ヤニス・クセナキス(1922~2001)とは、クラシック音楽のうち、現代音楽の作曲家である。
概要
ルーマニアに生まれたギリシア系フランス人である。第2次大戦中にナチス・ドイツの侵攻に対し解放運動に加わり左目を失って投獄された。
戦後はフランスのパリに出てフランス6人組であるミヨーやオネゲル、さらにはメシアンに作曲の師事を受ける一方、建築家としても活動。ル・コルビュジェの相棒として様々な建築物にかかわった。
作曲家としてはコンピューターの確率計算を基礎にした「メタスタシス」などに代表されるように、物理的・数学的原理を音楽に援用するという推計音楽、音楽の公理論的構成を標榜、グラフを用いた作曲を用い「超音楽」を志向した。
ブーレーズと敵対するなど彼の音楽性は必ずしもセリー主義と歩みを同じくしたわけではなかったが、第二次世界大戦後の現代音楽における初期の代表的な作曲家なのである。そしてこんな作曲法を行っていたために、「エヴリアリ」、「ヘルマ」、「ミスト」など人間が弾けるかこんなもんという曲がやたら多いことにも定評がある。
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