OVAとは、オリジナル・ビデオ・アニメーションの略である。近年では、オリジナル・ヴィジュアル・アニメーションの略という解釈もされている。
かつては同じ意味でOAV(オリジナル・アニメーション・ビデオ)という言い方や名称も存在し、使用されていたが、AV機器やアダルトビデオとの混同を避けることを理由に使用されなくなっていった。
原作はあるが、テレビアニメや劇場版とは違う媒体で配信される物のこともOVAと呼んだりする(特に商品付属系は下記のOADとも)。
概要
時間と予算がつねに切迫しているテレビアニメ以上・宣伝に異常にお金がかかる劇場版アニメ以下の時間と予算で制作されるアニメーション。オリジナル、多媒体のアニメ化、番外編、実験的など様々な形態がある。
テレビアニメーションでの制約、例えば一番あげられるのが「倫理コード」による映像化の可否。
例えるなら、欠損・臓器露出等のグロテクス描写、薬物などの違法行為、露出を含む過剰な性描写が挙げられる。
その上限が引き上げられる形となるため、これらを含む作品がつくられるようになる。
当然テレビ放映は(基本的に)なく、セルとレンタルのみである。テレビ放送での放送枠時間的な縛りがない(いうなれば12話分3ヶ月連続で作れ、など)ので、需要があれば長期的にシリーズが作られることもある。
1980年代後半~1990年代前半にはマニア向けの作品が多く発表され隆盛を極めたが、1990年代後半以降に登場した深夜アニメにそのポジションを奪われる。
当たりハズレの大きいOVAよりも、事前にプロモーションを兼ねたテレビ放映を少数のテレビ局で放送しその制作費をビデオソフトで回収するというビジネスモデルが確立したのも大きく、かつては専門情報誌が発行されたOVAのリリースも現在では少数となっている。
「アニメだいすき!」(読売テレビ)など、全盛期にはOVAをテレビで放送する番組も存在した。
最近では漫画の単行本とその漫画を原作としたアニメーションのDVDのセット売りをする「OAD商法」が流行している。
もしかして
葦プロダクション制作のTVアニメーション「戦国魔神ゴーショーグン」に登場する教育用ロボット。こちらの読みはオバ。
余談だが戦国魔神ゴーショーグンはオリジナル・ビデオ・アニメにはなっていない。これからなることも無いだろう。無念。
関連項目
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