民(たみ、みん)とは、国民、人民、臣民などのことである。地域社会や国家を構成する人々、とくに被支配層や一般人のこと。人々。
関連項目
漢字として
- 意味
- たみ、たみくさ、奴隷、一般人、民間の、民俗的な、人々、という意味がある。
- 〔説文解字・巻十二〕に「眾萌なり」とある。
- 字形
- 諸説ある。
- 郭沫若は、金文の字形と盲と民の音が通じることから、左目を刃物で刺す象形で奴隷を表しているとした。捕虜の目を傷つけて奴隷の印しとしたという解釈である。白川静は、目を傷つけるのは奴隷としてではなく神への従事者とするためであるとしている。
- 〔説文〕には、古文の形(𠘽)に従うとある。古文の形について、草の生い茂るところの象形とする説(段玉裁)、芽生えの象形とする説(徐灝)などがある。また金文の形も踏まえて草の芽の象形とする説(〔文源〕)などがある。これらは〔説文〕に「眾萌なり」とあることを踏まえたもの。萌と民も音が通じる。
- ほかに、人が頭を下げて労働するすがたの象形説(〔六書略〕)、苗木と人の象形とする説(〔疑疑〕)、覆うようにして着る服装の象形とする説(〔通論〕)
- 音訓
- 音読みはビン(漢音)、ミン(呉音)、訓読みは、たみ。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校4年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 部首
- 民は部首民部を作る。ほかに氓が属する。
- 声符
- 民を声符とする漢字には怋、泯、敃、珉、罠、笢、蟁、などがある。
- 語彙
- 民意・民営・民家・民間・民芸・民権・民主・民衆・民情・民生・民俗・民族・民部・民兵・民本・民謡
異体字
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