無敵囲いとは、将棋で使われる囲い(玉を防護する陣形)の一種。最強囲いと言われることもある。
概要
対局開始したばかりの居玉状態から、飛車を中飛車位置に移動し左右の銀を上げるという、わずか3手で完成する囲いである(飛車を中飛車位置にせずに銀だけを上げた陣形を指す場合もある)。
将棋を始めたばかりの子供が使ったりする。下図の玉の周囲部分がそれ。シンメトリーでなんかかっこいい。
さてその実力はというと、強力な攻め駒である飛車が囲いの中にあって機能不全状態となっているし、脇から攻められるとその反対側に位置する自駒が壁となってしまうために玉の退路が無く、結局攻守ともにとても使いづらい。
完成までに要する手数が極端に少ないことと、いちおう穴熊囲いと同じZ(絶対に王手がかからない)な囲いであることはメリットかもしれないが、デメリットがそれを大きく上回っている残念な囲いである。
「玉飛接近すべからず」という格言に大いに反している(いわゆる中飛車の場合は美濃囲いに組むため、この格言には当てはまらない)。
「無敵」や「最強」という呼称はいかにも「囲ってます」という見た目と、囲いとしての強さのギャップを揶揄して付けられたのだろう。「ボクのかんがえたさいきょうの~」といったフレーズもとてもよく似合う。
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