【ニコニコ大百科 : 医学記事】 ※ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。 |
概要
ポリオウイルスが腸や脊髄に感染して起こる病気。ちなみにポリオウイルスは夏風邪のウイルスの一つであるエンテロウイルスの親戚のウイルスである。
正式な病名は急性灰白髄炎。小児麻痺とも呼ばれる。
感染者の大便が感染源となることが多く、接触感染する病気の一つである。
ワクチン(予防接種)が普及している日本などの先進国ではほぼ根絶されたと考えられている。逆に言えばワクチンがまともに普及していない発展途上国は今でも散発的に流行しており、先進国でもワクチン接種率が低下すると再び発生する可能性がある。
症状
多くの人は無症状だが、一部の感染者に以下のような症状があらわれる。
最初は発熱や喉の痛みなどの夏風邪のような症状や、胃腸炎症状(嘔吐、下痢、腹痛)が起こる。
重症化するとポリオウイルスが脊髄を破壊するため、手足などが麻痺することがある。麻痺は一生後遺症として残ることもある(車椅子が必須となる)他、最悪の場合、呼吸にかかわる神経が破壊されて呼吸困難となり死亡することもある。
治療方法
ポリオウイルスをやっつける薬は無い。なので基本的には対症療法しか無い。
感染症法では二類感染症となっているため、感染者は状況に応じて隔離入院する必要がある。
関連項目
- 0
- 0pt