人名
漢字として
昏
- Unicode
- U+660F
- JIS X 0213
- 1-26-10
- 部首
- 日部
- 画数
- 8画
- 意味
- 黄昏、夕暮れ、夜、婚礼、婚姻関係にある、暗い、愚か、意識が無くなる、死ぬ、という意味がある。〔説文解字〕には「日、冥(くら)きなり」とある。
- 字形
- 諸説ある。
- 〔説文〕は日+氐の省略の会意で、氐は低いという意味とする説、民を声符とする形声説を紹介する。昏の異体字に昬があり、これが〔唐本説文〕での本字であるが、民声の形声で、唐の李世民の諱を避けて昏としたとする説もある。ほかに、日になったいる部分は肉塊で氏はナイフ、肉塊をナイフで切り取る氏族共餐の儀式を表すとする説(白川静)などがある。
- 婚の初文とされる。
- 音訓
- 音読みはコン(漢音、呉音)、訓読みは、くらい、くれ、くらむ、よる。
- 規格・区分
- 人名用漢字である。JIS X 0213第一水準。2004年に人名用漢字に採用された。
- 声符
- 昏を声符とする漢字には、婚、惛、捪、敯、㱪、緍、錉、䫒、閽、𪂆などがある。
- 語彙
- 昏闇・昏晦・昏棄・昏遘・昏逆・昏愚・昏困・昏昏・昏札・昏晨・昏睡・昏然・昏椓・昏旦・昏定晨省・昏墊・昏倒・昏憊・昏迷・昏冥・昏盲・昏耄・昏蒙・昏夜・昏乱・昏礼・昏惑
異体字
- 𣄼は、〔字彙補〕や〔説文〕の注にある古文。旦とは上下の逆の構造。
- 𣄾は、〔集韻〕や〔説文〕の注にある古文。
- 昬は、〔正字通〕にある異体字。JIS X 0212補助漢字。
- 𣉈は、〔字彙補〕に昏と同じとある異体字。
- 𣋯は、〔字彙補〕にある異体字。煬帝の諡号とするために造られたという。
- 𡖀は、〔説文〕の𨏵字に古の昏字とある字。婚の籒文である𤔿に似ている。
- 𦟲は、〔馬王堆漢墓帛書〕にある異体字。
関連項目
- 1
- 0pt