LANケーブルとは、LAN(Local Area Network)を構築するために機器を接続するために用いるケーブルである。
概要
ざっくり言うと「パソコンでインターネットを見るためにつなぐケーブル」。自宅でインターネットを見たい場合、外部のネットワークであるインターネットに接続するにはインターネット業者と契約する必要があるが、工事等もろもろやってくれるのは外部から自宅の入り口までで、入り口から部屋の中までは自分で環境を作る必要がある。この自宅内の環境が「LAN」であり、LANを構築するために接続するケーブルがLANケーブルである。無線LANケーブルを使わない限りは全てのLANはLANケーブルで接続されている必要がある。
家庭用のLANケーブルは市販されているものが大半だが、業務用の配線になるとLANケーブルを自作することもある。
LANケーブルの種類
LANケーブルは主にUTPケーブルとSTPケーブルに分かれる。STPケーブルはケーブル内にシールドが施されており、ノイズを防ぐ効果があるが、一般家庭で影響が出るほどのノイズはほぼ発生しないので、よっぽど電波な環境でない限りは家庭用にはUTPケーブルを用いるのが一般的。
LANケーブルにはカテゴリが存在する。LANケーブルを買う時にパッケージに「CAT6」とか書かれているものがカテゴリである。現状はCAT5~CAT8のケーブルが流通しており、基本的に数字が大きいほど高速通信ができる。端末側には「イーサネット」という規格があり、この規格に適したカテゴリのものでないと回線速度が低下したり、規格が対応していないので無意味になったりしてしまうので注意。家庭用のネットワーク接続に使うのであればCAT5eかCAT6ぐらいでよいだろう。動画やオンラインゲームなど大容量かつ高速で通信するような事をしたいならやや値段が高くなるがCAT7が快適に使える。CAT8までいくともはやデータセンターなど業務用で使うレベルなのであまり一般的ではない。
LANケーブル内には8本の信号線があるが、両端のコネクタが同じピン同士で接続されているケーブルを「ストレートケーブル」、配線が交差して異なるピンに接続されているケーブルを「クロスケーブル」と呼ぶ。インターネットへの接続はストレートケーブルで基本的に問題ないが、パソコン同士を接続する場合はクロスケーブルが使用される。
さらにケーブルの形状も様々な形が存在する。ひも状の「スタンダード」、細く曲げやすい「スリム」、ひらべったい「きしめんフラット」の三種類で、ケーブルを配線する環境に応じて適したケーブルを選択しよう。
関連動画
関連商品
関連項目
- 219
- 0pt