歌舞伎座タワーとは、東京都中央区銀座4丁目12-15に所在する建造物である。
※歌舞伎町タワーじゃないよ!
概要
所有者は松竹株式会社。低層階の「歌舞伎座」と高層階のオフィスビル部分が渾然一体となったような施設であり、さらに地下は東京メトロ東銀座駅と直結している。
歌舞伎座とは、『ニホンノミカタ -ネバダカラキマシタ-』にて「歌舞伎座は歌舞伎町にはない」と歌われているあの歌舞伎座。名前のごとく、歌舞伎を始めとした芝居を鑑賞できる劇場である。所有者は株式会社歌舞伎座。歌舞伎座も松竹が経営に携わっており、歌舞伎座での公演を主催する。
歴史
元々の歌舞伎座は1889年に竣工、開場された。当初は洋風の外見だったが中身は日本風の舞台となっていたという。
その後老朽化と帝国劇場の出現を受け、1911年に今日でも見られる形の和風建築へと建て替えが行われた。1921年に漏電による火災で焼失し、関東大震災を挟みつつも1924年に3代目の歌舞伎座として建て替えが行われた。
1945年に空襲により焼失、戦後の1950年に4代目の歌舞伎座として復活した。
現在の歌舞伎座タワーは5代目にあたり、1990年代から建て替えの計画が進められていた。ビルごと歌舞伎座を取り込む案もあったとのことだが、最終的には「歌舞伎座の建て替え+高層ビル」という現在の形での建て替えが進められ、2013年に竣工した。
施設
1~4階までが歌舞伎座の座席及び舞台部分で、地下2階は東京メトロ東銀座駅の改札と直結しているほか、「木挽町広場」としてお土産やグッズ、お弁当の売り場などが常設されている。歌舞伎座の屋上は庭園となっている。
また、災害発生時の一時受け入れ施設としての役割も持っており、最大で3000人程度の帰宅困難者などを受け入れ可能な防災施設でもある。
高層ビル地帯にはニコニコを運営しているドワンゴの本社をはじめ、数多くの企業が入居している。各階へのオフィスには地上のエレベーターから7階のスカイロビーまで向かい、そこからさらに高層階方面のエレベーターに乗り換える必要がある。基本的にはオフィスビルであり、企業のオフィスの他にはオフィス勤務者向けのコンビニや医療施設程度しか入居していない。
余談
東京都新宿区に所在する東急歌舞伎町タワーが2023年4月に開業しており、既存の建造物であった歌舞伎座タワーと名称が似ていることが一部で話題となり、お互いの名称を間違える事例が発生している。あちらは商業施設が多く入居しており、オフィスビルとしての機能が強い歌舞伎座タワーとは明確に違うといえる。歌舞伎座は歌舞伎町にはないように、歌舞伎座タワーも歌舞伎町にはないし、歌舞伎座は歌舞伎町タワーにないのである。
関連ツイート
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/koizuka/status/1647206835160772612
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/bell_2015_416/status/1648307638541881344
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/neko_san_san_/status/1647876474161238021
関連動画
ニコニコ本社が営業終了してしまってからは新たな爆破ターゲットとされることもあるが、歌舞伎座を始め他企業に迷惑がかかるのでネタにする際は注意したい。
関連リンク
関連項目
- 2
- 0pt