カッターナイフとは、ダンボールや紙などを一直線に切る為の工具・文房具の一種である。
略して『カッター』と呼ぶことも。
概要
一般的なカッターは刃が折れ、いつでも新品同様に使える伸縮式のカッターナイフ。
この『折る刃』を開発したのが日本の『OLFA(オルファ)』の創始者である。板チョコとガラスの破片からヒントを得て、すぐに切れ味が悪くなるカッターナイフの刃を折ることによって、切れ味を良くするといった構造ができた。
一般的な物は小型刃が厚さ0.38mm、大型刃が厚さ0.5mm程度だが、用途に応じて薄い物や厚い物もある。
内装クロス(壁紙)貼りなどは切り口が重要な為、0.25mmや0.2mmの薄刃が用いられる。
ベニヤ板や石膏ボードなど厚い物を切る場合は、厚い刃が適している。
大多数のカッター刃は材質が炭素工具鋼だが、サビ防止の為にステンレス製の刃も有る。
他、左利き用の刃や異物混入防止の為に折れ線が無い刃、折れ線の数を増やしたり通常より長くしたりして、折れる回数を増やし刃先数を多くした刃、鋸刃になっており普通の刃と交換することでノコギリになる刃などがある。
工事現場などの作業用には使いやすいようにLEDライトが付いた物、ペンキ缶を開けられる爪付きの物、本体内に沢山の替刃が収納可能な物、握っている間だけ刃が出る物、カッター自体がマイナスドライバーとして使える物、落下防止のワイヤーを取付けられる物などがある。
形状別では円盤状の刃の『ロータリーカッター』やプラスチック板を切る『アクリルカッター』、細かい加工に適した『デザインナイフ』・『アートナイフ』、ロープや梱包バンドを引っ掛けて切るのに適した『フックカッター』、円形に切り抜ける『コンパスカッター』などがある。
カッターナイフをしまわずにそのまま持ち歩くと、刃物なので、銃刀法違反になるケースがある。特に故意に持ち歩くと違反になる。カッターナイフを取り扱う際には管理をしっかりしなくてはいけない。
カッターナイフは決して自分の手首を切ったり、人を切ったりするものではない。人を切った場合は傷害罪などが適用され、最悪殺人罪が適用される。
なお、折った刃は地域の区分に従って適切に処理しよう。何も考えずそのままポリ袋に投げると袋を破って出てくる危険がある。捨て方がわからない場合はお住まいの地域の役所に問い合わせよう。
刃の種類
●折る刃
一般的なカッター刃。切れ味が落ちた場合、先端を折り取れば研がずとも切れ味を復活させる事が出来る。
小型刃、中型刃、大型刃、特大刃などがある。
折れ線の角度は約59度(メーカーにより多少異なる)
●黒刃
ブルーイング(青色酸化被膜)の表面処理を施した為黒い刃。錆びにくくなり靭性も向上している。
刃角度が小さかったり、刃が薄かったりで非常に切れ味が良い反面、耐久性は低い。
よって頻繁に折り取る必要がある。
●ステンレス刃
錆びにくいステンレス製の刃。
湿気の多い場所での使用・保管や、夏場に作業服のポケットに入れて常時携帯する場合などに向く。
小型刃はOLFA・NT・KDSが、大型刃はOLFA・NTが販売している。
●セラミック刃
セラミック製の刃。錆びず、磨耗に強く、電気も流さない利点がある反面、値段は高い。
刃が厚く、一般的なカッターには入らない為、専用のホルダーで使用する必要がある。
フォーエバーが販売している。
●折れ線無し刃、ノンスリット刃
折る為の溝を無くした刃。食品工場など万が一にも異物が混入してはならない現場に向く。
小型刃はOLFA・NT・KDS、大型刃はOLFA・NT・TJM・KDS、特大刃はTJMが販売している。
●フック刃
引掛けて切るフック状の刃。ひもやバンドのカットやダンボールの開梱作業に向く。
●鋸刃
のこぎり状の刃。木材用、金属用、石膏ボード用が有る。
小型刃カッター用はNT、大型刃カッター用はOLFA・NT・TJM・KDS、
特大刃カッター用はOLFAが販売している。
関連項目
- 文房具の一覧
- 工具・工作機械の一覧
- 工作(図工)
- 料理
- ナイフ
- ノコギリ
- 壁紙 / クロス
- 建築
- 鉛筆
- 紙 / ダンボール
- 消しゴムはんこ
- 定規
- モノサシスト
- 作ってみた
- 彫ってみた
- ニコニコ技術部
- リストカット
- 甲田学人
- サイレントヒル4
- とても危険な危険アイテム
外部リンク
オルファ株式会社
エヌティー株式会社
株式会社TJMデザイン
ムラテックKDS株式会社
カイインダストリーズ株式会社
コクヨS&T株式会社
プラス株式会社
外栄金物株式会社
株式会社フォーエバー
DORCO CO., LTD.
X-ACTO
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