馗とは、中国語圏の人名である。
漢字として
- 意味
- 鍾馗、頬骨、隠れる、(逵と通じて)道、九方に通じる道、(㙺と書いて)盛土、塁土。また夔に通じる。
- 〔説文解字〕の本字は𩠒で「九達の道なり。龜背に似たり。故え之れを馗と謂ふ。馗、高なり」とある。
- 字形
- 形声で声符は九。
- 音訓
- 音読みはキ(漢音)、訓読みは、みち。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第二水準。JIS X 0212補助漢字。
異体字
- 𩠒は、〔類篇〕が本字とする字。篆体に近い。
- 𠃳は、〔玉篇〕に「古文」とある異体字。
- 逵は、〔説文〕に「馗、或ひは辵に从(したが)ひ、坴に从ふ」とある異体字。通用する別の字とされる場合が多い。〔爾雅・釈宮〕には「九達、之れを逵と謂ふ」とある。
- 𠄁は、〔正字通〕に〔字彙補〕に「音義、馗と同じ」とある異体字。
- 𦔱は、〔竜龕手鑑〕に「俗」、〔字彙〕や〔正字通〕に「馗字の譌」とある異体字。
- 㙺は、〔集韻〕に「馗、――或ひは、逵・㙺と作(な)す」とある異体字。
関連項目
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