An-124(ウクライナ語・ロシア語:Ан-124)とは、旧ソ連のアントノフ設計局(現:アントノフ)が設計した大型輸送機である。愛称はルスラーン(ウクライナ語・ロシア語:Руслан)。An-225に次いで大きく、量産された機体としては世界最大の輸送機である。
概要
当初はアメリカ軍のロッキード・C-5に対抗するソビエト空軍の大型軍用輸送機として開発された。のちに民間貨物用も製造され、ロシアの航空会社であるヴォルガ・ドニエプル航空が所有する機材を中心に、チャーター貨物便として世界各地で重量貨物の輸送に利用されている。
ヘリコプターや列車を丸ごと輸送することが可能であり、日本でも年に数回~十数回程度各地の空港(成田、神戸など)に飛来する。また、民間企業だけでなく自衛隊やアメリカ軍が物資輸送用にチャーターすることもある。
現在は生産が停止しているが、近年の貨物需要増加やロシア軍の需要に伴い、ロシアとウクライナが共同で改良型を追加生産する合意に達した…はずだったが、クリミア編入に伴う両国の関係悪化によって計画は不透明となり、現在はロシア(イリューシン)が単独で次期大型軍用輸送機「イェルマーク」の開発を行う予定となっている。「イェルマーク」の量産開始は2024年の予定である。
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