ハシボソガラパゴスフィンチとは、鳥類スズメ目フウキンチョウ科に属する鳥の一種である。
概要
標的は自分よりも遥かに大きなカツオドリで、まずは見つからないように忍び寄って、カツオドリの目が届かない尻の辺りの皮膚を主に傷つけて流血させ、その血を吸っている。
ハンティングをするように一羽がカツオドリの気を逸らしてもう一羽が悠々と吸血している時もある。ちなみに血を吸う量はそれほどではなく、人間で言えばヒルに噛まれた程度らしい。
吸血鳥として一部の人間に知られているが、元々このハシボソガラパゴスフィンチは血を吸う鳥ではなかった。というより吸血するのはウォルフ島に住むグループのみであり、他のグループは草木や果実など、普通の鳥と変わらない普通の食事を主にとっている。
ウォルフ島産のハシボソガラパゴスフィンチが血を吸い始めたのは、1982から83年にかけてと、意外と近代のことである。この頃、ガラパゴスはエルニーニョに襲われており、同時期にこの吸血行動が見られるようになったという。
これを学者は「エルニーニョによって食料が枯渇し、苦し紛れにカツオドリに付いた寄生虫を食べていた時、誤ってその皮膚を傷つけてしまい、流れでた血が食料になると判断したためであろう」とした。
そしてこの血の味を覚えたハシボソガラパゴスフィンチのグループ生存競争に勝ち残って子孫を作りつづけ、その血脈のグループだけが今でも血を吸う行為を続けるようになったようだ。たまに死んだ仲間の血も吸っているらしい。
この吸血個体は、やがてクチバシを吸血しやすいように進化させていった兆候も見られるという。
ちなみにあくまで吸血対象はカツオドリであり、人間に飛びついてまで血を吸うことはないので観光の時は安心である。
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関連項目
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