ミュウツーボールとは、劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲及び、ミュウツーの逆襲 EVOLUTIONに登場する映画オリジナルのモンスターボールである。
概要
劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲において、コピーポケモン製造の為にミュウツーが用意したモンスターボール。
外観
その本体には暗い紫が配色され、スーパーボールに似た突起や多くのモンスターボールにおける黒帯の代わりに配された突起には薄紫が配色されている。この帯状の突起はボタン周辺では分岐し、通常のボールでは帯のある場所から離れて眼状のデザインを形成、赤い押しボタンスイッチを取り囲む。その内側は黄色で形成され、ミュウツーボールでも特に特徴的で不気味な黄色い白目に赤い虹彩のデザインを形作っている。
機能
通常のボールとの最大の違いとして、現在で言うドローンでもあることがあげられる。浮遊、自動追尾、自動帰還の機能が備えられ、捕獲からクローン生成装置への運搬までを自動的に行うことができる。
捕獲機能も強力で、所有者のいるポケモンやモンスターボールに格納したポケモンすら確実に捕獲でき、脱出例もないという特徴を持つ。ここまで強力なのに、捕獲する際はポケモンやそれを収納したモンスターボールにぶつからなければならない点はそのままである。
この捕獲はスナッチボールのような強奪というよりも、あくまでクローン作成までの手段らしく、ボールが破壊された際には皆元のトレーナーのポケモンとして帰還しており、その後も特に支障が生じた様子はない。壊れたから元に戻ったというよりも、ミュウツーボールは所有権までは奪えない檻のような物なのかも知れない。
また地味な点ではあるが、アニメ、映画版モンスターボールの特徴である小型化機能の描写がなく、小さくなれない可能性もある。
活躍
ミュウツーの操作と能力により瞬間移動してサトシ達の前に現れ、その高性能さでサトシ達を翻弄。サトシはボール達が役割を終え機能を停止するまで止めることができず、これによりコピーポケモン達が生まれることになる。
ドローンのなかった映画公開当時としては凄まじい印象を与えるものであり、このシーンはミュウツーの不気味さや過激さだけでなく、その人知を超えた知性とそれゆえの脅威感を強く示す物として受け止められたことだろう。
リメイク版
リメイク映画、ミュウツーの逆襲 EVOLUTIONでも登場するが、そのデザインは変更されている。
本体色は黒となり、突起部分が紫色となったほか、黄色と紫の間に黒い縁取りが追加されるなど殆どの部分はリカラーである。しかし原作では明白にスイッチだった部分は黒で縁取られた赤い膨らみへと変更されており、構造上も違いが見られる。
他メディア展開
現段階でゲームへの出演はない。
グッズとしてはEVOLUTION版のみ商品化されており、タカラトミーから玩具の「モンコレムービーセット-ミュウツーの逆襲EVOLUTION-」として、バンダイから食玩の「ポケットモンスターボールコレクション ミュウツー」の一つとして発売された。
関連商品
関連項目
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