名谷駅とは神戸市須磨区中落合にある神戸市営地下鉄西神・山手線の駅である。厳密に言えば、西神線と西神延伸線の境界駅である。
概要
1977年、神戸市営地下鉄で最初の開業区間である新長田~名谷間とともに開業した。その後も路線は拡大を続け、相対式2面2線だった駅も島式2面4線となり、現在に至る。神戸市営地下鉄の駅では三宮駅の次に乗降客数が多い。
構造的には先述の通り島式2面4線で、本線は外側、車両基地に繋がる内側は当駅発着便のみ使用する。時折、車両基地から当駅まで来てはまた車両基地に引き返す様子を見ることが出来る。また当駅では地下鉄と市バスだけでなく山陽バスの定期券も購入することが出来る。地下鉄の駅らしからぬ立派で壮大な駅舎であり、さながら郊外鉄道の雰囲気が出ているが、あながち間違いではない。
バスターミナルは駅と一体化しており、改札階とは平面移動が出来る。バス路線網は神戸市営バスが落合地区一帯に張り巡らせており、垂水区方面には山陽バス(一部神戸市営バスと共同運行)が垂水駅方面を中心に路線を組んでいるなど、集客力が非常に高い。妙法寺駅や明石駅(伊川谷駅経由・神姫バスによる)とも結ばれている。
毎時の停車本数は基本的に普通8本、つまり7分30秒に1本である。朝ラッシュ時は3分に1本、夕ラッシュ時は5~6分に1本の高頻度運転となる。1993年からは新設された快速の停車駅にもなったが、その快速はあまりに鈍速で、駅を通過するたびに風圧対策で減速し、また通過駅からの乗車機会に関する苦情が絶えなかったことから、阪神・淡路大震災をきっかけに休止し、後に廃止された。
神戸市営地下鉄の妙法寺以北は当時都市開発のカリスマであった“株式会社神戸市”による開拓鉄道としての性格があり、駅前には複合商業施設が存在する場合が多い。名谷駅ではそれは「須磨パティオ」と呼ばれ、大丸とダイエーを核店舗として須磨ニュータウンに住まう人々の生活を支える決してスマートではない存在である。また、周辺には県立高校4校(1校使用休止中)と市立高校1校、私立高校1校が存在し、高校生が非常に多い。
マリオカート64でいうダブルデッキのような街構造のため、初めてクルマで訪れる場合は注意が必要である。これは当駅周辺の交通量を抑えるための策であり、特に、外部から通過するだけの車両をニュータウン内に溢れさせないための策である。
隣の駅
路線名 | 隣の駅(下り) 学園都市駅・西神中央駅方面 |
当駅 | 隣の駅(上り) 三宮駅・新神戸駅・谷上駅方面 |
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■西神・山手線 | 総合運動公園駅(S13) | 名谷駅(S12) | 妙法寺駅(S11) |
関連項目
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