進撃の巨人動画一斉削除事件とは、2014年に、進撃の巨人の動画が一斉削除された事件である。
概要
2014年4月12日ごろ、進撃の巨人の動画、主に一期のオープニング動画を利用した(一部エンディングの動画を含む)動画が、進撃の巨人のOAD(OVA)である「進撃の巨人_S1_E1_調査兵団の前日譚、イルゼの手帳」(以下、「イルゼの手帳」と表記)の著作権侵害として大量削除された。
この動画は株式会社講談社の申立により、著作権侵害として削除されました。
対象物: 進撃の巨人_S1_E1_調査兵団の前日譚、イルゼの手帳
とあり、確かにOAD「イルゼの手帳」が原因として削除されている。
影響
これにより、当時総合再生ランキング10位・アニメカテゴリで最大の再生数だった「進撃の巨人OPに中毒になる動画
」(以下「中毒」と表記)を筆頭に3本のミリオン動画、計8本の50万再生動画(同時期に別件で削除された「進撃の黴菌
」を除く)が削除された。
「中毒」の削除された動画のマイリスト数1位・権利者削除された動画の再生数1位はいまだ破られていない。今後破るような動画が出てほしくないものであるが。
不可解な点
確かに「動画が権利者削除されるのは権利者の胸先三寸で決まる」というのは事実であるが、以下の不可解な点が存在する。
「イルゼの手帳」は2014年に映像化されたOADであり、また放送されているものでもない(後に地上波で放送されたが、この時は放送されていない)。進撃の巨人1期は2013年に放送開始されたアニメであり、その時に作られたMAD等も少なくはない。それを「進撃の巨人」そのものの著作権侵害としてではなく、明らかに後に作られたOADの著作権侵害として削除するのは不可解である。また、アニメ公式も「本編をそのままアップするといった行為以外ならばMAD動画は削除しない。悪質なものでない限りポニーキャニオン側では削除しない」とかつて発言しており、この一斉削除について講談社側に不信感を持った人も少なくなかった。また140再生の動画
も削除されていることから、OP・EDを利用した動画は(講談社の感覚としては数秒でも弊社のOADの権利を侵害した動画は)一本残らず削除する、という考えであったことがうかがえる。
「中毒」(とほか今回の削除とは関係ないミリオン2本)は2013年7月にも一度削除されており、上述の通りの高再生数の動画だったこともあって復活を望む声も少なくなかった。
ただし、今回の一斉削除ではOPをもとにしたMAD(前年7月に一度削除されたミリオン2本を含む)はほとんど削除されていない。
なお、これ以降での「イルゼの手帳」名義での削除は、同年7月に外国人の反応シリーズが数本削除されたのみである。
関連動画
10万再生以上の動画の墓場。データはニコニコ動画削除監視bot
による。
なお、これは上記bot上で「消えた」とされていたが、現在でも視聴可能である。
関連商品
関連リンク
関連項目
2019年5月現在、記事があるニコニコ動画で起きた一斉削除事件の一覧
- ひぐらしMAD一斉削除事件
- ポケモン動画一斉削除事件
- 音楽制作者連盟一斉削除事件
- マリオ系一斉削除事件
- チャー研MAD一斉削除事件
- 日本レコード協会一斉削除事件
- 半沢直樹一斉削除事件
- 恋ダンス一斉削除事件
- フタエノキワミ、アッー!一斉削除事件
- 2
- 0pt


