情報処理技術者能力認定試験とは、サーティファイという会社が実施している情報処理の検定試験である。
概要
主にITエンジニア(プログラマー、システムエンジニアなど)を目指している人や、IT系の専門学校生を対象とした検定試験。ただし受験資格は特に設定されていないため、大学生や社会人でも受けることができる。
国家資格の情報処理技術者試験と名前が紛らわしいが、全く別の資格である。そのため「サーティファイの情報処理検定」と呼ばれることも多い。
ただし、この試験は基本情報技術者試験と出題範囲が重複しているため、基本情報技術者試験(旧・第二種情報処理技術者試験)の前哨戦として挑戦する人も多い。
試験方式
等級は1級、2級、3級がある。
2級以上は第一部と第二部の2科目構成になっている。第一部は四択問題で、基本情報技術者試験の科目A(旧・午前)に近い形式。第二部は長文問題で、基本情報の科目B(旧・午後)に近い形式。また、第二部では基本情報と同様に擬似言語(アルゴリズム)の問題も出題される。
かつては第二部では個別のプログラミング言語(C言語、COBOL、Java、Python、CASL、表計算ソフトのいずれか)を一つ選択して解答する問題もあったが、現在は廃止されている。
3級は四択問題のみが出題される。
合格基準
1級および2級は第一部、第二部ともに6割以上の得点率で合格となる。2級は科目合格制度も認められているためどちらか片方のみを受験することもできるが、1級は第一部・第二部の両方を同時に合格しなければならない。
3級は6割以上の得点率で合格となる。
ちなみに1級の難易度は基本情報技術者試験とほぼ同じくらい、2級の難易度は基本情報よりやや簡単くらいとされている。
合格者の特典
2級第一部に合格した人は、情報処理推進機構が指定した特定の講習を受けた後に修了試験に合格することで、基本情報技術者試験の科目Aが1年間免除される。
※詳細は「基本情報技術者試験の科目免除制度」の項目を参照のこと。
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 3
- 0pt


