京王帝都電鉄とは、京王電鉄の旧称である。 略称はK.T.R.である。
概要
1998年まで、京王電鉄株式会社の正式社名は「京王帝都電鉄株式会社」であった。これは、過去に於いて京王電気軌道(現在の"京王線")とかつて帝都電鉄であった路線(現在の"井の頭線")が統合した経緯によるものである。また、現社名に改称するまでは略称として「京王」の他に「京王帝都」が用いられる事があった。
戦時中「会社がバラバラよりはひとつになった方がいい」ということで東急が京王、小田急、京急などを吸収合併し、「大東急」が成立した(というより五島慶太が強引に成立させた)。戦後大東急は崩壊し、各社は独立を取り戻したのだが、旧帝都電鉄の路線は大東急以前に小田急電鉄の一路線であったにも関わらず、小田急と分離して京王の路線になった。京王単独では企業としての体力が心許ない、というのがその理由であった。
こうして現在の京王井の頭線が誕生したのである。
こういった経緯から、2019年3月まで小田急線と井の頭線は改札を通らずノーラッチでのりかえができた。
K.T.R.について
略称のK.T.R.は「グリーン車」と呼ばれた緑色の旧型車の側面にペイントされていた。それ以後の車両も、7000系までは「KEIO」ロゴ登場までプレートとして車外に取り付けられていた。
社名が「京王電鉄」になったことでこの略称も見られなくなったが、地方私鉄に多数が譲渡された3000系、5000系の一部は、スピーカーのフレームに「KTR」のアルファベットがあしらわれたままになっている。例えば北陸鉄道に移った3000系初期車(片開きドアの車両)に見られる。
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