速ATも設定された。バン仕様は1300㏄ガソリンも設定が残された。
1983年に一部改良。ワゴン仕様に1800㏄のディーゼルとガソリンの2000㏄が追加される。
1984年に一部改良。ディーゼル車に4速AT仕様が設定。ワゴンの上級グレードのバンパーが大型化がされ高級感を演出された。
1985年にマイナーチェンジで、前後デザインをリファインをし、ワゴン仕様にディーゼルターボエンジンが追加される。排気量は2000㏄となる。ターボ無しのディーゼルエンジンのミッションがMT仕様のみとなる。同年には初の4WD仕様も登場する。バン仕様のみは、ターボ無しとなる。
1986年にトラックがライトエースと同時にモデルチェンジがされる。
1988年にマイナーチェンジ。ワゴンの最上級グレードに電子制御サスペンションが採用される。
1990年に一部改良で、バン仕様のガソリン車のMTが4速から5速化となる。
1992年に大マイナーチェンジ。ワゴンとバンはライトエースと共有化がされ、内外装を大幅に変更。姉妹車のマスターエースサーフが廃止となった。バンのMTのシフトもフロア式に統一化される。ワゴンの2WD車にABSがメーカーオプション化がされる。
1993年に一部改良。ディーゼルターボエンジンが2000㏄から2200㏄に排気量がアップされる。
三代目モデル(1996年~2007年)
1996年にワゴンとバンのみモデルチェンジ。従来のフルキャブ型1BOXモデルから、衝突安全基準をクリアするために前輪を前方に移した1・5BOX型に進化をする。駆動方式はFRと4WDが用意される。エンジンはワゴンはいずれも直4気筒でガソリンの2000㏄とディーゼルターボの2200㏄が用意され、バンはガソリンが1500㏄と1800㏄、ディーゼルが2000㏄が用意された。ワゴンの名称も「タウンエースノア」となる。またワゴンに運転席エアバックとABSが標準装備化がされる。
1998年にワゴンがマイナーチェンジ。オプションでナビゲーションが用意される。
1999年にバンがマイナーチェンジ。同時にトラックも大幅なマイナーチェンジがされる。
2001年にワゴンが廃止をされ、後継がトヨタ・ノアに移行をする。バンとトラックが継続生産となり、商用モデル専用となる。
2004年にバンのガソリン1800㏄車に4WDを設定。同時にディーゼル車は廃止となった。
2005年に一部改良で、バン&トラックにABSと運転席・助手席エアバックが標準装備化となる。
四代目モデル(2008年~)
2008年にモデル廃止をした半年後に登場。生産が日本からインドネシアに移行される。ボディ方式をバン・トラック共に1・5BOX型に統一がされる。エンジンもガソリンの1500㏄のみで駆動方式もFRのみとなる。
2009年に一部改良で装備充実化がされる。
2010年に一部改良。4WD車が復活をする。雪国ユーザーからの強い要望によるものである。
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関連商品
関連コミュニティ
関連リンク
関連項目
- トヨタ自動車
- トヨタ・ライトエース
- トヨタ・ノア(乗用仕様の後継車種)
- 日産・バネット(競合車種)
- トヨタ自動車の車種一覧
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