天秤とは、マジック:ザ・ギャザリングのカードの1つであり、平等という名の不平等である。
概要
(1)(W)
ソーサリー各プレイヤーはそれぞれ、最も少ない土地をコントロールしているプレイヤーの土地の総数に等しい数の自分がコントロールする土地を選び、その後残りを生け贄に捧げる。プレイヤーは同様にカードを捨て、同様にクリーチャーを生け贄に捧げる。
要するに、土地と手札とクリーチャーを一番少ない人に合わせるよ、という効果である。
自分の土地の枚数が0のときに撃てば全部の土地が消えるし、自分のクリーチャーの数が0のときに撃てば全部のクリーチャーが消える。さらに、自分の手札が1のときにこれを手札から撃つと(これにより手札が0になるので)全部の手札が消える。
当然であるが、土地0で撃てないと思うかもしれないが、Zuran Orbという土地1個生贄で2点ゲインというおあつらえ向きなアーティファクトがあるので、天秤スタックZuran Orbの能力を土地全部使って起動して天秤解決できれいに土地0にできる。
そして手札の消耗が激しいコントロールデッキにおいて、手札1からこれを撃つのは難しいことではない。さらにコントロールデッキはクリーチャーをあまり展開しない。結果として、相手から土地もクリーチャーも手札も全部奪い去ってしまうのだ。
しかもエンチャントやアーティファクト、それに後に登場したプレインズウォーカーはそのままである。
こんなふざけたカードが許容されるわけがなく、1995年4月19日にType1とスタンダードで制限カードに、1996年5月に始まったType1.5では(Type1で制限カードだから)禁止カードに、1997年1月1日にスタンダードで制限カード廃止に伴い禁止カードに、1997年7月に始まったエクステンデッドでは初めから禁止カードに、それぞれ指定された。2004年9月20日にType1.5が独自の禁止リストを持ったレガシーに再編されたときも当然禁止カードである。
で、このカード、エターナルマスターズに再録された。神話レアで。まあこれだけぶっとんだ効果を持ってたら当然であろう。
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