概要
明治時代から造られ続けているポケットサイズのナイフで、高度経済成長期の終わりごろまでは現代におけるカッターナイフのような感覚で広く使われていた。中年以上の世代には肥後守で鉛筆を削った経験を持つ人も多いのではないだろうか。
解説
普段は刃の部分を金属製の柄に収納しておき、使用時に柄から引き出すという単純な構造。非常に丈夫で粗悪品でもなければ長く使える。刃渡りは十センチ前後の物が多い。物によっては銃刀法に抵触するので注意が必要。
似たような製品が多くあり、「肥後守」は半ば一般名詞のように扱われているが、商標権は前述の永尾駒製作所が持っている為「肥後守」として売られているのはこの会社の物だけである。
基本的には文房具である為数百円~二千円程度で手に入るが、昔を懐かしむ人やナイフコレクター向けに、数万円台の高級品も存在する。
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関連項目
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